2018年08月17日
暑い日が続きますねー。
なんか、あれだけ人にワーワー言っていたおっさんが、いざとなったらまったく言っていることとやっていることが違うってのにびっくりした私、『立石かんな』です。
なんだったんだ、あのおっさん?
さんざん、ここしかないみたいなこと言っておきながら、いざとなったら違うとこってw
良く、あれでやってるなーと思います。
まわりも何にも考えてないんでしょうねー。
やっぱり馬鹿なんじゃないかと思う今日この頃です。
さて。
バイト先ではいろいろなお客さんがいます。
特に、日本の産業機械は革新的な事よりも、どちらかと言えば実績が重要視される製品でしょうか。
それが日本の産業機械の良さでもあると思います。
もう何十年も作り続けているってこともあります。
その裏返しとして、需要が少ない分野では新規に製作するための初期投資が大きくなるため、回収率やリスクを考えると、なかなか新規に踏み切れないということもあります。
現代の世界では、新しいものや技術などに焦点が当たり、そういった分野には積極的に投資するのがほとんどで、従来支えてきた分野への投資がなかなか難しくなってきているように感じます。
バイトしているとね。
FC3SやFD3Sの部品が生産中止になり、ユーザーが困ることも多くなってきていますが、同じことが産業機械の分野でも知らないところで常に起こっており、すっぱりやめてしまうもの、どうしても生産を続けなければならない物等々常に悩まされるところです。
特に、実績がものをいうところというのは、単にコンパチではダメな場合もあるので、選定やファイナルバイは慎重に行う必要が出てきます。
特に特定分野までは、どこどこまでの受注は絶対に仕様は変えられない、部品も変えられないなんてことも。
正直、基板なんてのは回路を起こして部品さえ何とかなれば、再製作することはそんなに難しくありません。
ただ、もちろん完全一致の性能をしめすなんてことはかなりシビアな問題なので、どこかで妥協しないといけません。
デジタルならまだなんとでもなりますが、アナログはそう簡単にはいかないので、部品の精度等で追い込んではみるものの、えっ!?なんてこともあります。
そういう場合は、当時と同じだけの初期投資ができない場合が多いですけれどね。
ブラックボックスのIC等は、似たようなものを用意するということでなんとかなると思いますが、エミュレートするには動きがわかってないといけません。
困るのが…。
設計したものではなく、買い物で済ませた場合です。
もちろん、電気であればコネクタやコンタクト、表示器、スイッチ等々はそれぞれのメーカーから買うわけであって、設計をするわけではありません。
そうなると、需要が少なくなったり、金型がダメになったりすれば、それぞれのメーカーの意向で生産中止になります。
じゃあと互換性のないコネクタで置き換えるわけにはいかず、新しいものと古いものの互換性を保たないといけません。
古い機械がまだまだたくさん動いているからです。
採用メーカーの圧力wによっては、一度廃止になったものがひっそりと復活していたりします。
あれ?金型がダメになって、材料が対応しなくなったんじゃなかったっけ???
いつの間にか、金型復活して新しい材料になってる…(^^;なんて。
そうするとお客さんに怒られますw
「あれ~?、生産中止の案内には代替品無いって書いてなかっけ?」
「かなり無理に予算通してファイナルバイしたけれど、代替品あるんだったら言ってよ!」
ってね。
そう、当時は案内されてないものが、辞めるに辞められずひっそりとこっそりと特定顧客向けに生産続けていたり、いつの間にか復活していたり。
どこも、在庫を持つのは嫌なんですよ、お客さんは。
逆に、日本の産業機械なんて目じゃねーよってメーカーもあります。
確か、●●車に乗るロ…ごほんごほん(><;)
結構有名な社長さん(会長さん?)が生産中止では困るので、直々にお願いをしに行ったようですが、「お金を払いますから、もう二度とうちの製品を買わないでください。」と言われたとか、言われなかったとか。
目先の利益に騙されたんでしょうねー、大陸とかの。
皆さんが良く好んで買うものですよ。
安かったり、新しかったりするとすぐ飛びつくでしょ。
世の中に溢れかえる一方で、それが優先されたことで産業や公共機関が動かなくなることもあるんです。
部品が入ってこないからw
あれー、まだ電車来ないよとか、バス来ないよ、あれ?あの標識、あの信号動いてないよ、一年後だって動くのなんて言いながら、その原因になったもので暇をつぶすという矛盾。
古いものを最新の技術で再生するなんて格好良いこと言うのは簡単。
実際は地味で大変なんですよw
なるべく初期費用を掛けずに、極力互換性を持たせて、置き換える。
お客さんによっては、各メーカーさんから図面を貰って金型作ってまで生産を続けたり。
三ちゃん会社じゃなければ良いけれど、三ちゃん会社だともう倒産していて当時の経緯がわからなかったり。
良く、金型なければ3Dプリンタでやればなんて言いますが、ぶっちゃけ金型つくった方が安いと思います。
もしくは簡易型かなー。
注文入るたびに、3Dプリンタでちまちまと作っていたら、人件費や電力コスト、材料コスト、出来栄えなんて考えたら金型で抜ける数抜くよりもお金かかったりしてね。
3Dプリンタの欠点は、Z軸方向の積層にえらい時間がかかるということを某大学のイスラエル製の3Dプリンタで教わりました。
また、金型で抜いた場合と3Dプリンタで作った場合では、同じ図面では不可な場合もあるようです。
(一回失敗したようです。)
3Dプリンタはあくまでもプロトの評価用だと思ってもらった方が良いですねっ。
バイトだと…
①廃止になっている部品はどういうものか。
②そのまま置き換え可能な部品はあるか。
③そのままは無理だが、ある程度互換性が保てるか。
④他の製品を組み合わせるか、付属させれば置き換え可能か。
⑤ファイナルバイの交渉は可能か。
⑥金型の再製作は可能か、金型の図面はあるか。
⑦生産中止として、新スペックですべて置き換えるか。
⑦まで行くと、最終ユーザーに置き換えをお願いできるだけの互換性、置き換えサービス等々色々と考えないといけません。
最終ユーザーにメリットがなければ、置き換えませんしね。
唯一無いと困るのが図面です。
これがないとどうしようもない。
実物が採寸できれば良いですが、実物が壊れていたら…、無かったら…。
普段は図面があっても、どういった意図があってそうしているのかを考えないといけません。
わからない場合は、なるべく忠実に再現して余計な手を加えないようにして、以前のものと同じようにすることです。
あとは、経験でしょうかねー。
私なんか経験ないので、びくびくしながらやってますけれど…。
お客さんから電話が掛かって来るとドキッとしますねw
微妙に性能が入っていないとか。
お客さんが評価して判断してくれるのでまだ良いのですけれどね。
日本の産業やモノづくりがmade in Japanとしてもてはやされたのは、決して目新しいことだけでなく、やはり良いものをずっと作り続けることができているからではないでしょうか。
正直、「えー、新しく設計した方が良いんじゃないですか?」なんて言ったり、思ったりすることもあります。
でも、そういうところ、実績にこだわるからこそ、良いものが作り続けることができる気がします。
裏側を知ってしまうと、なかなか手放しで安易に再生産してなんて言えなくなるんですよねw
なんとかしてやるっ!って考えるのもまた面白いことは面白いんですけれど、あまりにも頭の思考回路がオーバヒートしてしまうよな難解なのはちょっとねー(^^;
Posted at 2018/08/17 01:49:09 | |
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日々のデキゴト | 日記
2018年08月14日
暑い日が続きますねー。
突然の雷雨もここのところ連続で起きていますが(^^;
オイル交換したいのですが、今までスペースには困っていなかったものの、3台も止まるとさすがにオイル交換するのも難儀する状態になってしまいました。
もうちょっと涼しくなればねー。
さて。
相変わらず、前期型FCのフロントロアアームがロールセンター補正に使えるとオークションに出ていますね。
あるところが本気で言っているのか不思議でなりませんが(^^;
本当に専門なんだろうか?
あれ、売り文句だよね?
不思議だよねー。
皆さん、あれ本当にロールセンター補正出来ると思います?
むかーし、ブログにしたような記憶もあるのですが、歳を取ってきたせいか記憶があいまいなので、再度書いてみたいと思います。
良く言われるのが、前期のアームだとボールジョイント部が切り離しできるので、アームの下側に付いているボールジョイントをアーム上側に持ってくることでアームの角度が変わりロールセンター補正できると…。
でね。
FCだけでなく、他の車も良く見て欲しいですよね。
日産系のスポーツカーもそうだし、トヨタ系のスポーツカー(スポーツセダン)もそうだし。
ロールセンター補正として売っているものを見ていると…。
どれもアームの角度を変えるための構造になっています。
じゃあ、何が違うのか。
よーくよーく見てみると、どれも取り付け位置の変更なんですね。
正確に言うと、アームの可動点を動かしています。
それに対し、FCの場合はアームの角度だけ。
例えば、多くあるのはナックル側のボールジョイントの取り付け位置(可動位置)変更ですね。
ナックルにねじ留めする際に、スペーサーもしくはそれに準ずるもので嵩上げ(この場合嵩下げ)して、可動点を下に移動するもの。
もう一つは、アーム側のボールジョイント取り付け位置は変えずに、ボールジョイントの先端を上に伸ばしたりすることで、実質可動点を下に移動するもの。
普通は車高を下げた場合に、アームがハの字から水平や逆ハの字になるのをもとのハの字側へ戻そうと補正するのね。
そうなると、メンバー側の可動点を持ち上げるか、ナックル側の可動点を下に移動させるかすればもとの状態へ近づきます。
メンバー上げするのは大変(車種によっては簡単なのかしら??)なので、ナックル側でどうにかするとなると、ボールジョイントの可動点を移動することになります。
さて。
FCはどうか。
前期型のアームを使うと、補正できるのか。
メンバー側は取り付け位置を変更するわけではないので、こちらに変化はなし。
ナックル側は、こちらもナックルを加工したわけでも無いし、スペーサーやそれに準ずるものをかませたわけではないので、こちらにも変化なし。
ということは…。
可動点が移動しないのであれば、単なるアームの角度が変わっただけでロールセンター補正にはならないということですよねっ。
見た目的にアームの角度は変わりますが、それだったら変な話アームがへの字でも角度は変わるわけです。
重要なのは、アームの取り付け可動点の変更であって、アームの角度ではないのです。
まあ、可動点を移動させると移動前のアームと同じなら角度は変わるのですけれどねっ。
厳密にいうと、前期型のアームのボールジョイント位置を上下させるとほぼ誤差の範囲で可動位置は前後(アームの左右方向に移動)するかもしれませんが、それを超えるデメリットの方が大きいと思います。
デメリットは、もともとアルミを鉄で挟む構造であるものをアルミでボルトの力を受けなければならないこと、ボールジョイントの可動範囲によっては無理な力がかかる可能性があること。
あとは、あんまりないでしょうけれど、アームが下がることで純正よりも打ちやすくなることでしょうか。
ボールジョイントだけ交換できるので、ロールセンター補正に関わらずメンテには良いのかもしれませんけれどねー。
本当に補正したい場合は、メンバー加工かナックル加工か、マナティーレーシングさんでボールジョイントの可動点を下げた(ボールジョイントの軸を延長した)アームを作ってもらうかするしかないのではないのかなと思います。
一生懸命入札している人、もう一度よく考えて本当に必要なものなのか考えてみましょう。
Posted at 2018/08/14 10:59:08 | |
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構造 | 日記