
先日の平塚、突然白いN-ONEで妻がお邪魔し、驚かれた方が居ましたが、実はレンタカー。
S660の黄色は退色が激しすぎて、その対策にホンダ社が打ち出したリコールではなく「サービスキャンペーン」という事で外装部品の対策塗料で塗り直した外装部品の総取り替えと、サイドシル部の1カ所を対策塗料で塗装する凄いキャンペーン。
「メーカー全塗装」
その対象に当たった妻のS660 。
4月よりホンダ社の直営工場に変わってしまう八千代工業鈴鹿工場に送られて、部品の全交換と塗装を受けてきました。
約3週間。
その間にホンダ社が用意してくれた代車が八王子のレンタカー屋から来たN-ONEでした。
説明長いw
まあ広報車とかではないので気楽に使い込んでみました。
3週間でおよそ1000キロ。
保険の範囲に入っているので私も運転させていただきました!
注意:
あくまで個人的な感想です。
車両は新車登録からそれなりに経過しております。
タイヤはBSネクストリー、2016年の10月頃製造の物。
プレミアムグレードでしたがオプションはほぼ無し。
レンタカーなので当然誰が運転しているか判らない個体。
さて、ワンメイクレースまであるN-ONE。
そのレース用車体になるほど良いのか非常に興味ある所でした。
車両はCVT。
エンジンはS660と同じS07。
比較対象は以前代車で借りたLife辺りが感触が似ていました。
でも流石にワンメイクレースのベースだけあって、剛性は割としっかり。
もちろんS660とは比べものにはなりませんが、実用域での剛性はしっかりしており、Lifeで感じたAピラー付け根付近の何とも言えないちゃっちさは感じず、ちゃんと作り込まれているのが感じられました。
現実的に全高が高いので、それに伴うロールは大きめですが、レースベースという事でそれなりに堅い印象の足とセットになってました。
ちょっとあのカテゴリーの車両の立ち位置が判らないので、何とも言えません。
N-ONEがスポーツを意識した立ち位置での足回りなのか、もっとラグジュアリーに振った物なのか・・・
コンセプトが発売以降にS660が出たため、あやふやに。
リアルスポーツを目指すというならそれなりに足りない物を指摘できるし、高級軽乗用車を目指すならもう少し足は動く方が良い印象。
高級な軽バンで良いなら乗った個体の感触でも理解できるけど、もう少しコンセプトがハッキリすると良いかなと感じました。
車そのものとしては普通に良い感じです!
不自由も無いし、軽という限られたスペースの中では頑張っているように感じました。
車内のグレードなどに関しては金額なりと思うため、別の方のレポートを参考にしてください。
前列のフラットシートなのにスライドできたり、ドライバーの体格も意識した作りはさすがのホンダ社!
身長180cmを越える私でも不自由ない運転空間を用意してくれる所は好感が持てます。
想定範囲が広いってのは嬉しいです!
車の動きの感触に関して。
やはりレンタカーなのでメンテナンスの具合が判りません。
なので、CVTの繋がりが最初悪くてガックンガックンしていたのですが、試乗レポートのために乗り回していくと馴染んで冷間時でもスムースな感触に。
それでも駆動が繋がる瞬間のカックンは消しにくいですが、借りた当初よりは返す頃には印象が変わるくらい。
パワステも最初重く感じたのが、返す頃にはしなやかに。
やはりメンテ不足と、借りる側の人気具合で稼働率が落ちていたと推測できる事象でした。
なので、今回は返す直前の状態でレポート書いてます。
やっぱ車は毎日とは言わないけど乗らないとコンディション下がりますね!
「走行距離増えるとリセールが悪くなる、大事に盆栽にしている俺こそ車好きだ!」
なんてのは本当の車好きとは言い難いですよね・・・数値的には良いかもしれませんが、コンディションは確実に悪いですもの。
それでメンテすれば良いのですが、メンテするよりも普通に使ってあげる事の方がよっぽどメンテになると思います。
ま、あくまで個人の思う所ですがww
続いてドライバー親和性の話。
納車時は80点くらいでしたが、返す時は95点くらいでした。
やはり100まで行かないのは電制の横滑り。
どうにも感触が良くない。
最初の頃は電制切ってもダメダメな感触でしたが、返す頃にはすっかり調子を取り戻し、コレなら楽しいかなと思えるくらい良い動きでした。
でも横滑り電制が入ると、後部のゴムブッシュがヨレヨレになるような感触。
他の会社の軽と比べるとどうかといわれると、まだかなりマシな感じ。
最悪なのを知っているだけにそこまで酷くはないですが、それでもノートなどに比べるとあからさま。
「もうチョイ惜しい」
という感触でした。
横滑り電制切ると、本来の良さは出てきますし、完成度も良い感じですが、レースベースとして耐えうるのかは疑問の残る所。
車両も決して安くないと思うので、2シーズン使って箱換えを要求されるなら4シーズンはそのまま行けるS660の方が良いかもと思ってしまう感じでした。
ただ、S660は最初が高いので、競技参加者が限られてしまう危険が高いので・・・でもワンメイクで頑張るなら毎年ボディーを・・・そこまでする?って感じだし。
なので、車としてコンセプトが不明瞭、走って普通、横滑り電制切るのお薦め、ハンドル感触からは硬めのイメージながら競技で使うならもう少ししなやかさが欲しい感じで、スポーティー感を勘違いしている印象を受けました。
ただ、これは経年劣化の結果そう言う印象になっている可能性も否定できないので、私が運転した個体特有の可能性もあります。
新車状態の基準車を運転していないのがこういう時に影響しますね。
ハンドルは横滑り電制入れても指2本、切ると1本で反応が出ます。
堅い足回りの印象とは裏腹にシャープさは感じませんでしたが、優秀な設定になっている印象で、ホンダ社のテストドライバーが頑張ったと思います。
もう少し中途半端を狙わずに明確な何かを持てば、この車体のままでもかなり良い仕上がりに出来たのではないかなと推測します。
スポーツパッケージとか、ラグジュアリーパッケージとか、ゴージャスパッケージとか思い切って分けちゃって、各々に適切な味付けをしてあげるともう少しまとまりがあったかなと感じました。
決して悪くはないけど、煮え切らない。
0と1の間で、0.75辺りを狙って0.6くらいな印象でした。
だからカスタマイズで遊ぶ余地は残ってますが、納車状態のままで行くには物足りなさがついて回りそう・・・そんな感触でした。
もし弄って良いよなら4輪5ミリスペーサー入れてアライメントかな・・・・
そもそも5MT欲しいなとw
あとは文脈からこういう事を書いているという事は・・・を深読みしてください。
でもその深読みに関しては責任負えませんのでご想像にお任せします。