
(注:例によって長文ですm(_ _)m)
前回までは
コチラと
コチラ
明け方、下から響いてくる漁船の「ドンドンドンドン・・・」というエンジン音が心地よい。海のそばにいるんだなあ、という気にさせてくれる。
蒸し暑くて寝苦しかったのと、曇りのせいでまたも6時起き。
とっととテントをたたみ、今日は朝食を用意している(と言ってもいつも菓子パンとコーヒー牛乳なんだが)ので、海を眺めつつ、のんびり。
朝も犬の散歩に2人くらいが来ただけで、相変わらず誰も来ない。
おかげでのんびりしすぎ、もう8時近くなった頃にやっと出発。今日はとりあえず爆走モードで積丹まで走り、そこから東方向の雲行きを見て、もう1泊するか、思い切って帰ってしまうか決めよう。
と、走り始めるとものの10分くらいで空が晴れ始める。なんだ、これなら昨日もう少し走っておけば、星空の下で寝られたのに、とは思うものの、まあ贅沢は言うまい。
晴れると真っ青な海を横目に、海沿いを北上。暑いので、ジャケットの前ファスナーを全開で走る。
上ノ国では、ふと見上げた高台に発電用の風車を見つけ、道があったので登ってみた。
高台は広大な牧場になっていて、敷地内?にはキャンプ場もあった。海は見えないが、静かでかなり環境良さそうなわりに、人の少ない良好なキャンプ場だった。
ゆるやかな風を受けて、発電機のかすかなうなりをあげながら回る風車の傍らで写真を撮り、下へ降りる。空は晴れ渡り、いかにも夏の風景。オートバイで旅をしていて、こういう一瞬が愉しい。
あまり遊んでいると、天候のくずれが心配なので、ここまでであとは爆走モードオン。
ひたすらに走り、今日の昼食は朝、食べきれなかった菓子パンで済ます。それでも積丹を廻る頃は、3時を過ぎてしまい、岬は寄らずにまっすぐ余市へ向かう。どうやら空も今日はもちそうだ。
走りながら思案していたが、あと1日あるのに、このまま帰ってしまうのはやはりもったいなさ過ぎる。明日は雨の中走るのを覚悟して、今日は小樽泊まりに決めた。
余市の国道沿いに、ソフトクリームの看板を見つけて入る。かすかなチーズ風味の入った、濃い味でおいしかった。
やおら携帯を取り出すと、友人が経営する小樽市内の民宿にかけてみた。お盆のこの時期、いっぱいだろうから、居間にシュラフで寝かせてくれ、と頼み込もうと思ったら意外や泊まれるという。
ちょうど本州から昔の旅仲間も来ているというので、これは行かない手はない。
まだ少し時間があったので、ふと目にした標識の、オタモイ海岸に行ってみる。北海道内では珍しい、かなりの急斜面を駆け下った先ある。というか、そこは駐車場で、実際の海岸はそこからさらに急斜面を下らなくては行けないのだ。息を切らして登ってくる家族連れを目にして、水際まで降りる気力をなくす、軟弱なぢぶん。^^;
小樽には何度も来ているのに、そういえば、こういうまともな観光地にいかに行っていないか、実感させられる。
友人の宿には、6時到着。
ここは、B&B(ベッド&ブレックファースト)つまり、1泊+朝食のみの宿である。小樽は外食の安くておいしい店が多いので、夕食を提供しなくても宿が成り立つのだ。
ひさびさに再開した、旧い旅仲間3人のうち、ひとりがクルマで来ていたので厚意に甘えて、4人で食事に出かける。
行く先は小樽水族館の近くにある「青塚食堂」。海産物が安くてうまいので、有名な店だ。ただ、夜は7時でオーダーストップなので夕食は早めに行かなくてはいけない。
4人でそれぞれ丼ものを1品、他にホッケ焼きと旬の秋刀魚の刺身を注文。わたしは大好きないくら丼を頼んだが、期待にそぐわず、御飯がまったく見えないくらいの盛りだった。いくら自体はまだ季節ではないので作り置きだろうが、醤油の漬け方が抜群によくて、もう大満足。^-^
いいかげん食い散らかして、4人ともお腹いっぱいになったその時、テーブルの端からぬっと皿が突き出された。
見ると、店のおばちゃんが「これ、もう閉店だからサービスするわ」。皿に載っているのは30cm以上はある見事なニシン焼き。頼めば1000円はする1品である。なんでむさくるしいヲッサン4人組にサービスしてくれたのか不明だが、あいにく4人ともお腹いっぱいである。図々しさ極まるが、宿での宴会に持って帰りたい、と頼むとおばちゃんは快く包んでくれた。友人の宿の名を出したのも、かなり効果あったらしい。^^;
すっかりいい機嫌で、温泉に寄ってから宿に戻り、宿主と、後から到着したお客さん2名を交えて宴会。これがこの宿の面白いところ。
ひさびさに懐かしい仲間にも会えて、明日は雨でも機嫌良く帰れそう。^^;
本日の走行:439km
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オートバイ | 日記
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2006/08/22 23:37:40