
わたしは自分の選書が変わっているのを自認しているので、あまりひとに本を紹介することは少ないのですが、これらは、友人たちに雑談的に話したところ「良かったよ!」という声が多かったので、今回ご紹介。
本ネタなのは、エイプリルフールのネタが思い浮かばなかったから。
「アラスカ極北飛行」 湯口 公(著) 須田製版 1,680円
アラスカの大自然に魅せられて、自衛隊千歳基地のF-15戦闘機パイロットの職を辞してまで、かの地でのブッシュパイロットになることを選んだ著者の軌跡。
まず圧巻なのが、豊富な写真。もう、どう表現しても陳腐になるほどの、ただに素晴らしい情景の連続。
そして、ひたすらにまっすぐな、著者のさりげない文章が読ませます。
航空自衛隊の中でも、千歳基地配属、それもF-15戦闘機パイロットと言えば、エリート中のエリート。なのになぜ、中古のプロペラ機でろくに滑走路もないアラスカの極地を飛ぶ、ブッシュパイロットを目指したのか。
何気ない描写に、リアルさがぐっと伝わります。
続編をぜひ読みたい一冊です。
アラスカ極北飛行
「鉄管橋―鎌倉材木座のおもいで」 ひさとみしずえ(著) かまくら春秋社出版事業部
1,050円
鎌倉で生まれ育った著者の、少女時代の思い出を語った内容で、昭和30年代の下町のありようが、描かれています。
わたしとは、すこし世代が違いますが、それでもなにか懐かしい感じがするのは、著者のやさしい筆によるものと思います。
感心するのは、三丁目の夕日的に、懐かしんでいるだけではなく、昔の暮らしのネガティブな面も書いていること。
なんとも表現が難しいのですが、読後に暖かい気持ちになれるのは確かな、そしてやさしい、とてもよい本だと思います。
鉄管橋―鎌倉材木座のおもいで
「とりぱん 1~6巻(続巻中)」 とりのなん子(著) 講談社ワイドKC 620円
岩手県のとある町を舞台に、主に庭にやってくる野鳥をネタにしたマンガ。モーニング連載中。
普通にエサ台にやってくる、野鳥を擬人化して強烈なギャグにする才能もさることながら、田舎住まいのわたしには、帯の紹介文にある「身の丈ワイルドライフ」とか「“ロハス”と聞くとちょっと“ケッ”と思ってしまう」などという、自然体の著者の生活スタイルが、共感するものあり。^^;
似たようなスタンスの友人がたくさんいるので、彼らに紹介してみたところ、一様にみなハマりました。
みんカラのお友達の中にも、ハマった方がいます。(笑
とりぱん
いずれも、よかったらご一読あれ。^^
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Posted at
2009/04/01 23:07:02