保管するときに埃など入らないように、キャップを作成。
黒い奴ね。
たまたま、ネットの記事で読んだのですが…。
エレベーターの部品の保証期間が10年だから機械を交換したいと申し出たら、止まったら修理すればいいから、今はそのままでと言ったんだとか。
結局、修理せずとも今でも問題なく動いているから、ほれみろ直さんで良いじゃないかと。
これで、お金を浮かせてやったみたいな。
と、どこかの誰かが書いていました。
なんでも、こんなことに予算を回す必要は無いんだとか。
正直、記事にしてまでするようなことではないし、結果論で動いているというだけの話で、非常に恐ろしいと思うところです。
定期メンテナンスの重要性、保証期間の重要性が疎かになっている一例でしょう。
いや、止まっても困らないものなら良いのですよ。
でも、エレベーターでしょう?
人が乗るんですよね??
単に動かなくなっただけなら良いでしょうよ。
人載せたまま途中階で止まって閉じ込められたり、万が一ワイヤーが切れて落下した際に、フェイルセーフのブレーキが利かなくなってしまったら…。
どこまでの部品が対象だったかはわかりませんが、人命にかかわるところでの対応を疎かにするのは、正直いただけません。
個人の車好きがメンテナンスしてるんじゃないんだからさー。
個人の車好きのメンテナンスだって、1t近い鉄の塊がある程度のスピードで走るのですから、メンテナンス間隔に程度の違いはあれど、定期メンテナンスや予防交換という概念は必ず必要になります。
車に無頓着な人が、オイル交換してないとか、オイルが減ってるのも気が付かないとか、ブレーキパッドが減りすぎてるとか、冷却水がほぼからっぽで走っているとか、動かなくなってから良いじゃないか?と言っているのと同じようなもんですよ、エレベーターの件は。
もちろん、極端な話かもしれませんが、でもだいたいの人が乗るもの(自分以外)の場合は、すべて定期メンテナンスや予防交換があります。
皆さんが乗っている鉄道でも、きちんとした検査がありメンテナンスがあり、予防交換があります。
もちろん、車両故障がないわけではありませんが、それでもマニュアルからの逸脱や自然災害でもない限りは大きな問題にはなってはいないはずです。
問題がないものを取り外し、検査し、整備して戻す。
何日かに1回、一通りの動作確認を行う。
距離、もしくは時間によって区切りをつけて壊れていなくても交換する。
大事故や人命にかかわるところであれば、必ず行っているはずです。
定期メンテナンスは、問題がないものを問題がないということを確認する作業でもあります。
動いるからって、問題が無いと言い切れるのか?
問題が無いことを確認できたから、動くということは言えるとは思いますが…。
これが難しくなるのが設備側で、例えばトンネルのコンクリート剥離や架線柱の老朽化による傾斜等ですね。
定期点検を行っていて問題が発見されない場合でも、老朽化によって起きてしまいます。
メーカーが保証期間を決めるのは、儲けたいから保証期間を決めると思われがちですが。
大多数は問題が起きてからでは遅いので、そうならないように保証期間を決めていると思います。
普通に考えて、動かなくなる以上の保証期間は設けないでしょうよ。
保証期間を過ぎても動いてるのが普通だと思いますけれどね。
じゃないと、会社潰れてしまいます(^^;
それを、動いているから良いじゃないかというのは、ちょっと話が違うように思います。
なんだろうね。
タイヤがすり減ってスリップサイン出ていて、ほぼほぼ溝が無くなっていてもパンクしてないんだから良いんじゃないか?と言われている気分です。
そんなんで、本当に止まれるんかいな?と。
世の中の人命にかかわるシステムにおいて、当たり前の機能が当たり前に動くのは、定期メンテナンスや予防交換(予防保全)があるからです。
また、それに合わせて一昔前からシステムに冗長性を持たせていますね。
問題のないシステムが問題なく動くように、問題のないうちに対処する。
動いているから良いじゃないか的な結果論で判断するのは非常に危ういと思いますし、それが当たり前にならないように願うばかりです。
単なる貧乏根性は、自慢にもお手本にもライフハックにもならないですし。
Posted at 2024/03/21 22:35:15 | |
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