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森川オサムのブログ一覧

2025年10月15日 イイね!

[番外編] Rallye Monte-Carlo 1994はMiniで

私のラリー・モンテカルロ備忘録。
初モンテとなった1976年から始めて1977197919811984と既にここで書いてきました。

今日からはまたモンテに戻りますが、「番外編」として1994年の WRC Rallye Monte-Carlo 備忘録を書いていきます。
なぜ番外編なのかというと、この年のモンテはそれまでと違って自身で走ったのではないからです。まずはその経緯をお伝えしておきましょう。

私にとって5回目のモンテとなった1984年の時まではサラリーマンとして半導体業界とかのクルマ関係ではないメーカーに勤めていました。その後89年に2回目の転職をして、初めてクルマ業界入りしました。当時英国の自動車メーカーだった Rover Group の日本支社のマーケティング部門に就職しました。このみんカラのブログを読んでくださっている皆さんならご存じのように、その頃のローバーはミニ(クラシック・ミニですよ)を造っていて、ジャパン社内ではミニ以外のモデルは全然売れないので自虐的に「ミニ・ジャパン」なんて言っていたくらいでした。

それでミニ・ブランドには大きめの予算を使ってプロモーションをしていました。この前年に英国本社から、94年はミニがモンテで初めて勝ったあの有名な年から30周年になるのを記念して再挑戦しようとの誘いが、その当時もうミニの世界一マーケットになっていた日本支社にあり、それを受けるカタチでミニを送り込むことになりました。

本社からのオファーは、マシンは本社のスポーツ部門ローバー・スポーツが仕立て(といっても実際の製作は関係が深かった外部のチューナー)、現地でのラリーサポートも担当。日本側がチームオーナーというカタチで主にスポンサー探しなどを担当というものでした。
そしてドライバーとコ・ドライバーとして本社がオファーしてきたのが65年のミニ2勝目のウィナーコンビだった元祖”フライング・フィン”ティモ・マキネンとポール・イースターというホンモノ! 我々のプロモーション・プランには最高のコンビでした。

このストーリーに乗ってくれてスポンサーになってくれたのが出版社ネコ・パブリッシングやミニの日本向けクーラーを製作していたユニクラ社でした。(なのでここに使う画像のいくつかはネコ・パブリッシングから出版されたページから使わせてもらいます。)

というわけで、社内で唯一モンテを始めWRC経験があった私がプロジェクトを仕切るかたちになり、本社と交渉。年が明けた1994年正月にマシンのシェイクダウン・テストに立ち会うために4日に渡英しました。

まずは5日にローバー・グループがゲイドンに所有していたブリティッシュ・ヘリテイジ・トラストというミュージアムで本社側と打ち合わせ。

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65年にマキネン/イースターでモンテを制したホンモノ52番とも再会。
後ろの37番は64年ウィナーのパディ・ホプカーク車。177番はあの有名な66年の失格事件の翌年67年に雪辱を果たしたラウノ・アールトネン車ですね。
同行したネコさんの撮影取材のために3台を館外に出してくれました。立ってるのはまだ髪の毛があった私です(笑)

シェイクダウンは翌6日に行われました。

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トレーラーに乗せられたミニが到着したここはどこでしょう?

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ここは英空軍のエアフィールド。この時代はローバー・グループの親会社が英国政府が株主でもあるブリティッシュ・エアロスペースという航空機メーカーで、そのコネを使って使わせてもらったようでした。てなわけでこの日は英空軍の”凄いヤツ”を目撃するオマケがつきました。さあ何でしょう?

この日は生憎の雪でしたが、モンテのテストにはピッタリ感がないですか?

マキネン&イースター両御大も到着して挨拶と打ち合わせをすることができました。

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赤がティモさんで黒がポールさん。と私です。
このあとふたりで実際にミニを走らせてシェイクダウンを行いました。

Posted at 2025/10/15 18:02:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | モンテ | クルマ
2025年10月13日 イイね!

レンジローバー・スポーツ 1年リポート+

アップした1年経過リポートですが、プラスしておきます。

それは一般にいう”使い勝手”についてです。
昨今のダッシュボードはセンターに大きなタッチパネル・モニターを置いて、ドライバーのいろいろなスウィッチ操作をモニター上の”ソフト・スウィッチ”で済ませようとするクルマが多くなりました。

テスラが登場した際に、ダッシュボードに何にもスウィッチが無く、ほとんど全てをA4くらいのサイズの、当時としては巨大なセンターモニターでやるようになっていてビックリした経験があります。たぶんその衝撃が大きく、他メーカーもそれを”トレンド”と受け取ってフォローしてきた流れがあるかと思います。
ウチのレンジローバー・スポーツもその流れの、それも強いほうです。ほら、ステアリング・ホイール上には”物理スウィッチ”がいくつかありますが、ダッシュにはほとんどありません。

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ここで見えるのはセンターコンソール上の丸いエンジン・スターターのスウィッチとシフトレバー横の「P」ボタンだけです。

これ、大いに意義ありです。
安全性の問題あり。モニター上のソフト・スウィッチだとブラインドタッチが難しく、どうしても視線が前方から外れます。それも階層が深いと続けて何回も。フィンガータッチしても応答してくれない時も結構あるから見て確認しないといけないし。動いている時に使用頻度が高いスウィッチはやはり物理スウィッチにして欲しいです。

ごく最近のモデルでは少し”物理”に戻ってきている感はあるので、メーカーも少し反省しているのかと思いますが、見た目だけでなく、ソフト・スウィッチにしたほうがコストダウンなので戻すのに抵抗もあるでしょうね。

あと、もうひとつ。
ハザードランプのスウィッチ(これはさすがに物理スウィッチですが)がモニターの上の位置にあり、私のドライビング・ポジションではちょっと届きづらい。
私は例の”サンキュー・ハザード”は極力使わないで”手を挙げる”派なので使用頻度は高くはないのですが、やはりもうちょっと届く位置だと嬉しいです。でなければ「左腕延長オプション」を用意して欲しいです(笑)

話は変わりますが、数日前にウチの近くのジャガー・ランドローバーのディーラーの前を歩くことがありました。

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いつの間にかジャガーの名前もロゴも消えていてランドローバーだけになっていました。
いま、多くのジャガー・ランドローバーのディーラーからジャガーを消して、ランドローバーだけに変更しているようです。東京にはジャガーが残るのは1軒だけだとか。理由はいち早く、それも声高に「ICE車生産停止でBEVのみにする」と宣言・遂行してしまったツケで「売るものが無い」から。そのうえに遂行しているBEVが発売になっても「売れそうになくなった」からでしょう。

同じように宣言していたボルボなんかいつの間にかちゃっかり宣言撤回したのに、ジャガーはどうなっちゃうのでしょう・・・・ えらくアッパークラスのえらくお高いBEVの微量生産メーカーになってしまうのでしょうか・・・ 心配です。他人事だけど。

Posted at 2025/10/13 13:27:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | Range Rover | クルマ
2025年10月10日 イイね!

Range Rover Sport 1年リポート

我が家の Range Rover Velar の後釜として、その前の Sport の新型が舞ってきて早く1年と1か月が経ったので、簡単に1年リポートをしておきます。

今回は納車直後にお伊勢参りをして慣らしをしました。
往復で899kmを無給油で走り切りました。それ以来現在までで総走行距離は8,700km。これまでの総燃費は9.46km/ℓとなっています。都内在住でメインは街中走行。前車ヴェラールの同距離時点の燃費を見てみると10.52km/ℓだったので、直接較べると燃費が悪いですが、ボディが大きく重くなって、さらには2リッター4気筒から3リッター直6になったので致し方ない範囲かと思います。

その際にサスペンションから警告が出るトラブルがありましたが、修理してもらって1回で完治しています。
その他これまでにあったトラブルは小さなものばかりで、それも1~2回の後は再発はしていません。そういう意味ではこのスポーツは合格と言えそうです。

最近ではセンターコンソールの物入れの大きなリッドを開閉するたびに安っぽく「キキ~」と鳴っていました。55-6をちょこっと吹いても治らず、ディーラーさんのショウルームでシリコンなんちゃらを吹いてもらってからは治まっています。

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トラブル面では合格ですが、前にもリポートしたナビはお馬鹿のまま。
ソフトのアップデイトで治ってきたりするのを期待していましたが、未だにそのままです。まあ日本専用のナビソフトのお馬鹿な点が他のマーケットから報告されることはなく、どうもジャパンが本社に報告していないみたいですから治るワケはないですね。報告していないひとつの証拠は、酷く粗末な内容のオンライン・マニュアルの中の目次のところでシートベルトが「しとべると」となっているのがヴェラールの頃からずっとそのままな状態ですから。

といったところで、ヴェラールの時に比べればずっと順調です。基本的には問題無しです。いいクルマです。

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最近のショットです。
何かあったらまたここでご報告します。

Posted at 2025/10/10 19:19:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | Range Rover | クルマ
2025年10月08日 イイね!

新LEAF

今日お台場でお披露目されたのは日産の3代目LEAF。

発表会では時々ブランドイメージとしてCMに起用したタレントさんが登場して華を添えたりしますが、今日はこんなので始まりました。

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なぜ噺家さんなのか訳が解りませんでしたが、折に触れ登場して何やら小咄をやってました。因みに柳亭小痴楽と仰る真打さんで、さすがに凄く通る声でした。

で、新しいリーフはこちら。

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イメージカラーはキレイな水色でした。色とともにスタイリングはなかなか好感が持てました。

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テイルランプは「日産」だそうです。「23」ですね。たしかちょっと前までのTBSのニュース23のオープニング画像もこんなだった気がします。

こちら初代ではボンネット先端のバッヂが付いた大きめのリッドが開き、そこにケーブルを差し込んで充電するようになっていました。

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バッヂは移動しましたが、2代目もそうでした。

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今回の3代目では普通にフロントフェンダーにあるリッドに変更されました。だぶん、初代のころはいかにも「電気自動車だぞっ」と魅せたかったのではないかと思います。カッコ悪いのに。
3代目のは左右にあり、右が普通充電で左が高速充電用になっています。

室内フェイシアはこんな感じで特に新しい感じは皆無。

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全体の質感は悪くなかったのですが、なぜかセンター下だけは無茶苦茶に安っぽかったです。

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それに、いくらBEVだからといっても走り始める時にこんな安っぽいただの押し釦で始めるのは気分がヘコみます。腕をいっぱいまで伸ばさなくちゃだし。

リアシートは充分なサイズなのに、何故か(デザインだろっ)前端が紫(?)色になっていて、視覚的に前後狭い座面に見えてしまいました。リアシートの後面はブラックなんだけど、ここは微妙な紫。

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いつ見てもBEVのボンネット下は萌えませんです。

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素敵な水色リーフを早く路上で見てみたいですが、デリバリーは年初からになるようです。

肝心のお値段は同じ78kWhのバッテリー搭載(満充電走行距離はWLTC基準で702kmを謳ってます)で519万円と600万円。2月には小さな55kWhバッテリー仕様で少しお安いデリヴァティヴも追加されるそうです。

Posted at 2025/10/08 17:06:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | New Model | クルマ
2025年10月03日 イイね!

フェラーリの素敵な工場

東京は六本木の飯倉片町の角にはフェラーリのディーラーがあります。そのディーラーが新たに日本一の?整備工場を造ったというので辰巳まで見学に行きました。

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内部には作業用の17ベイが設けられ、入庫したユーザーさんのフェラーリは全て屋内に整然と保管されます。

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オープニングお披露目ということで、エントランスには展示用に上陸したばかりのニューモデル 849 Testarossa が鎮座していました。

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日本でもデリバリーが始まったという 12 Cilindri もありました。

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とてもシックなペイントでした。
その他にも10年以上前の La Ferrari や F40のコンセプトの基になったと言われている 288GTO も置かれていました。

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いやはや目の毒ですね。

片隅にはイタリアから輸入したという自動アライメント装置も設置されていました。

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僅か数10秒で全ての計測が済んでしまうそう。工賃とれなくなってしまっていいのかしら?

到着したお客さまのフェラーリはいまテスタロッサが置かれているリフトで上げられてフロアに入り、ターンテーブルで回されて左の工場スペースへ入庫となります。

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レセプションは真っ赤っ赤。

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こんなところに入庫させるクルマを所有してみたいものですね。

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2軒隣りにはポルシェの立派な工場もありました。

Posted at 2025/10/03 22:15:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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学生時代からラリーやレースのモータースポーツにはまり、WRCモンテカルロラリーには1976年から97年までの間に7回遠征しました。 慶應義塾大学工学部卒業...
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森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/01/21 15:23:34
 

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