
北海道立帯広美術館で、「
水木しげる魂の漫画展」が開催されています。かわねこは、特に水木しげるファンではないものの、水木作品は何作か持っており、ゲゲゲの鬼太郎に代表されるアニメや漫画で育った世代ですので、興味を惹かれ見に行ってきました。
思えば、昨今では珍しくないことですが、昭和世代からすると漫画展が美術館で行われるなど、いい時代だなあと思うことです。
本当は、先週行くつもりで、献血の帰りに美術館へ行ってみましたが、午後早い時間も悪かったらしく、公園と兼用されている、それなりに広い駐車場が既に満車で、尻尾を巻いて帰ってきてしまいました。
そこで、土曜日の昨日、開館時間に合わせて行ってみると、駐車場は7割方埋まってはいたものの、無事駐車できました。
館内も既に行列ができており、入館待ちかと思われましたが、これはチケットの発券待ちの列で、わたしは前売り券を持っていたので、無事すんなりと入館。
水木先生は、その飄々とした人物像でも親しまれていたことは有名ですが、わたしは水木先生ご自身が実は妖怪で、2015年に亡くなられたのではなく「あちらの世界にお帰りになられた」のだと思っています。(笑
水木作品については、数多語られており、もとよりかわねこは語れるほどの知見もないので割愛しますが、それでも幼少時から絵の才能を開花させていたことや、絵画作品の色使いなどが、漫画作品の緻密な背景の描き込みや色彩に現れているのがわかります。入館前は、見るのに1時間もかからないだろうと思っていましたが、見終えて美術館を出てみると、1時間半以上も経っていました。
この日は風が強いながら、快晴で、帯広美術館は緑ヶ丘公園という広大な公園の一角にあるので、駐車場まで戻りがてら、少し回り道をして、のんびり散歩と洒落込むことに。
今週は冷え込んでいたので、小路には霜柱。霜柱を見るなんて、何年ぶりだろう。木々の葉も落ちて、すっかり冬の装いです。
今回初めて知ったのですが、園内に人工池があり、夏場は貸しボートもあるようです。
さすがに薄氷が張っていましたが、奥の結氷していないところには、鴨が集まっていました。
と、池の脇に大きな建物が建っているのに気づきました。隣接した駐車場は道路に面しているので、これまで何度も通っていますが、こんな大きな建物に、これまで気づかなかったのは、いかに意識していなかったのか。^^;
ホテルなのかと思って近づいてみると、エントランスに何やら古そうな消防ポンプが置かれています。それでやっとこの建物が、博物館の帯広百年記念館だとわかりました。
この消防ポンプ、昭和初期のものでエンジンを積み替えてポンプ能力を向上させ、昭和40年代半ばまで使われていたことが記されています。
室内側からのほうが、ポンプ自体はよく見えるのですが、直射日光がもろに差し込んでいて、写真は撮れず。^^;
エントランスにはもうひとつ、昭和のマッチ箱の展示もありました。嫌煙の現代では、マッチを配る風習自体廃れましたが、男性なら当たり前のように喫煙していたり、家庭用のガス器具や暖房装置に自動点火装置などなかった昭和の時代には、こういったマッチが粗品でよく使われていたものです。
いくつかあったケースの中から、自動車関連モノが多かったものを1枚。
ガソリンスタンドのMobilや現在のエネオスの前身、日本石油のものもあります。ハイヤー会社のものに描かれた、MS40クラウンっぽいクルマのイラストも懐かしい。
クルマ関連ではないですが、個人的には画像2段目の左にある「羽幌炭」のマッチに心惹かれました。
これは、昭和45年に閉山した羽幌炭鉱のものです。炭鉱は現在わりと有名な廃墟スポットになっており、
以前かわねこも訪れたことがあるので、操業時を偲ばせるものでした。
せっかくなので、木戸銭を払って博物館も見ることに。
さすが十勝の博物館だけあり、明治開拓時代の晩成社の資料などがそこそこあったのと、アイヌ民族の木造船「イタオマチプ」の精巧な大型模型が目を引きましたが、それ以外は普通。
とは言え、それなりに楽しんで外へ出ると、もう昼過ぎ。せっかくなので、ランチョ・エルパソが近くにあるので、寄ってみました。
ランチョ・エルパソに来るのは、一昨年のラリホ以来なので、2年ぶり。ラリホも無観戦が続いていますし、昨今の状況なので、すっかり足が遠のいていました。
いやあ、ひさびさのソーセージカレー、堪能です。^^
コロナ禍以降、基地以外で、こんなふうにのんびり過ごしたのもひさしぶりだったので、なかなかに楽しめた休日となりました。
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Posted at
2021/11/28 17:26:51