森川オサムのブログ一覧

毎回、車検前のドキュメンテイション・チェックでくれるものにこれがあります。

ドライバーとコ・ドライバーが身体に付けるバッヂです。これがいろいろな場所に入る通行証となります。クレデンシャルですね。だから大切です。

ガレージに着くと、既にサービスのクリストフとフローリアンが作業してくれていました。一昨日のマシン・チェックで見つけてくれた不具合。デフの上下動を抑えるベルトのパーツが到着していたので交換してくれていました。

その女性軍は途中いろんなところに先回りして、応援してくれるしサービスもしてくれる遊軍隊？のような動きになりそうです。

エキジビション・センターに到着。毎回そうですが、ここの入りかたがよくわからない。変わる上に案内が少ないんです。

最初の枠なので、まだ他の競技車は少なし。

そして競技ナンバーとスターティング・タウンのスティッカー、さらにマシン前後に取り付ける競技プレートなどを受け取ります。我々の240Zは前回と同じ「21」でランス・スタートなので前回終わってキレイだったので剥がさなかったスティッカーはそのまま。実はこの「21」、配布されるものとは微妙に違うんです。240Zのドアに合うサイズにしてあり、黒で細い枠を付けてあります。1973年モンテカーのレプリカを造ったドライバーさんの拘りですね。

これも受け取り内側から貼り付けました。

前回までのブースへマシンを持ち込むのとはちがい、今回は車検員に来てもらいチェックを受けます。

消火器取付けなどのチェックも受け問題無く通過。

車検通過で今回のチーム全員で記念撮影。

この頃までには周りにも他の競技車が入ってきていました。

一旦ガレージへ戻り、夕食のために街に出ると前方にはランス大聖堂が。

あとは明日夕刻のスタートを待ちます。

私の部屋からはあの有名なランス大聖堂のてっぺんだけが見えました。大聖堂までは徒歩圏内です。

ドライバーさん一行がパリから無事到着して合流になり、ランス中心地にあるレストランでサービスチームも含めて全員顔合わせ夕食となりました。

そのランスの街の中にあるデジタル・サイネージには明後日にスタートとなるラリー・モンテカルロ・イストリークが。

こういうのがあると気分が盛り上がってきます。

翌朝はガレージに全員集合。

サービスカーにタイアを積み込んで、240Zをガレージの外に出しまずはガスを入れにスタンドへ。

サービス用の携行タンクも満タンにします。ラリー中はサービスカーには常に80リッター運んでもらいます。

その後、トリップメーターの補正用のデータを取得するため、実際に使用するタイアに履き替えて距離道標のあるルートを走りました。

スタートから履くスタッドレス・タイアと、途中で履き替える可能性があるスタッド・タイアの両方でのデータを取る必要があるため、フロントだけ履き替えて同じルートを繰り返し走って測定しました。フロントだけ履き替えるのは、ホイールスピンでの誤差が出ないように、トリップメーターのシグナルをフロント・ホイールから取るよう改造してあるためです。

ところが、例年使っていたオートルートが例のトラクター騒ぎで使えないため、一般道で取らねばならなかったのですが、どうやら一般道の距離道標は結構杜撰にズレて立っているようで、あまり正確なデータをとることができませんでした。ただ、ラリーをスタートして第2ステージに入ったところで公式な距離補正区間が用意されているので、そこで正確な補正データが取れるため良しとしました。スタッドレスとスタッドの間の誤差比率は取れたので、それは使えます。

午後は車検に行きます。

向かって左が自身も240Zを所有していてリストアからメンテまで全てを自分でこなしている Christophe さん。右がZのパーツをビジネスにしている Florian さん。ふたりともZのめっちゃエンスーです。

さっそく車検前の点検と作業にかかってもらいました。

そうしたらすぐにクリストフが不具合を発見。

デフの上を押さえてドライブトレインの上下暴れを抑制するベルトが酷く劣化していて正に千切れそう。

交換したほうが安心なので依頼。フローリアンが一発でパーツを手配してくれ、明日中には届くとのことで、クリストフによると交換は短時間でできるらしい。さすがの連携プレイ！

2日ほど前に始まったらしい、マクロン政権の政策に反対する農民大規模デモ。

トラクターで道路封鎖していました。フランス全土のオートルートで起こっているらしく、2日後に控えたラリーのスタートに向け心配の種でした。