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かわねこのブログ一覧

2024年02月03日 イイね!

響きをアップデート

響きをアップデート かわねこ的ドライブに必須なもの、それは音楽です。

 基地は戸建てですが、周りに誰もいない郊外にあるわけではなく、遠慮なく大音量で音楽を鳴らすわけにも行かないので、ドライブは気兼ねなしに音楽を楽しめる時間でもあるのです。
 ラジオも好きなのでFMをよく聴きますが、十勝管内は広いため電波状況が悪いところも多いことから、雑音が入るとあまり気分的に良くないので、お気に入りの番組は、ネット録音したものを聴くようにしています。いい時代になったものです。

 昨今、音楽はナビでの再生が当たり前になりましたが、かわねこ世代的には、クルマのオーディオと言えば、標準装備品やディーラーオプションのものではなく、より高音質なものに換えるもの、という印象で、今や完全に死語ですが、かつて社外オーディオは「カーコンポ」という呼び方でした。
 そんなわがやのエスクもあ~るくんも、ナビは付けずに、社外オーディオを付けています。

 もっとも、オーディオもハマると、ケーブル類を総取り換えするだの、ヘッドユニットをバラしてパーツのチューニングに至るなど、泥沼になるらしいですが、そこまで聴き分けられるほどの耳ではないので、そこそこのお値段で、そこそこ良くなれば良い、というスタンス。

 ただ機能的に重要視しているのは、タイムアライメントで、音場定位がはっきりして「正面から音が聴こえる」こと。たまに仕事で借り物のクルマに乗って、定位がはっきりせずに、センターコンソールあたりから音が聴こえたりするのは、もはや違和感になってしまいました。(笑

 振り返ると、先代テラノの時代は、納車後最初の半年間だけ標準装備の純正オーディオでしたが、これをケンウッドの中級機に換えたとたん、驚くほど音が良くなったのを今でも覚えています。当時はまだカセットテープが主流の時代で、遠征の際には助手席に、20本入りのカセットケースを2段積みにして走っていたのも懐かしい。

 やがてすぐに車載CDプレーヤーも普及し始め、音響メーカーに勤めていた友人が、中古のポータブルCDプレーヤーとトランスミッターを譲ってくれ、その音のクリアさに驚いて、そこからCDを聴くようになりました。CD交換の煩わしさに、付けていたHUがたまたま対応機種だったことから、当時の主流だったCDチェンジャーを装備して、遠征時に積んでいくのは、カセットケースからCDケースに代わりました。

 時代はさらに進み、使っていたHUが老朽化したことから、当時最新だったケンウッドのMP3プレーヤーを導入。ただ、MP3は登場したばかりで、操作性や音にまだ疑問があったため、HUは主流だったMDで、それにMP3プレーヤーを追加したシステムを構築しました。しかし、MP3が予想外に音と操作性が良かったことから、せっかく買ったMDは、音の悪さにほとんど使わずになってしまったり。

 MP3となったことで、CD-R1枚に、CDアルバム14~15枚程度が圧縮できることから、これで遠征時に持っていくのが、CD-R2~3枚で済むようになりましたが、当時はリッピングソフトのいいものがあまりなく、MP3ファイルを作るのに圧縮変換など2~3工程必要で、曲名も手入力。さらにHU側が日本語の曲名表示に対応していない時代だったことから、文字化けを防ぐために、ファイル名を日本語から、ローマ字にわざわざ直したり。
 後にフリーソフトで、自動でローマ字化変換してくれるものも出ましたが、使い始めの2年くらいは、MP3ファイルそのもののストックが少なく、この時期年末は仕事もドサ回りで忙しかったこともあって、遠征の前日に、徹夜でファイル変換とCD-R焼きをしたりもしていました。

 当時、それまで流行っていたMDが一気に衰退したので、先の友人と今後、カーオーディオの主流は何になるのだろう、と話していて、車載のHDDも出回り始めていましたが、友人はHDDよりも扱いやすさと容量の多さからDVD-Rではないか、と言っていたのですが、まさかその後シリコンプレーヤー全盛の時代が来るとは、この時は予想だにしていませんでした。

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 その後、テラノのHUはカロッツェリアのDEH-P910に換装し、これは後にエスクにも移設して、長く愛用しました。
 当時カロッツェリアのフラッグシップモデルだっただけに、音の表現力が素晴らしかったことと、このモデルからファイル名の日本語表示と、アダプターの接続でiPodのコントロールが可能になるに至って、音楽環境が劇的に良くなり、気に入っていたのです。
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 最初に買った初代iPodnanoの、当時驚異的ですらあった、コンパクトさと容量の多さもさることながら、ソフトのiTunesが、今では当たり前になった、CD情報をネットで拾ってきてID3タグを自動入力してくれるとか、ドラッグアンドドロップでプレイリストが作れる使いやすさに、感動したものです。

 そんなわけで、あれから10数年以上経った現在に至っても、未だかわねこの主流は、iPodとUSBです。既にBluetooth接続が当たり前の時代になりましたが、使っているスマホが古くて電池容量が少ないこともあって、どうもスマホのBT接続はしっくり来ません。

 気づけばこのP910は2006年に購入したので、既に17年。さすがに寄る年波で、この3~4年は冬になると、右側の出力が落ちて定位が狂うので、バランス調整でごまかしていました。
 頼りのiPodnanoも第7世代に代わったものの、ライトニングコネクタは走行中の振動で緩むという欠点もあり、ドッグコネクタが使える、第6世代2台を中古で手に入れ、使いまわしている状態。
 と言うのも、本来はケーブルを接続するとiPodに充電されるはずが、いつの頃からか充電機能が死んでしまい、遠征などでは電池切れが発生するようになってしまっていたのです。また、本来はエンジンを切ると、iPodの電源も自動的に落ちるはずですが、その機能も働かないので、長時間駐車する際には、いちいち手動でiPodの電源を落としていたり、曲データを探すのにスクロールすると、途中でデータが表示されなくなって、再生もされない、といった不具合も起きていました。

 P910はモデルが古いことから、iPodやUSBは直接接続ができず、専用のアダプターを介する必要があるので、それの故障かと中古のアダプターを買ってみましたが改善せず、先の右出力低下も、どうもHU本体の基盤劣化ではないかと疑っています。
 とは言え、初代のケンウッドが何度かオーバーホールをしながら約10年、次のケンウッドが約5年で交代したことを考えると、このP910は、17年もオーバーホール無しで使っていたので、むしろよくぞ持ったものだと思うのですが。
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 しかし、なにせ古いモデルとあって、メーカーではとっくに修理受付を終了。
 ならばこの際買い替えか、と思っていたら、このDEH-P910の直接的な後継機であるDEH-P01が、なんと昨年秋に生産終了してしまいました。
 そのP01も発売が2009年なので、14年間も生産されていたことが驚きですが、残念なことにその後継機はありません。

 したがって、カロッツェリアに限らずですが、昨今オーディオ専用機のラインナップで、音が良くて、そこそこの価格の中級機、さらに1DINサイズ機はなく、安いエントリー機だけになってしまったのです。

 ナビがこれだけ普及して、スマホで音楽を聴くことも当たり前になり「より良い音」を求めなくなってしまった現代、いかにオーディオ専用機が売れない商品になってしまったのか、垣間見える出来事でした。

 実は2016年頃に、10年の区切りでHUの換装を視野に入れたことがありましたが、当時はまだP910の調子も良かったので見送った経緯があり、そして昨年秋、P01の生産終了に気づいた時は、まだわずかに市場在庫もあったのですが、それまでの流通価格から、既に1万円ほど値上がりし始めており、躊躇していたら、あっという間に在庫が一掃されてしまったのは、思い返しても痛恨の大失敗。

 しかしどうしても諦めきれず、オクを徘徊していましたが、こちらも全体に相場が上がってしまいました。
 殊に、偶に出る未使用の在庫品などは、元の標準価格の1.5倍以上の値がついてしまうのは、驚くよりも呆れるばかり。
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 そんな中、年末年始にちょこちょこチェックしていたところ、良さげな中古の1台をゲットしました。
 中古機だけに、本来付属の専用アンプや取説、箱などは付いていませんでしたが、アンプはこれまでも使っていたGM-D6400が使えるし、取説もメーカーサイトでDLできるので問題なし。それにしても想定より高めの落札額になってしまいましたが、ないものは仕方なく、妥協しました。
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 現物は思ったよりきれいで、電源ハーネス類も揃っています。音場設定用マイクは付いていませんでしたが、これも従来のものを持っているので無問題。正確な年式は不明ですが、それでもこれまでのP910より新しいのは確かです。

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 てなことで、さくっと交換。
 エスクのセンターコンソール裏は、4WDの切り替えユニット配線の他、スロコン、電圧計に加え、コンソール上段にはデフィの3連メーターも付けているうえ、オーディオ系の配線だけでもバッ直にサブウーファ、アダプター類など、かなりごちゃごちゃしてしまっています。今回、取り回しで絡んでいたケーブルを解いた程度ですが、春になったら配線そのものの見直しが必要そうです。

 作業日は、真冬の十勝には珍しくプラス気温の快晴で、日差しも暖かだったのですが、なにしろのんびりやっていると、すぐ日が暮れて気温が下がるので、とりあえず今回は換装することを主体にしたため、ユニットの取り付け位置合わせもちょっとミスって、デフィとの並びが少しズレてしまいました。ま、これも春に手直しすることにしましょう。

 そんなこんなで換装した、新ヘッドユニット。
 さっそく電源を入れてみると、最初はどうも低音の響きが悪く、サブウーファも鳴っているのか怪しいかんじだったので、配線を間違えたかとちょっと焦りましたが、ネットワークを調整すると格段に音が良くなり、むしろ低音は鳴り過ぎるので、サブウーファのゲインを落としています。
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 付属のステアリングリモコンも付いていたのですが、これまでのものよりひと回り以上大きくなってしまい、一瞬どう取り付けようか悩みましたが、試してみると、従来使っていたステアリングリモコンのCD-SR110もそのまま使えることがわかりました。
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 どうせリモコンではボリューム調整とアッテネーター、曲の先送り程度しか使わず、使い勝手も良いことから、これは交換せずに、CD-SR110を継続使用することに。

 パネルデザインは、P910と同じ系統の加飾を省いた落ち着いたものなので気に入っていますが、両端のコントロールダイヤル以外のボタンが、これまで角型の大きめのものがパネル端に付いていたのに対し、かなり小さなボタンになってしまったのは、若干操作性に影響ありそう。もっとも、セッティングがある程度決まってしまえば、そうそう操作するものでもないので、慣れれば不便はないと思います。
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 パネルで言えば、ディスプレイのフォントがちいさく、細くなって、◯眼にはちょっと見づらくなったのは残念。(笑
 なにしろ、わずかな電圧低下さえも嫌って、ディスプレイ表示そのものをOFFにできる機能まで付いているので、あくまでも音質重視なのでしょう。まあこれも、そう凝視するものではないので、さほど問題にはならないと思いますが。

 メディアの対応性も、これまでのP910だと、USBはアダプターを介す必要があり、それも「エクスターナル接続」と言う、とりあえず接続できて音は出るよ、という程度のものでした。うろ覚えですがこのアダプターは、デジタル信号をいったんアナログに変換しているため、音質が落ちると聞いた記憶があり、実際に音質はあまり良くありません。
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 しかしこれも、P01では直接USBケーブルが接続できるので音質も良くなり、これまでできなかった曲名表示なども可能になりました。
 iPodもこれまでは、USBとは別の専用アダプターを介するため、専用ケーブルに繋ぐ必要がありましたが、P01は本体のUSBコネクタに、iPodとUSBどちらでも接続できて、HU側でコントロールもできるのは、ありがたいところ。今回は面倒でそのままにしてありますが、春になったら、不要になったiPodとUSBのアダプター2台は撤去する予定です。

 肝心の音は、現状のエスクはベッドキットを付けている関係で、左リアドアスピーカーが塞がれており、リアスピーカーの効果はほぼ期待できないことから、フロントスピーカー+トゥイーター中心に設定しています。
 かわねこは頭悪いので、かなり悩みながら、なんとか気に入った設定にしましたが、 調整能力が高いだけに音響設定は細かくできるぶん、これは今後いろいろな音源を聴き込んで、時間を掛けてじっくり細かく調整していく必要がありそう。

 何と言ってもP910より設計が新しく、上位モデルなだけに、表現力はかなりのものです。
 面白いのは同じMP3ファイルでも、CD-Rの音のクリアさが、はっきりしていること。おそらくは、CDプレーヤーの再生機能が進化しているのだと思います。P910はCD-RとiPodの音質差は、これほど大きくなかったのですが、P01はその差がわかりやすく、iPodとUSBは、わずかながら音質が落ちるような感じです。余談ながら、あ~るくんに搭載しているFH-4400だと、CD-RとUSBの音質差はほとんど感じません。
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 もっとも使い方としては、利便性からやはりiPodとUSBがメインになり、プレイリスト管理がしやすいiPodを長距離用に、ふだん使いはUSBになりそうですが。これまでは、ケーブル取り回しの関係からiPodはグローブボックス内、USBメモリはシフトレバー脇のポケットにそれぞれ置いていましたが、これからはどちらもシフトレバー脇で着脱可能なのは便利。

 これでエスクでの、長距離ドライブがより楽しみになりました。と言うか、音楽を聴くために、長距離ドライブに出かけたい。(笑



Posted at 2024/02/03 22:22:26 | コメント(1) | トラックバック(0) | ESCUDO | クルマ

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