詳しくは整備手帳
【サスペンション交換とエンジンマウント交換】を見ていただきたいのだが、新車での納車から約4年と1カ月、総走行距離64212kmにてサスペンション交換とエンジンマウントを交換し、
あれから2週間ほどが経ったので総評に行こうと思います。
※交換部品は全て正規ディーラーが扱う純正部品で、正規ディーラーにての作業となります。
【前後サスペンションのショックアブソーバー、アッパーマウント交換】
新品が性能値100点でスポーツ走行も耐えうる下限値が70点としたら、総走行距離64000km走ったショックアブソーバーの性能値は50点まで下がると言えるだろうか。
異音等は無かったもののコーナリングでは頼りないロールを感じ、路面からの突き上げ感 (特にリア側) が顕著に出るなど乗り心地にも影響が出て、明らかに劣化を体感できるレベルであった。
595コンペティツィオーネに標準装備であるKONI FSDダンパーはいわゆる減衰力可変ダンパーで、縮み側のストロークに対して反対の伸び側の減衰力を自動調節する機能が備わっているが、64000kmも走ると内部のバルブやシールがヘタってしまうせいか十分に制御しきれていない印象で、高いパフォーマンスを維持するのであれば遅くとも50000kmで交換を視野に入れても良いかもしれない。
とは言え、64000kmを超えても異音や油漏れは無いし、ダンパーが抜けているわけではないから、このまま使い続けても全く問題は無いが、サーキット走行では確実に本領発揮は出来ないし、アバルトに興味がある人を乗せて「これがアバルト595コンペティツィオーネです」とは堂々と言えないレベルまでショックアブソーバーが劣化していることは理解しておきたい。
アッパーマウントについては異音等も無かったし、交換したものを見ても「まぁこんなもんだろう」と言うところで特筆すべき事は無かったが、サスペンションの動きに釣られてマウントも少なからず動いてはボディに擦れて摩耗をし、経年と共にクリアランスの増大に拍車がかかる為、サスペンションと同時交換は基本と言えるだろう。
【スタビライザーリンク交換】
リンクブーツやスタビライザーブッシュの異常は特に無かったが、スタビライザーリンクはスタビライザーバーの捻じれを反対側に介する重要な部品であるため、内部のボールジョイントの劣化を考慮し、定期交換部品として同時交換。
これに関してコンペティツィオーネはKONIキットによってローダウンされているにもかかわらず、ベースグレードのスタビライザーリンクと長さが同じな為にスタビライザーバーに少なかれ角度が付いて本来の性能を発揮できないとして調整式に変える方も多いと思うが、今現状で何の不満も無いので純正部品で交換。
効果としてはショックアブソーバーの変化が大きすぎてコレ単体での評価はなんとも言えないが、上記の理由によってスタビライザー構成品に負荷がかかりやすいとも言えるコンペティツィオーネにおいては、やはりショックアブソーバーと同時に交換しておきたい。
【エンジンマウント3点交換】
エンジンを車体に固定している3点の重要なマウントブッシュで、アクセルオンオフでのエンジンの揺れを吸収するエンジンマウントだが、当然ながらそれを繰り返すうちに疲労によって強度が失われ、やがてはエンジンの振動やシフトショックが強く出るようになり、高回転域ではミッションの入りが悪くなったりするが、595は元々のシフトフィールがグニャグニャという事もあって、新車から4年と1カ月、総走行距離64000kmほどでは交換を強く推奨するほどの劣化は無い印象。
個人的には交換してスッキリしたし、少なからずリフレッシュされた効果を感じているので満足しているが、サーキットも走らず街乗りオンリーであればエンジンの負荷も少ないのでもっと年数が経ってから、あるいは走行距離が伸びてからでもまったく問題はないだろう。
総評としてはショックアブソーバーに関してはもうちょっと早くても良かったかと思うが、アッパーマウントやスタビライザーリンクなど、構成品を含めた性能をきっちり使い切って交換するという意味では総走行距離64000kmはちょうど良かった印象。
エンジンマウントに関しては50000kmを過ぎた辺りでサスペンション交換と同時でもいいし、現状に違和感がなければもっと先伸ばしして100000km辺りでのクラッチ交換か、2回目のタイミングベルト交換の時でも良いのかもしれない。
というわけで11月からアバルト生活5年目に入り、早々にして40万円の出費となりました。
イージーケアのエンジンオイル・フィルター交換2回無料をまだ使っていないから、多少は抑えられるが、2回目の車検を控えた5年目の維持費は果たしていくらになるのだろうか?
まだまだ先は長いアバルト生活、更新をお楽しみに!
Posted at 2021/12/05 17:02:20 | |
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