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一部のスーパーカーが空力目的でボディーに穴を開けているものの、私たちの手が届く範囲でボディーに穴が開いてる車は、ほぼエンジンルームの熱対策。




何と言っても、穴だらけと言えばこの車(笑)

ベース車両のベースグレードは1.3LのFF車。
こいつに2.0Lのターボエンジンと4WDをぶち込む。
全長3,885mm×全幅1,620mm×全高1,380mmのボディーに排熱の余裕がある訳もなく、ボディーの全面はヘッドライトの周り迄、こんなところもと思うところまで穴が開く。
クルマの意匠としては失敗だと思うんだが、技術的な必然性と成績を残したことで格好良い認定される。

その次に穴だらけと言うとこの車。
ナンバープレート横の長方形の穴は、意匠的には美しさの欠片もないが、それが却って凄みを感じさせる。

この車も穴だらけ認定。

ボンネットに空いた穴は、内側から蓋がしてあった。
レースになれば外してボンネットの熱気を抜く役目を果たすが、普段から穴が開いていると、ボンネットの中の機構に風雨が当たり、よろしくないのであろう。

なんで、こんなブログを上げようと思ったかと言うと、AMG A45Sを見て驚いたから。

現時点で、最も高出力な２Lエンジンを積む市販車。
向かって左に、オイルか冷却水のラジエターがあるが、右側は蓋がしてある。
中にダクトを付けて、どこかに抜けば良いと思うんだが、速度の高い欧州では、空力的に問題があり、必要のない穴はあけない。

因みに、ここまでしてる車の内一台も、フェンダーにエアを抜く穴は無い。
クラウンや86に穴があったような気がするが、お金もかかるんだけどリスクを取っても、意匠的な意味合いを取ったんだろう。

空力の影響の大きい飛行機、命がけで水の抵抗と暮らす魚。
いずれも余計な穴は無い。
可変で穴が開くにしても最低限。
仕方なく開けたクルマの穴は、高出力のエンジンを積む証の必要悪。
因みにEVは、エネルギーの変換効率が良く、空力を犠牲にするような穴の開いたモデルは出て来ない予想である。

で、燃費が良くて必要がないんだけど、穴が欲しかったクルマがある。
穴を開けると空力は悪くなるわ、ラジエター以外は防水性を持たせなきゃならないわ、内臓の見栄えを良くしないといけないわで、金がかかる。
だけど、歴代のハイパワー車の穴を借景にしたい。
はい、こうなりました(笑)


120cmX40cmの成形するだけでピアノブラックの風合いになる格子模様の樹脂板が採用された所以である。
ちゃんとメッキが要らない意匠にして、コストダウンも考えてある。

背景知ってるとこんなのこっぱずかしいし、何も知らなきゃ「迫力ある」になるフェイス。
クルマの記事の媒体は、穴開けれない事情を知ってるんだけど後者(笑)。