東京モーターショウのプレスデイを見てきた話はご報告しましたが、期間もあと1週間を切ったので、もうちょっとお話します。
下はプレスデイのレクサスのスタンド風景。
1台もありません。プレス・ブリーフィングで奥にあるステージで LF-30 Electrified という名前のEVのコンセプトカーが紹介されただけ。2030年のレクサスのEVを示唆、ってことですって。
もちろん、プレスデイのあとは市販車がずらっと並べられていましたが、トヨタのスタンドは一般公開日もゼロ。広いスペースに”絶対市販はされない”モックアップのEVがちらっといるだけ。他が見たければ近くのメガウェブまで来い、ということらしいです。
ホンダのスタンドでは新フィットがお披露目されていますが、電動パーキングブレーキ付きリア”ドラム”ブレーキのパーツの供給トラブルのせいで発売は来年に遅れなんですって。
裏のほうには最初の1.5リッターから今年の Red BullまでF1がずらり。
トロロッソもBARも揃い踏み。
SUBARUスタンドでは来年発売になるらしい新型レヴォーグを見せちゃってます。
たぶんほとんどこのままで登場でしょう。ずいぶんとシャープにカッコよくなってました。もちろん最新のグローバル・プラットフォーム採用です。現行の売れ行きが止まっちゃわないか心配。
私が見た今回のショウでのコンセプトカーのイチオシはこれ。
メルセデスの Vision EQS。SクラスがEVになったらこんなです、ってやつですね。デキがいいしカッコいい。
そしてお勧めはここ。豊洲にあるキッザニアの出店。
ご存知のようにキッザニアは子供に職業体験をさせる施設で、自動車屋さんとしてはミツビシが出ているんですが、ここでは全国産メーカーがスタンドを出してます。メーカー別に出し物は違いますが、私が注目したのはここマツダ。
なんとボディパネル製作用の金型磨き体験。渋い!!
なんとこのかた、あのパネルが美しい Mazda 3 用の金型磨きもやっている匠だそう。
子供さんも作業着を着て体験できます。こんな作業を前面に出すのは、マツダのクルマ作りへの真面目な姿勢が感じられて素敵でした。
他は例えばホンダはレーシングドライバー体験、日産はデザイナー体験(ちゃらい?!)などで、それぞれのメーカーの姿勢が垣間見えて望外に面白いコーナーでした。日野自動車のトラックのオーダーを受ける事務体験、ってのも渋かったです。(笑)
あと毎回、私が所属するAJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)が協力してやっている「自動車ジャーナリストと巡る東京モーターショウ」というガイドツアーがあります。いつもはチケット発売すぐに売り切れてしまっていたのですが、今回は主催者が全体枠を増やしたせいかまだ空きがあるようです。全体的に入場者が減ってるからかも? ご興味あるかたはモーターショウのサイトでチケット買えますし、当日でも空きがあれば買えるようです。私は昨日2時間半のガイドを2回やってきました。脚が棒。
8グラン・クーペの発表があったとき、同時にこれも置いてありました。
7シリーズのボディに数々のレーダーやカメラやセンサーを取り付けたこのクルマは、レベル4の自動運転の実験車。
広い駐車場を使って、もう1台を実際に走らせていました。まずはスマホのアプリでクルマを自分のところに呼び寄せるところから。
実際に公道上をレベル4が走るのはいつになることやら。でも、各メーカーとも遅れをとらないように切磋琢磨の最中なんですね。
私が免許返上するまでには実現しないと思います。
最近のBMWが2ドアクーペを4ドアにして「グラン・クーペ」なる名前を与えるモデルが、最高峰の8シリーズにも登場しました。
既に登場していた8シリーズの2ドアクーペは、日本の最初の30名のお客のために空輸で納車したんですって。
派手にプロモーションしたみたいです。でも、これは新しいことではありません。私がローバーという会社にいた1999年に、Rover 75 というモデルをローンチした時も最初の何台かを空輸しました。たんに英工場での生産が遅れて約束に間に合わなかったからですけど。そのなかの1台は故徳大寺有恒さんに納車したのを思い出します。
2ドアに比べて205mmも延ばしたホイールベースでも同等のドライバビリティを与えるために、センタートンネルをカーボン化して軽量化と剛性アップを図ったり、リアホイールをステアさせたりと苦心したようです。
最上グレードの M850i xDrive には530PSで750Nmの4.4リッターV8を搭載。
エンジンルームの前のほう、むちゃくちゃ余ってますね。
M840i のほうは3リッターの直6ガソリンとディーゼルです。
電気でなんとかとか無しの「エンジン」です。潔し。
室内はラクシュリーであるのはもちろんですが、なかなかアヴァンギャルドです。
こちらもシフトノブはクリスタルグラス製。
でかいボディなのに、リアシートに3人乗せようなんて考えはありません。潔し。
もちろん、3シリーズで”日本初”を獲得した例のハンズオフ機能付きです。
お値段は1,152万円から850iの1,715万円まで。
でもやっぱり2ドアの8クーペを買うヒトのほうがお金持ちっぽく見えると思います。
今日これをお披露目したのは、この夏から就任したBMWジャパンの新社長。このかた、数年前までジャパンでファイナンスを担当していたそう。つまりはクルマ屋ではなく数字屋さんということですね。
因みにBMWって、日本の支社は正式にはBMWジャパンではなくてBMW(株)なんです。私がいた時からそうでした。
東京モーターショウのプレスデイに行ってきました。
今年はとても変則のショウです。
まずは、いつもの有明のビッグサイトの、広いほうの東館が使えません。東京五輪のプレスセンターになるため工事中。西館と、それの奥にできた小さな南館だけしか使えないので、スペースが足りません。今回は中止という選択肢は無かったそうで、青海地区にあるトヨタのMegaWebの前に新設したホールも使用。西&南館から青海館までの1.6kmは表を徒歩で移動です。ゆりかもめの駅まで行って1駅移動もできますが。
もうひとつお知らせしておいたほうがいいのは「国産車ショウ」であること。
海外ブランドで出展しているのは、メルセデス・ベンツ&スマートと、ルノー&アルピーヌとアルピナだけです。他はいません。
たぶん主催者である自工会(豊田章男会長)から頼まれた日本自動車輸入組合(JAIA)の現在の会長がメルセデス・ベンツ・ジャパンの社長なので、しかたなく自社で出展。日産から言われてルノーが出展、というのが真相かと。アルピナは謎です。たぶん日本上陸40周年のお祝い?
ひどく寂しいです。
モーターショウの花形であるコンセプトカーは何台か置かれていますが、皆さんが見に行く前に出さないようにします。なので、気に留まった小トピックをふたつだけ。
青海館そばのトヨタ・メガウェブでは”Future Expo"という賑やかし展示がされているのですが、その入口の景色。
ここに日産とホンダが置かれているのは珍しいでしょ。
実はメガウェブの中にも、次期ミライのコンセプトカーと並んでホンダ・クラリティが置かれていました。
そしてもうひとつはこちら。
ダイハツのスタンドに置かれていたこれ。コペンなんですが、DAIHATSUのバッジがどこにも付いていません。ボンネットにあるバッジは「C」。スペックシートにもただ「Copen」。
コペンGRスポーツというグレードで、トヨタのショウルームでも売られるんですって。
今回参加を見送った海外ブランドが戻って来るとは思いづらいし、最後の東京モーターショウになるのかも? だったら見ておいたほうがいいかもです。明日から来月4日まで。
またサービスを担当してくれることになったプレベンさん。2017年に私とミニで走ったのを最後にラリーからは引退してしまいました。
でも、地元デンマークのレースではまだRX-7で頑張っているようです。
こちらはオランダまで遠征して、ザントフォールト・サーキットだそう。
ザントフォールトは1985年までF1オランダGPをやっていたのですが、来年復活します。フェルスタッペン人気ですね。
プレベンさん、もう74歳になるのに、相変わらず元気です。私もがんばらねば。
明日は東京モーターショウのプレスデイに行ってきます。いちおう。
森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2011/01/21 15:23:34 |
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