
本来ならのんびり休んでいる余裕などない零細業のかわねこですが、そもそもが生来の怠け者なので、取引先もお休みなのを理由にだらだらとしていました。
ならばラリー関係のレポートというか、先日のオートテストの話も書けばよいものを、それはまあ置いといて。(←ダメぢゃん
シェルパを覚醒させてからというもの、オートバイ熱に火が点いて、どうせ休むなら、ひさびさにシェルパにテントを積んで、ちょっとツーリングに行こうかなどとも目論んでいたのですが、7月中に夏が終わってしまったかのような寒さ(既に涼しさ、のレベルではなく)と天気の悪さに気持ちが萎えてしまい、友人と温泉に行った以外は、ガレージに籠もっていました。
大型のGSFは昨年から車検切れのままで、少なくとも今年は復活させる余裕がないことから、ナンバーを切って一時抹消しました。それでも手放さないのは最後のあがきです。^^;
そんなわけで荷物の少ない用足しの時など、いちいちガレージからエスクを出すのも面倒なので、原付の「ちびくろ」ことKSR-Ⅱの復活を企んでいました。
「ちびくろ」は、91年式のKSR-B2型でKSRとしては初期型の部類になります。当時いろいろな事情からわたしのもとへ来たのですが、その話は長くなるので割愛。(笑)
なので26年と、わが基地内のエンジン付乗り物としては最古参となります。元が林道探索と近所のチョイ乗りが目的だったこともあり、さほど距離こそ伸びていませんが、そのファニーなスタイルと軽快な走りでお気に入りの1台です。
しかし、車齢が20年を越えた頃から、何年かにいちどの頻度で突然エンジンがかからないことが起こるようになりました。だいたいはキャブの詰まりだったりで、OHして乗り続けていたのですが、4年ほど前の夏にやはり突然エンジンがかからなくなり、それ以降乗る機会も減ったこともあって、放置していたのです。
基地移転に際し、近隣への移動用に使いやすいサイズなので、この盆休みに復活させることにしました。
事前の分解点検では、ブレーキはローターの錆によるパッドの軽い張り付きがあったものの、ピストンの揉み出しだけで引きずりはありません。エンジンもくすぶったプラグと、バッテリーを新品に換え、キャブもばらしてカップを点検したところ、あらかじめ中のガソリンは抜いてあったこともあり意外なほどきれいで、ジェットの詰まりもなさそう。ならば、劣化したガソリンを入れ換えればエンジンがかかるのでは、と期待はしていましたが、新しいガソリンを入れたらキック一発であっさりエンジンがかかったのには驚き。ひさびさにカストロール2T(エンジンオイル)のにおいをかげて、嬉しい思いでした。
エンジンがかかってくれれば、問題はタイヤ。現状のタイヤは新車からいちど交換していますが、それも既に10年以上も昔のことなので、ひび割れが発生しています。
チューブレスのため、バーストしたら一巻の終わりですし、それ以前に硬化でグリップってなんですか?な状態。さすがにこのまま乗るほどの勇気はわたしにはないので、タイヤ交換することに。本来KSRというモデルは、オンオフ用のATタイヤみたいなのが付いていましたが、ヨコハマ製の純正品は既に生産中止になって久しく、今回は経済的理由からスクーター用のオンロードタイヤでガマンすることにしました。
12インチのタイヤくらい、と思っていたのですが、さすが組んで10年、いや10数年経ったタイヤは、連れ添ったホイールから離れようとしてくれません。(泣)
足で踏んづけたくらいではビードがまったく落ちず、一時は知人の整備工場でビードブレーカーを借りないとダメかな、と思いましたが潤滑剤を吹いてタイヤレバーでこじると、ばりっという音とともにビードが剥がれました。

見てみると、ホイールの錆びで、くっついていた跡もあります。そら落ちないわけです。^^;
ビードさえ落ちてくれれば、タイヤを脱がせるのは簡単で、新品タイヤも比較的ビードが固くなかったので、素直に組み込みが出来ました。
…が、かわねこのこと、やらかすことに関しては期待を裏切らない男です。(←何
コンプレッサーでビードを上げて組もうと思った瞬間、回転方向が逆なことに気付きました。(汗
そうですこのタイヤ、回転方向があるのですよ。えっとですね、ブレーキディスクの取付向きを勘違いしていたのが原因ですね、はい。フロントは左側、リア側はスプロケットがあるので、当然右側にディスクローターがあり、最初に組んだのがリアホイールだったんですね。ええ。(←アホ
気を取り直して組み直し、完成。
組んでいる最中にエアバルブも換えるべきだったことに気付きましたが、気付かないフリをしています。(ぇ
ちなみにこのタイヤ、デューロというダンロップのOEMタイヤで、台湾製。今回換えたバッテリーも台湾製。いずれも安くていいです。^^
ギアオイルとブレーキフルードも交換し、各部に給脂して外装を拭き掃除すると、まあ年式なりの錆は散見するモノの、みすぼらしさはかなり薄れました。(←自己満足
こうなると乗りたくなってしまうもので、さっそく切れていた自賠責保険をかけ直し、タイヤのテストと慣らしを兼ねて少し走ってみました。
「ちびくろ」は、ミラーやレバー等は交換していますが、エンジンと駆動系はまったくのノーマルのままです。換える必要性を感じなかったからですが、ひさびさに乗ったフィーリングは変わっておらず、相変わらず楽しい、というか「めんこい」オートバイです。
もっとも、各部のヤレは隠しようもないので、フロントフォークのオイルシールがやばそうとか、スイングアームのリンクも見た方がいいかなとか、LLCも換えてないなとか、気になるとこもまだあるのですが、キリがなくなるし予算にも限りがあるので、当面様子を見ながら乗ることになりそう。^^;

見上げると空はもう夏のそれではなく、秋のようです。北海道の夏は盆で終わる、とはよく言いますが、もうちょっとオートバイを味わえる暖かさが続いてくれないかなあ。
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ちびくろ | 日記
Posted at
2017/08/16 21:26:06