昨日は珍しく二輪車の発表・試乗会へ行ってきました。
パナソニックの創業者である松下幸之助氏が1905年に最初に”奉公”したのは五代自転車商会という会社だったそう。その後1918年に松下電気器具製作所を創業。最初は自転車用砲弾型ランプなんぞを作っていたといいます。
ずっと経ち1952年にはナショナル自転車工業株式会社を設立し、自転車ビジネスに参入します。
その時から「電気屋らしい自転車を作れ」と言っていたそうで、1980年には日本初の電気自転車を発売しています。
その時は原付扱いだったので、自転車にしては大きなヘッドライトを持ち、リアにはナンバープレイトを付けるマウントも付いています。ブランドは「ナショナル」。
1996年にはナショナル初の電動アシスト自転車を発売しますが、そのモデル名が「陽のあたる坂道」なのが笑えます。
そして現在はパナソニック・サイクルテックという会社になって今回発表になったのがMU(エムユー)というモデル。
これが国交省でいう”特定小型原動機付自転車”というジャンルに属する自転車。
なんだそれ? ですよね。
”一般原動機付自転車”というのは従来の50ccまでのICEエンジンを備えた、いわゆるオートバイで、運転免許が必要。
”特定小型原動機付自転車”というのは免許不要だけど最高速度が20kph以下でハンドルのところにグリーンの最高速度表示灯なるものが付いているもの。あのLUUPの電動キックボードがこれです。
そして”特例特定小型原動機付自転車”はそれの最高速度が6kph以下で最高速度表示灯が点滅するもので、定められた場所では歩道を走行できます。
あ~ややこしい!!
MUは”特定小型原動機付自転車”なのですが、スウィッチ操作で”特例特定小型原動機付自転車”になります。
ペダルのようなものは付いていますが、回転はせず単なる足載せです。漕ぎません。
最近LUUPもそうですが、車道を走っている自転車にクルマで追いつくと駐車しているクルマを避けるために後ろも見ないですうっと右に出てくる輩が多くて危険。MUにはバックミラーが無いので気になったのですが、車幅60cm以内という規定があるそうで、標準装備できないんですって。なにそれ? 安全のほうを優先して欲しいです。ほら上のほうにある1980年のものには付いてます。
12月発売になるMUの価格は23.4万円也。
実は50ccの原付が各メーカー製造中止になるので、その代替え需要も見込んでいるそうです。因みに中止になるのは新しい排ガス規制に対応できないためで、その代わりに原付自体が125ccまで拡大されます。でも高くなっちゃいますよね。
試乗会が行われたのは東京五輪のために作られた海の森水上競技場という立派な施設。あまり使われていないみたいでもったいないです。
Posted at 2025/09/26 23:49:04 | |
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