つくばの松のブログ一覧

備忘録として継続してご報告させて頂きます。

腰下（エンジンブロック）がバラされました・・

上部から・・・

特に大きな傷も無く、綺麗なシリンダーホールの状態です。

下部から・・

スラッジや大きな傷もなくクランクの受けメタルも予想外に綺麗でした・・・

ピストン・・

ナンバーがつけられ、徹底したバランス取りをされたマーレーのピストンは芸術品に見えます（親バカ・・笑）。メタル部も綺麗な状態でした・・

クランクシャフト・・

元々最も振動が少なくバランスが良いとされている直列6気筒、その心臓部もさすがアルピナ謹製というものでした。コンロッドとのメタル部はやはり綺麗、元々の組み付け精度が高いことが推測されます。カウンターウエイト部にはメーカー（BMW）による質量調整の穴が開いており、この段階でかなりバランスは高く、気持ち良いシルキー６を味わえるレベルです。

しかし、何やら各カウンターの隅がそれぞれ独特な位置で微妙に削られバランスとりが追い込まれています・・・・・（汗）。

アルピナマジックとよく言われますが、エンジンにおいては決して高回転型ではありませんが低回転から軽やかに吹け上がりトルクフルであることが特徴です。マーレーなど元々精度の高いパーツを使っていることもありますが、一番のポイントは徹底したバランス取りと経験を元にした組み付け精度にあります。職人が責任とプライドをもって１台の車を仕上げるアルピナ、クランクシャフトのカウンターウエイトの無骨で繊細な削り跡に、私の車（シリアルナンバー４１２）を組んだメカニックの作業風景が目に浮かび、熱い思いが込み上げました・・・

・・・ということで週末ごとにPITへ通いです。

まず、排気系、ミッション、エンジン補機類が外されます・・

外されたインマニから吸気ポートを覗いてみると思いの外綺麗・・

元々手作業で鏡面仕上げをしてあるので汚れが付きにくいとのこと・・

そしてエンジンが降ろされ・・

普段見れないところをチエック。特にオイル漏れ跡などなく、綺麗でした。

エンジンヘッド（裏側）。ガスケット共々チエックするも、怪しいオイル跡や水漏れ跡は無し。燃焼室も予想外に綺麗でした・・

エンジンヘッド（表側）。特にオイル汚れ、スラッジ堆積はなし。ラッシュアジャスター稼働も問題ないようです。スプリングの上に乗るベアリングガイドとそこに装着されるカムシャフトも特に傷などはない状態でした・・

エンジンブロック・・

昔バラしてたL型のイメージがあるので、小さく見えました・・

S５４ほどではないにしろ、ピッチは狭く見えました。まあ、ボアアップブロックですからね。

シリンダー内壁も綺麗な状態で安心しました。（オーバーヒートやオイル管理の問題でここに傷が出てるとブロックボーリング～オーバーサイズピストンへ交換で費用が倍増します・・汗）

次のステップとしてはヘッド部、ブロック部を全バラして各パーツ洗浄の上、測定含めたチエックを実施し、問題なければ組み上げとなります。ブロック（シリンダー）は大丈夫そうなので、あとはヘッドの歪がなければ内燃機屋さんにお世話になることもなく進行しそうです・・

今年は夏のドライブはお預けです・・・（笑）