nobunobu33さんのブログを拝見して知った、アクセスサッポロで開催されるクルマイベント。
ちょうどデビューしたてのCX-60を見てみたかったので、行ってみることにしました。
広い会場には、マツダ車全般が展示してありますが
ロードスター
CX-60
このFRベースの2台以外は興味ゼロ(;^_^A
ということで、30分待ちの試乗を申し込んでから、初めて近くで見るCX-60をチェック。
ネットみてると「(顔に見立てて)目がいやだ」みたいな感想の人多いですね。
目じゃなくてヘッドライトなんですけど・・・
自分の場合は、ヘッドライトがどうだとか、グリルがどう、テールランプがどう、みたいな細部のデザインが買うor買わないには直結しないので、あまり気になりません。
むしろ、全体的な造形やフォルムがカッコいい・悪いの決め手(だと思っている)。
鼓動デザインとのマッチングはイマイチな感じもしますが、前輪がスッと前に出て、後輪にドカッと荷重が乗って蹴り出し感とタメのある、全体的なFRフォルムは
◎です!
同じ鼓動デザインでも、レイアウトが異なるCX-5/8とはバランス感も全く違いますね。
鼓動デザインの抑揚を表現するために横幅が1900mm近くもあるのかと思いきや
うねって見える側面も、この位置から見ると意外と真っ平ら。
窓肩が張り出しいてるわけでもありません。
全体的なプロポーションにしてもテールランプにしても、ちょっとBMWコンプレックスが見え隠れ?
FRに直列6気筒という時点で理想のバランスは決まってくるでしょうし、当然BMWを意識してもいるんでしょうね。
私がCX-60に注目する理由は、カッコいいとか、燃費がいいとか、便利だ、ということではありません。
時代に逆行するかのような、縦置きFR+直列6気筒といういまや貴重でプレミアムなパワートレーンをこのご時世に新開発し、昔の価値観でいうところの高級感ある乗り味が期待できるからです。
電動化に向かう今の時代にこの商品のリリース、経営的には大博打でしょうけど、マツダの心意気は応援したくなります。
縦置きFR+直列6気筒の乗用車といえば、少し前まではBMW一択。
直列6気筒が再注目されだしたとはいえ、世界的にみてもまだベンツとジャガー/ランドローバー、そしてこのCX-60ぐらいのもの。
「CX-60の目が嫌だ」とか言ってる人達には、そのありがたみがわかっているのだろうか?
新型クラウン(セダン以外)は、そうした伝統のレイアウトを捨て去ってしまったことが賛否両論になってますね。私は否です(どっちにしてもクラウンには乗りませんけど)。賛のひとは逆に、「マツダのCX-60なんて何がいいの?」でしょうね。
資本的に傘下にあるマツダのこの新しいパワートレーンをトヨタの高級車に採用か?みたいなマガジンXのスクープ記事を何年か前に読んだことありますが、それは実現しなかったんですね。
すでに86でスバルの、スープラでBMWのパワートレーンを使っているトヨタが、今度はマツダから、しかもクラウンでそれをやるとさすがに企業として節操無さすぎですもんね。
トヨタ贔屓の顧客にはマツダアレルギーの人も多いでしょうし。
話をCX-60に戻して
内装に関してPremium系は派手めな加飾(この壁紙かレースのカーテンみたいな内装はPremium Modern)が施されますが、
そこに+25万円払うか・・・と言われれば、No。
オーソドックスなExclusive系のほうがむしろ落ち着き感と実用性の面で優れていると思いました。
一番飾り気のない黒内装(Exclusive Sports)のほか、白っぽい内装(Exclusive Modern)もあるようです。
CX-60の観察が終わってもまだ時間があったので、
会場の端にある歴代ロードスターのほうへ。
なぜかNBだけ無い。
どの世代もいいですね~
憧れとしては初代が一番、でも30年前のクルマを今から乗る覚悟は・・・、新車でNDというのもいいし(おカネがあればの話)、安さ狙いで中古NBでもいいし、コスパの良いタマがあるならNCでも。どの世代でもいいから乗りたいっ!
試乗の時間がきたので、外へ。
ベージュメタリック?微妙な色の個体。
もし自分が買うなら第一候補は紺色、第二候補は白、といったところでしょうか。
乗ったのは直6ディーゼル+マイルドハイブリッドのXD-HYBRIDのSports系グレード。
前評判で足が硬いと聞いていましたが、デリカと比べれば3ランクぐらい乗り心地は優れていて硬くは感じません。
デリカでも充分力強さがありますが、その1.5倍の排気量なので力に余裕があります。
ロードノイズやエンジン音の籠もりも殆ど無し。ディーゼルといっても直列6気筒の心地よい音が適度に聞こえるぐらいでしょうか。
初期型だから多少の粗さがあると想像していましたが、第一印象としてはそのようなことは全くなく、値段なりの高級車に感じられました(試乗コースはたった1kmぐらいなので、細かいことはわかりませんけど)。
まだ発売になっていませんが、純ディーゼルのXD L Package4WDと、今乗っているデリカ アーバンギアG-Power Packageが、値段的に同等。
同等価格ながらCX-60は最新モデル、しかも排気量も気筒数も1.5倍(3.3リッター・6気筒)ですよ、なのに燃費は1.5倍優れている。下取り相場がわからないけど、新車価格で考えるとCX-60のコスパはかなり良いです(かといって安くはないけど)。
でも、我が家はスライドドアが必須だし、ちょっと横幅が大きいので、結論としてCX-60は厳しいです(経済的にも)。
このパワートレーンで、スライドドアミニバンで、車幅があと5cmぐらい小さければ次期愛車候補として考えられますが、そんな不合理なクルマ、絶対にあり得ないですね。
直6FR系スライドドアミニバンが出たら、デリカのような世界唯一の孤高の存在に。
逆張りのマツダ、ここまで来たらもう一発やってくれないかなぁ・・・