いっこうに、説明がちがうよ、間違ってるよって指摘がない私、「立石かんな」ですw
どうしたら、速くなるのか教えてよ~。
さて。
なんでも、Hi-speed ROMというのは、UV-EPROMからOTP-ROMに変更すると、動作電流がかなり落ちるんだとか。
なんでも、50mAが100uAになるんだって!!
凄いよねー。1/500になるんだそうだ。
画期的~w
で、何々?
相手は、STマイクロ製品。
供給電流が50mAだって。
方や、挑戦者はマイクロチップ/アトメルのOTP-ROM
そうそう、OTPは One Time Programmableの略ね。
どうやって、電流を1/500まで絞っているのか気になりません?
電流食わないのって、皆さん好きですよねw
さて。
画像の一覧をどこから拾ってきたのかわかりませんが、まあどっかのネット商社の画像なのかな?
で、「ばかばかしくて、やってらんないw」なんて思っておきながら、データシートを探してしまった私。
というか、マイクロチップ/アトメルだと、現状28pin DIPで見つかるのはこれしかないのよね。
http://ww1.microchip.com/downloads/en/DeviceDoc/doc0014.pdf
さて。
皆さんも開いてみましょう♪
さてさて。
開いてみると、ごちゃごちゃと書かれていますね。
2ページ目に進んでもらうと、ECUの蓋を開けたことがある人や画像を見たことがある人だとこんにちは♪したことがあると思いますが、28-Lead PDIPが良く使われるIC形状になります。
で、左側のPin configurationsの表を見てみましょう。
A0~A14は、アドレスと書いてあるように、マイコン側からアドレスを指定する入力ピンです。
O0~O7は、データが出力されるピンですね。
8bitになります。
で、今話題のCEとOEピンでこれはマイコンである主人が、PROMである爺やを動かすための出力ピンです。
NCは、No Connectつまり接続無しですね。
うーん、やはりマイコンである主人は爺やが早く戻ってきたことを知る術がありませんねー。
爺やには、データ出力ピンであるO0~O7のピン以外に主人に声を掛ける出力ピンがないようです。
ページをずるずると下にいくと、3ページ目に制御モードがありますね。
読み出し等々。
で、さらに下にいくと…。
まあ、簡単な読み出し時の環境条件がペロッと出てきます。
indとautoとなってますが、industrialとautomobileでしょうか。
つまり、工業用グレードと自動車用グレードですね。
自動車用の方が環境条件が厳しいですから、動作温度範囲が-40℃から125℃と広くなっています。
表の-45と-70の違いは…。
4ページにあるように、CEとOEがLoの条件とすると、アドレスが変化してから(指定してから)最大45nsで確定するか、最大70nsで確定するかです。
わぉ、45nsですって!w
よだれ垂らして飛びつきそうな感じですねw
CEとOEをLoぱなしで、パラパラとアドレスを変えていくと、最大45nsもしくは最大70nsでパラパラとデータが吐き出されるわけです。
もちろん、「爺や今からいうアドレスの書庫からデータを持ってきて。」とお願いしておきながら、次々と書庫のアドレスを言っていくわけです。
さらには、主人は指定の一定時間後に爺やが持ってきたデータを見ると。
まあ、できるとしても、書庫に並んでいる漫画の1巻から10巻までとかの連続データの際だと思いますが…。
で、話が逸れましたが…。
果たして、データシート上、100uAで動くことになっているのか?
それは、Table5-3に書かれていますね。
どこから引っ張ってきたかわからないような画像の中身に近いことが書いてあると思います。
さて。
このICは果たして何mAで動くのか?
えっ!?何uAではないの???
Vcc active currentを見てもらえればわかりますが、条件はあるものの最大で20mAだそうです。
あれ?100uAとか言ってなかったっけ?
条件は、f=5MHzでIout=0mA,EがLoということはCEと
OEがLoということでしょうかね。
最大で20mAも流れます。
アクティブに動いている時ね。
じゃあ、100uAは?
さて、よく見てみると…。
スタンバイモードの時に100uAだそうです。
CEの信号がVcc±0.3Vですから、Hiの時。
つまり、爺やを呼ばない時は、爺やは転寝しているわけです。
転寝している爺やでも100uAは最大で消費します。
最大でってことは、100uAでアクティブに爺やが動くこともあるのかしら?
でも、そんなことどこにも書いてませんねー。
では、あの一体画像はどこから…。
根拠となる画像は…。
気になりますね、そんなに電流が少なくなるものかと。
まあ、めぼしいものをネットの海から探すと…。
あっさりと出てきたw
どこかのページで、矢印付きで速くなるとか、消費電流が少なくなるって言ってたやつだwww
https://www.mouser.jp/ProductDetail/STMicroelectronics/M27C256B-10F1?qs=%2Fha2pyFadujrDnaNeVjdLKF2MFpHT6Pkrx6qjFj8jSB40H0VrvtZc6DFxSphSALSes79kwg41D4%3D
↑のデータシート
https://www.mouser.jp/datasheet/2/389/stmicroelectronics_cd00000515-1204492.pdf
で、速いとか言う奴。
https://www.mouser.jp/ProductDetail/Microchip-Technology-Atmel/AT27C256R-70PU?qs=lURXKZrvvXerj2LFnnLrrA%3D%3D
↑のデータシート
https://www.mouser.jp/datasheet/2/268/doc0014-1280163.pdf
マイクロチップ/アトメルは、同じデータシートだね。
最大でも20mAですね。
対して、STマイクロは、同じ条件で30mAだそうだ。
(データシートの14ページ目。)
Eは、CEみたいなので、マイクロチップ/アトメルも条件はCEがLoの時。
面白いことに、どちらもスタンバイは100uAでしたとさw
よくあるんだ、こういうネット商社の性能一覧があいまいなのってね。
そもそも、ここを信じちゃいけないwww
適当なのは、いつものこと。
ちゃんと中を見ないとね。
ちなみに、STマイクロの50mAはデータシートよりプログラム時(書き込み時)の供給電流が50mAでした。
そんな1/500になるほど変わらないじゃん。
たった、30mAが20mAに。
2/3までは減ってますけれどね。
でも、10mAでしょ。
無駄なアクセサリを外した方が、余程電気食わないような…(^^;
さて。
電流もそうですが…。
70nsで速いとか言ったら、普通に45nsが出てきたw
なおかつ、STマイクロのUV-EPROMについては、45nsモデルもあるーwww
あれー、ワンタイムROMの方がすごいんじゃなかったっけー?w
まあ、手に入るのはマイクロチップ/アトメルの45nsモデルです。
なぜ70nsモデルを薦めたのかは神のみぞ知るw
単純に調べ方の問題か、付けて動かなかったから70nsモデルの方を選んだかw
そりゃそうだわね(^^;
上記を覗いてみてわかるかと思いますが…。
なんとなく、つじつま合わないでしょ?
データシートにも間違いがないかといえば、更新もされるので100%ではありませんが、でもネットの情報って意外と適当だということがわかると思います。
そんなに劇的に変わらんてw
画像をみて、"へーっ"って思うことはあっても、そこにも違和感がありますね。
例えば、意図的に隠されているものとかね。
(画像を良く見るとわかります。)
なぜ、それなのか?とかね。
重要なのは、それが本当に確からしいことなのか、きちんと確認することです。
たまたま?
私が普段そういう仕事だから?
いやいや、世の中そんなにおいしい話ってのは無いのですよ。
劇的に電流が少なくなったりとか、簡単に速くなったりとか。
まあー、高いお勉強代とセッティングプログラムデータ費用、書き込み作業費と思うことですね。
ある種、詐欺に近いと私は思いますけれどねw
どこが、どうなのかきちんと納得のいく説明をしてもらいたいものですね。
ちなみに、FC3S後期のN374は、BD27C256が付いてました。
データシートを探してみてみると、面白い発見があるかもしれませんよっ♪