第4ステージをモンテカルロでフィニッシュする僅か手前、La Turbieという町でタイムコントロールがあり、20分ほどの時間調整。
我々の240Zを停めた斜め前にNo.5のミニが。ドライバーは皆さんご存知のラウノ・アールトネン氏。67年のモンテをミニで制覇したし、今回の我々の240Zレプリカの元になった240Zを駆り72年モンテで3位に。因みにその時のコ・ドライバーはあのジャン・トッドだ。
実は私、97年に英ローバー社の最後のワークスミニでWRCモンテを走ったとき、ローバー社がモンテカルロで大々的なプレス・レセプションを開き、その時に氏と同じステージに立ったことがあった。
左から、64年ウィナーのパディ・ホプカーク氏、(まだ髪があった)私、65年ウィナーのティモ・マキネン氏、私のドライバー日下部保雄くん、ラウノ・アールトネン氏、ティモのコ・ドライバーだったポール・イースター氏。
その時の話をすると覚えていてくれていて、240Zの前で話を聞くことができた。で、ついでに氏のミニでも記念撮影。
その後、無事にモンテカルロに到着。くしくも昨日、F1モナコGPがあり、小林可夢偉が大健闘5位に入った(最後はTVで声出して応援しました。)が、この写真はその最終コーナーのところ。向かって左から右方向へ走る。
モンテ話に戻ります。そろそろ終わりに近づいてます。
第3ステージといえるEtape Commun 1を終えヴァランスに戻り、翌日の早朝Commun 2をスタートする。
このステージにはふたつのSSが用意されている。
SS-10はRemuzat村からD162でスタートし、ソーベヤン峠、ペルティ峠、サン・ジャン峠を越えD170でEygalayes村でフィニッシュする、今回のモンテで最長66km(!)。こりゃ長いです。指定されたアベレージは50kphなので、実に1時間20分もやってることになる。
これはCol de Pertyでのワンカット。バックに見える雪を被ったのがヴァントー山。
1時間20分もの間、ドライバーに早遅を伝えてると喉にきます。ほんとだったら15秒に1回くらいは伝えたいところですが、この時はさぼりました。30秒か1分に1回くらい。
こちらは私の膝の上。右上がハンディ計算機。下は今回初めて導入してみたガーミンのポータブルナビです。ちょうどペルティ峠ですね。これはバッチリ役に立ちました。詳細は後日。
ここをフィニッシュ後ナポレオン街道に入り、Barremeの町でサービスカーと巡り合ったのがこちら。モナコに向け満タン中です。
その後、再び山に入りサントーバン村をスタートしブレーヌ峠を越えてル・キャトルシュマンにフィニッシュする、こちらは11kmと短いSS-11を終了。
夕刻までにはもう1回の給油後モンテカルロに到着するが、その後20:30から最終ステージEtape Finaleへ向かう。
モンテの報告はひと休みして、最近乗ったニューモデルを1台。
それはフォードのフラッグシップ・ブランドであるリンカーンのSUV。 でっかいナビゲーターではなく、”適度なサイズ”のMKXの新型。
300PSプラスのV6エンジンだとかなんとかいろいろあるが、私が一番気になったのはそのエクステリア。 昔のリンカーンに使われていた「スプリット・ウィング・グリル」のモチーフを復活させたという顔つきがなかなか目立ちます。 個性的です。
リアもイケてます。
運転してみると、”マイ・リンカーン・タッチ”と名付けられた新しいコントロール・ロジックが面白い。 いろんな操作がボイス・コントロールで可能。 はいいんだけど、なんと理解してくれるのは英語オンリー! てことは、勿論ジャパニーズ・イングリッシュには耳を傾けてくれないので、こりゃ「走る英会話教室」標準装備です。 会費不要です。
雪が無い期待はずれ(?)のビュルゼを終え、サン・アグレーヴの町で待っていてくれたサービスカーにスタッドからスタッドレスに交換してもらう。ここはたぶん町に1軒のスーパーの駐車場。 ちゃんとしたトイレで用が足せました。(ほっ)
ビュルゼが無ければ、次のSS-8であるサン・ボネも無いだろうと。 Saint Bonnet le Froidって「冷たいサン・ボネ」なのに・・・
'97年のMiniでのWRC時の写真がこれ。雪ですよね。スタートのコントロールに向かって走ってるのがわたし。たぶんあまり余裕なく到着したんですね。
この年このSSでは、ちっぽけで旧いミニで、総合40位、クラス4位だかの好成績でした。それだけ雪があったということですね。ちなみに上の3台は全てPeugeot 106 Rallyだったかと。
で、一昨年のヒストリック時がこれ。スタート・コントロールのテント内にも雪が。
このSSはサン・ボネ村からD44で北に向かい、D181で右に折れ、D18で村に戻って来る、上り下りの少ない、いわばサーキット風。
'84年にスバルで出た時は特に大雪で道幅が狭くなってしまっていて、前車に追いついた(まだその頃は4WDはクアトロとスバルくらいだったので)のに、抜ける場所が全然無く、タイムロスした記憶があります。
ラリーではF1と違って青旗なんて出ませんが、すぐに譲ってくれます。道幅さえあればです。
有名なBurzetでのSS-7。 ビュルゼは昔から雪が多い。 高原まで登って行くためで、過去のWRCの時の経験でもここは雪だった。
でも今回は周りに残雪がわずかで路面には全く無し。 写真を見ていただけるとわかるが、この日はスタッドタイアを履いてスタートしていた。 ビュルゼも、この次のサン・ボネ・ル・フロアも雪が多い”ハズ”だったからだ。
でも今年は大外れでした。
以前にも書いたかもしれないが、ここビュルゼは97年のWRCにMiniで出た時、SSスタート直後の右コーナーから橋のところで突然フロントサスペンションが外れクラッシュ、リタイアした因縁のSS。
橋入口で右に吹っ飛んで、石垣にクラッシュ。 石垣が無ければ川に落ちてしまったところだった。
クラッシュし右前輪を失ったまま橋中央まで吹っ飛んで行ってストップしたところがこの写真。 暗くてよく見えませんが。
森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2011/01/21 15:23:34 |
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