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イイね!
2013年03月27日

三つ子の魂百まで

三つ子の魂百まで  1969年に公開されて以来「映画は劇場で見て欲しい」との、故石原裕次郎さんの意思により、これまでソフト化されず幻の作品となっていた「栄光への5000キロ」。それがついにDVD化されました。

 サファリラリーを舞台に、510ブルーバードが激走することで知られる、この映画の内容については、詳しい解説が数多あるのでここでは書きませんが、競技シーン撮影のため、実際に競技車にカメラを積んで走らせているので、当時の貴重な記録としても一級品の映画です。

 というわけで、当然かわねこも買いました。^^

 DVDの後ろにあるのは、ハセガワのキット。両サイドにあるのはエブロのミニカーと、チョロQです。

 さて、かわねこが幼少時代(そんな時代もあったのよ)、どういうわけか、父親が510ブルーバードのプラモデルを買ってきたことがありました。
 遠い記憶を辿ると、たぶんこのブルーバードは人生2台目のプラモデル。

 余談ですが、人生最初に触れたプラモデルはホンダN360でした。当時、MS40クラウンのスタイルが好きでそれを望んだのですが、多分に当時の人気車種だったからか、父が買って来たのはN360。子供心には大いに不満だったのですが、プラモデル、というものの珍しさの方が勝っていたのでしょう。当時はまだプラモデルを作る技術など当然なかったので、父親に作ってもらいましたが、その組み立てられていく様子を興味深く見た記憶があります。

 さらに余談では、実際に「自分で作った」最初のプラモデルは、この2~3年後、近所の駄菓子屋で売っていた、当時100円のB10サニーのもの。恐らく1/48くらいのスケールで、これはシリーズでE10カローラとかRT40コロナなどもあり、お小遣いで買えたので、何台か買った記憶があります。

 閑話休題。そのサファリ仕様ブルーバードも、当然父親に作ってもらいましたが、リアシートにくくりつけられた2本のスペアタイアや、コドラ席の計器類もモールドで再現されており、フェンダー上のウイングランプやヘッドライトの飛散防止ネット、フォグランプなどとも相まって、ラリーが何か、ということもわからないまま、それはもう強烈に子供の心にカッコいいもの、として植え付けられました。

 ネット恐るべしと言うべきか、画像検索をかけてみたら、なんと当時のキットを所有しているらしい方が、箱絵の画像をアップしていたので、お借りしました。



 あれから40年以上経ちますが、このパッケージははっきり憶えていますね。ブルーバードのボディが、中のモデルも含めて白だったこと、バックにシルエットとなったブルーバードの走行写真が使われていたこと、隅に「栄光への5000キロ」の文字。
 恐らくは、映画とのタイアップ商品と思われますが、それにしてはなぜボディが白だったのかは謎です。

 画像を見るまで、このモデルはタイトル画像にもある、現在でも販売されているハセガワのキットだと思っていましたが、実際は永大グリップのキットだったということがわかりました。この会社は後に倒産していますが、ハセガワのキットが永大の型を買い取ったものか、新たに作られたものなのかはわかりません。ただ、ハセガワのキット内容を見ると、リアシートのスペアタイヤがないなど、微妙に違う部分があるので、新たに型を起こしたのかも知れません。
 このキットは比較的新しく、2009年頃に限定で発売された後、昨年秋に再発されたようです。
 
 ともあれ、これのおかげで、このすぐ後に来たスーパーカーブームにもまったく乗らず、唯一ランチア・ストラトスを除いて、フェラーリもランボルギーニにも興味なし。好きなクルマは?と聞かれると「サファリ仕様のブルーバード」と答える、超偏屈な小学生が形成されたのでした。(笑


 そしてこれが今のラリー好きに至る、まさに原点なのです。
 当時プラモデルから入ったので、映画を見ることは叶わず、ずっと見てみたいと思っていただけに、嬉しい思いです。

 サファリ関連でもうひとつ持っているものは、映画の原作になった、日産チーム監督の笠原剛三さんが記したこの本。



 映画の原作本があることは知っていましたが、これを読むまで510時代ではなく、410時代の話であるとは知りませんでした。

 これをいつ頃手に入れたのか、もう忘れてしまいましたが、20年近く前の一時期に、昭和初期文学にちょっとだけ凝っていたことがあって、地方出張のたびに古本屋巡りをしていたので、その時に偶然見つけたものです。見つけた時の衝撃と嬉しさはひとしおでしたね。
 内容的にはプロの作家が書いたものではないので、やや読みづらいところもありますが、当時の模様がリアルに描かれています。


 そんなわけで、未だに510ブルーバードとか、サファリラリーとかのキーワードには、やたらと反応してしまうのは、文字通り三つ子の魂百まで、ってヤツですね。^^;





ブログ一覧 | RALLY | クルマ
Posted at 2013/03/27 23:12:45

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この記事へのコメント

2013年3月27日 23:27
他の方のブログでも書きましたが、自分のラリー原体験はまさに日産、サファリの挑戦でした。
厳密には難波靖治さんが小学生向けに書かれた「栄光のラリー5000キロ」が原点になるのですが、ラリー=サファリというのが子供時代に植えつけられたものでした。
ジャンパーに「DATSAN」とマジックで書いて、自転車でダートを走ったり、造成地帯の土山を走り回ったのも懐かしい思い出です。
510、Z30が代表的なところで、その後ランサーや、セリカ、バイオレットとサファリチャレンジャーには心躍ったものでした。

一度は見に行きたいラリーですが…LUCK社長の勝田照夫さんいわく、「サファリとRACは見に行くのが大変」と仰られてもいましたね~(^^;
それでもあのサファリの大地でのラリーというのは憧れの一つでもあります。
コメントへの返答
2013年3月27日 23:41
そのコメント、拝見しました。
大々的に宣伝に使われていたこともありますが、当時のサファリラリーは、かなり一般的にも認知されていたと思いますし、雪風さんやわたしのように、あれでラリーを認識したひとも多いでしょうね。

仰るように、今でもアフリカ選手権として開催されているサファリラリーを、いちどは見に行きたいとは思っていますが、確かに大変そうですよね…。^^;
2013年3月28日 6:37
この時代は日産=サファリというイメージでした。
シルビア240RSまでが日産=サファリの時代ですかね。
たしか、このモデルは自分で作りました。
そのあと、ポルシェカレラ10のプラモのボンネットをつや消し黒で
塗って、ほかのプラモのライトをくっつけてラリー使用にしたりしたのを
思い出します。
今思えば、カレラ10でどうやって悪路を走るんだと思いますが
当時はブルと並べて飾ってました。
コメントへの返答
2013年3月28日 23:11
まさにそんなイメージでしたね~。

ををっ、このモデルお持ちでしたか!!

そうそう、わたしも以前、素組みしたフェアレディSR311をラリー仕様に改造して、汚し塗装なんかもしていました。現実にはあり得ないことができるのも、プラモデルの楽しみですね。^^
2013年3月28日 7:45
当時父の愛車が510SSSクーペで母が熱狂的裕次郎ファンだったから劇場まで見に行ったらしいです。ロケに使った510は裕次郎邸に保管されてたまに近所で乗ってたらしいですね。
コメントへの返答
2013年3月28日 23:12
そうだったんですか!
撮影に使われた510は、現在小樽の石原裕次郎記念館に展示されているので、そのうち見に行かなくては。
2013年3月29日 8:00
おいらのラリーの原点はパリダカです(笑)
当時はパジェロvsプジョーでどちらも四台体制でやってましたね。今思うとGr-B規格だったんですよねー。
サファリにはダイハツもシャレードで出ていましたよね。あの小排気量でよくぞ走っていたと思います(^_^;)
コメントへの返答
2013年3月29日 23:22
パリダカは、初期にトヨタがほとんどノーマルに近いカリーナで出ていたりしたあたりが好きでしたね。
モンスターマシンよりも、そっちの方がカッコ良く見えますね。^^;
サファリで圧巻だったのは、スバルのヴィヴィオですね。よくあれで出たもんだと…。
2013年4月7日 9:11
先日は私のブログに
コメントありがとうございました。

ここにもストラトスしか認めず、好きな車は
「B110サニーTS仕様」と答えていた
超偏屈な小学生がいます(笑)

DVDはエンドロールがなくて残念でしたが…
そして私たちのテンションのまま他の人に
貸して同じ感動を感じてもらえるかは????

たまには自分のルーツを尋ね
「何も変わっていないな~」と思う事も必要ですね。

そう言えば中学生の頃、若林隊長や
岩下良雄氏に年賀状なんか出してました(汗)
コメントへの返答
2013年4月7日 23:00
こちらこそお邪魔しました。
そしてようこそ。

B110サニーは、あれのセダンが当時のかわねこ父の愛車、L14搭載のエクセレントクーペが従兄弟の愛車だったので、好きでしたね。

かわねこ家のB110は後に別の従兄弟が横転させて廃車になりましたが、あれがなかったら、自分で乗っていた可能性もありますね。

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「@れいぽんさん オジェを打ち破ったタイムの貴元くん、殊勲賞ですね。ラトバラ代表、ステージエンドのインタビューで超ゴキゲンでしたね。(笑」
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