ちょっとOAタップを分解したところ。
わからない人はしないようにw
さて。
世の中には、ブログも含めてたくさん記事がありますね。
手軽に簡単に調べ物をしたい!となったら、ネットサーフィンするのが今や最優先になっているかと思います。
ネットサーフィンと今言うのか知らんけどw
でも、皆さんもご存じのように、意外と嘘が書いてあったり、思い込みが書いてあったり、趣味過ぎた書き方されてたりで、どれが一体正解なのか?
実は、正解も糞もわからなくて、へーって信じてしまっていたりとか。
たまたま、ネットを見ていたら…。
OAタップの記事があったんですね。
どれにしようかなーって悩んで探していたわけですが…。
そこには、カシメてあるOAタップが良い!はんだ付けされているのは良くない!と。
理由が書かれていて…。
はんだは銅よりも電気抵抗が高くて、240℃以上で溶け始めるため、電力配線にはなるべく使わないほうがいい。
金属部の接合にはんだを使うのは簡単かつ接触不良を低減できる手段だけど、大電力を使った場合、過熱によってはんだが溶け落ち、周辺の部品と接触してショートするなどの原因となる。
はんだを使わない製品では、ネジ留めや圧着による接合方法が採用されています。
とか。(言葉遣いは少し私が変えました。)
えっ!?
1500WまでOKって書いてあるじゃない!
じゃあ、はんだ使っているのは内部で溶けて危ないんだ!
と、知らない人なら思うと思います。
普通ね。
でも、金属って電気抵抗率が10nΩmとか、100nΩm程度と言われていますから…、相当小さいですよね。
富士通の技報かな?によれば、共晶はんだの抵抗率は15μΩcmとなっています。
m換算すると、150nΩmかな。
例えば、1mで1㎡のはんだだとすれば、150nΩですね。
では、はんだ付け幅5㎜として、はんだ付けしたものを1.5㎟とすると…。
抵抗値としては、0.5mΩでしょうか。
1500W定格まで使うとすると、15A流れますから…。
単純に計算すれば、0.1125Wとなります。
(実際には交流ですからインピーダンスですが、上記は抵抗値のみで計算しています。)
まあ、ロスするのはするのですが、240℃まで上がるのか?
う~ん(^^;
もちろん、無理に定格以上の電流を流したり、はんだクラックなどがあれば別ですが、まあさすがにしょぼい粗悪製品でなければ起きないでしょう。
もしですよ?
0.1W程度で共晶はんだを溶かすようなあっちっちになるようだとすると、表面実装抵抗器なんか使えないわけで…。
(実装して動かしたそばからはんだ溶けちゃうし。)
それに、はんだがそこまで熱くなったとすれば、周りの銅線も熱くなっているわけで、被覆がとろけてしまってもおかしくはないですね。
そもそもが製品として成り立たないわけですが、さすがにメーカーも馬鹿じゃありませんw
ゴッドはんだとか、はんだマスターとか自分で言っちゃってる時点でどうかと思いますが(^^;
ただし…。
これは、引き伸ばして使った場合であって、束ねておいたりすると放熱が悪くなるため、定格いっぱいで使うと電線側で溶ける可能性はあります。
(それでも、はんだは溶けないと思います。)
まあ、温かくはなるでしょうから、できれば定格の半分までで使ったほうが安心は安心ですね。
もちろん、画像のOAタップはエレコム製ではんだ付けですが、まあ普通に定格まで使っても壊れないでしょうし、はんだ部は熱くもならないでしょうね。
(ちなみに、画像部はカシメ後にはんだになっているようですが、これは無理に引っ張られた際の引き抜き防止が考えられます。)
まあ、世の中の専門家と謡うきちんとした肩書のない人の書く記事なんてそんなもんです。
(一部、大学教授の肩書を持ちながら、機能美について変なこと言っている人がいるけれどねw)
写真のエレコムのOAタップは、そんな問題よりも大きな致命的なミスをしているんですけれどねーw
NとLが同じだからよいものの、実はNとLを分けられるようにも樹脂型がなっています。
でも…、外皮の金型間違ってるんだなぁw
NとLを区別して揃えようとすると、一部のコンセントだけひっくり返るのよねwww
もし、同じ金型のコンセントで区別したシリーズ出してて、レビューしている人がNとLがとか言って機器の動きが良くなったとか、音が良くなったとか言ってたら笑っちゃうけれど(^^;
あくまでも参考ですよ、ネットの記事は。
見分けるには、記事に書かれていることが各物理法則に従うかどうかです。
?と思ったら、調べてみるとことですね。
計算等間違っていたら、御指摘をどうぞ。
Posted at 2019/11/24 17:25:25 | |
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