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2023年05月09日

水色のワゴン -後-

水色のワゴン -後-  そんなわけで、ものすごいタイミングで出品されていた、ワゴンR。

 送られてきたオークションの評価シートを見てみると、年式こそ古いものの、事故歴はなく、希望のMTなのはもちろん、オドメーターがなんとわずか1.4万㎞!という驚異の個体。車検を取ったばかりで、2年丸々付いていることと、ボディカラーが、蒼系のブリーズブルーメタリックだったのも響いているとか、いないとか。いや、確実に響いています。(笑

 ボディには小キズが多数あり、後部に小さな凹みあり、との記述でしたが、これはまあ、自分でコンパウンドがけをすれば、それなりになるはず。

 2時間後には「落札できた」と連絡があり、なにせポンコツ軽とは言え、11年ぶりのクルマ購入です。やっぱり心弾んで到着を心待ちにしていたのですが。

 実はこのクルマ、ちょっと問題アリだったのです。

 落札がちょうど連休直前だったことから、運送の関係で北海道に到着するのは、連休明けだろうという予想を裏切り、意外にも早く、5月2日にクルマが来ることになりました。
 それも朝いちに電話が鳴り、クルマが届いたというので仕事を放っぽり出し、さっそく待ち合わせの場所へ向かったのですが。
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 果たして、そこには水色のワゴンRが佇んでいました。

 が。

 妙に引きつった笑顔の先輩。
 開口一番「思ったより、傷が大きいんだよね」と。
 
 見ると、前後バンパーにはガッツリ擦った跡があり、運転席ドアにも傷が。

 これは…。
 「傷が多いかも」と言われて、「エスクも林道での傷が多いので、多少は自分で補修しますよ」と、答えていたものの、さすがにここまで酷いとは想像していませんでした。

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 事前にもらっていた、オークションの外装写真はこれ1枚しかなく、解像度が低いので、この写真からでは、傷の状態は判別できません。まして、助手席側の写真もないのです。

 先輩の名誉のために書いておきますが、評価シートで、傷の場所はわかるものの「小キズ」評価でも、それがどの程度なのか、現車を確認しないとわからないのが、遠隔地のオークションです。
 なので、道内のオークションならば、必ず現地へ行って状態を確かめるそうですが、今回はそういうわけにも行かず、という状況でした。

 先輩も「ここまでひどい傷だと思わなかった」と、すまながっており、まだ名変前なので、ここで断ることもできるのですが「まあ、ひと回り試乗しておいで」と言われ、さっそく乗ってみますと。
 なるほど1.4万㎞だけあり、段差でも意外と足がしっかり動き、ダンパーも効いています。ボディも、軋み音などもなく、あまりヤレた印象はありません。室内も年式の割に綺麗で、エアコンもちゃんと作動します。

 こうなると、乗ってしまえば外装が見えないこともあり、多少の傷は目を瞑るか、と気持ちが傾き、購入に踏み切りました。

 実は軽自動車協会で待ち合わせをしていたので、そのまま名義変更を済ませ、先輩の店へ戻ってリフトアップし、各部を確認すると、本州のクルマだけあり、下回りにサビは見られず、エンジンルームもかなり綺麗です。

 ただ、車検を取ったとは言え、記録簿がなかったので、どこまで整備しているのかかなり怪しく、ブレーキフルードは茶色くなっていたので、交換してもらうと、かなりフィーリングがカッチリしました。

 さっそく走ってみると、思った以上にエンジンは吹け上がり、軽いので加速もいいかんじ。CVT特有のスタート時のもっさりした感じもないので、MTにこだわって正解でした。

 しかし…。

 基地に戻って、あらためてじっくり確認すると、傷の酷さがジワジワ心に響いて来ました。
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 最初の見込みでは、この程度だと思っていたのですが。
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 ところが、ホイールキャップはおろか、バンパーやボディだけではなく、左のドアミラーもかなり擦ってヒビも入っているので、あちこちの傷が目立ち、ショッピングセンターの駐車場に停めていてさえ、遠目で傷があるのがわかるので、これはもうコンパウンドで磨いてどうの、というレベルではありません。
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 本州の裏路地や駐車スペースの狭さは、わたしもよく知っています。このクルマもかなり狭いスペースに停められていたのでしょう。多分に入出庫の度に擦っていたのでは、という印象で、特にまずいのが、擦った跡にタッチアップどころではなく、ベタベタと、塗料を無造作に塗っていること。おかげで余計傷が目立ってしまっています。
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 後部に凹みあり、と記載されていたものも、バンパー付近を当てたのだろう、くらいに思っていたら、なぜにリアゲートのこの位置を、こんな風に当てるのか?という、謎な凹みが。(泣
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 ヘッドライトが妙にくすみもなくきれいなのは、バンパーをやっつけた際にヒビを入れてしまい、そのままでは車検が通らないので、交換したものだと推察されます。
 ワックスがけはおろか、洗車もあまりされていなかったようで、ボディから艶は失われてしまっていますが、救いはカーポートにでも駐車されていたのか、ルーフの焼けがなかったこと。

 元オーナーは、おそらくはMT経験しかない高齢者だろうなと予想していましたが、案の定、リアゲートには高齢者マークが貼られていた形跡がありました。なので長距離を走ることはほとんどなく、近隣の買い物程度しか走らなかったことから、13年でわずか1万4000㎞、というオドメーターなのでしょう。

 かわねこが3人目のオーナーで、車検証を確認すると、初年度登録は2月だったので、車検切れを機に免許返納で手放し、引き取った地元のクルマ屋さんが4月になって車検を取り、業者オークションに出した、というところではないかと、勝手に推測しています。


 この晩は、納車の嬉しさよりも外装傷の予想以上の酷さに、やっぱり早まったか、と、かわねこのメンタルが傷以上にかなり凹んで眠れませんでした。

 しかし、もう買ってしまったものはしょうがありません。機関系は好調で問題ないこともあり、ひと晩悶々と悩んで、開き直りました。
 と言っても、仕事車ということは、現場以外にも打ち合わせなど、客先に赴くことも少なくなく、新規の客先だったりすると、この外装ではさすがにまずく、今後もこのままというわけにはいきません。

 かと言って、これを鈑金屋さんへ持ち込めば、部分補修ではなく全塗装のレベル。安く買ったクルマにそんなお金はかけられず(それならエスクを全塗装したい(笑 )、とりあえず、修理したとハッキリわかる程度の素人修理でも、今のままよりは、はるかにマシです。なので、パテ盛りとか塗装作業は、正直苦手な方ですが、できる限り自力修理に踏み切ることにしました。


 さて、前回のブログ冒頭に書いた「水色のワゴン」という曲には、こんな一節があります。

  海がえりの車 ゆっくりかきわけて ふるさとのナンバー・プレート どこまで行くの?
  このままずっと 追いかけたいね 懐かしい街角 とおってきたの?

  
 かわねこ自身は東北の出自ですが、かわねこ家の本家は神奈川県にあるのです。幼少の時代は、そこもかなりの田舎だったので、第2のふるさとのようなものでしたが、実はこのワゴンR、届いた時に付けられていたナンバープレートは、その地元のものでした。
 名変時に、古い車検証を確認させてもらうと、その住所はかわねこ本家がある町の、隣町のものだったのです。
 なので、それこそ懐かしい街角を、通っていたこともあるかも知れません。そんなこともなにかの縁かなと思っています。

 このクルマが車検を受けたのも、オークションに出された前日だったことから、かわねこが偶然とは言え、あの日に先輩の店に相談に行かなかったら、この個体には出会えていない可能性が高いです。

 ボディの傷に関しては、焦ってもしょうがないので、この夏じっくり時間をかけて補修することにし、まずは必要装備をぼちぼち揃えて「かわねこ仕様」にしていくことにしました。


 てなわけで、初手からネタ満載になってしまいましたが、6年半ぶりに2台体制が再開。 
 ここから「あ~るくん」こと、ワゴンRとの新たな航海が始まったのです。

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ブログ一覧 | WAGON_R | クルマ
Posted at 2023/05/09 22:34:47

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この記事へのコメント

2023年5月9日 23:51
2輪も合わせると、4台目?
某ウイルスは5類に移行したのに、鈴菌は衰えるどころか勢力を拡大…
ともあれ納車おめでとうございます。
リヤハッチのところだけは、デントリペアでいけないかなあ。
コメントへの返答
2023年5月10日 22:21
スズキにこだわったわけではないんですが、MTを選んだ時点でならざるを得ないというか…。
デント、北海道には店が少なく、十勝のお店はなぜか新規受付していないんですよね。
2023年5月10日 1:26
車と言うのは家電などとは違って、単なる道具を超えた巡りあわせの縁とかを感じる物のような気がしますね。
ウチのエブリイもフロントは修復歴ありで、リヤハッチとバンパーに凹みがあったりと、実は結構キズが多くて、他人事とは思えなかったりします(^^;。
自分ならどう直すかなあ・・と考えてみましたが、ドアミラーとバンパーは同色の中古を探してみるとかですかね。
ちなみに私は自分でぶつけた凹みを、グルーガンでボディーに治具を張り付けて、それで引っ張り出したことがあります(笑)。
自分も結構、今よりマシになれば良いか~というノリでやっています。
コメントへの返答
2023年5月10日 22:24
確かにそれは感じますね。エスクも最後に残った1台でしたし。
バンパー、中古品も探したのですが、北海道だと物が大きいだけに、送料がものすごいことになると言う…。ミラーもカバーだけでいいのですが、ユニットごとしかないんですよね…。
グルーガンを使うアイデアは面白そうですね。試して見る価値、ありそうです。ありがとうございます。
2023年5月10日 15:14
昨年、友人がMTの軽を探しているというタイミングで、近所の同級生が母親が乗ってたワゴンRを処分すると聞き、頂いて静岡まで納車しました。
この車も距離は少ないけれど竜巻の被害で小傷と凹みがあったんですが、音が出ていたリヤのハブベアリングを交換しただけで済んだ新オーナーはショックを入れ替えて楽しんでいます。
凹んだピラーにゴムボールを置いて空気を入れると凹みが戻る?
コメントへの返答
2023年5月10日 22:25
ピラーの角で、張力があるところなので、ボール程度では戻らないかもです。それ以前に、開口部から凹みまでが遠いという問題もあります。

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