そんなこんなで、かなりストレスが溜まっていたところ、さらに突然、予定していた出張をキャンセルされてしまったりで、これはもう限界、と、先週の平日を1日お休みにしてしまいました。
どーせ仕事の電話が掛かってくるんだろうな、とは思いつつも、基地に籠もっていてはストレスが溜まるばかりなので、ひさびさにエスクでドライブに出かけることに。
本当はシェルパくんでツーリングできれば言うことなかったのですが、不慮のエンジントラブルにより、緊急入院中。これも憂鬱の原因のひとつですが、まあ、久しぶりにエスクでロングドライブできるのは、良しとしましょう。
行き先をどうするか悩んだ末に、釧路へ向かうことに。
なぜ釧路かと言うと、仕事で行くことがほとんどない地区だから。(笑
出発時の十勝はこの気温。さしものエアコン嫌いのかわねこもたまらず、スタート直後からエアコンをONにしました。あ~るくんと違って、エスクはエアコンを入れたくらいでは、まったく走りに影響しないのも助かります。
往きは真っ当に道東道を走りましたが、意外なほどクルマが多いですね。お仕事の方も多いとは思いますが、レンタカーなど、観光らしきクルマも多く見受けられました。
それにしてもさすが釧路。それまで30℃以上あった気温が、市内に入ると、25℃台まで下がってくれたので、エアコンを切って窓を開けると快適です。
釧路市内は不案内なので、今回はナビを付けてきました。
で、指示通りに走ると、こんな急坂を下ったり。ふだん、国道などの幹線路しか走らないので忘れていましたが、釧路も港町なので坂の町なんですよね。
目的地はここ。釧路はなぜかそば屋が多いらしいですが、「そばの街」として有名な釧路の中でも、老舗のお店です。
到着は11時を少し回ったあたりでしたが、既に席は8割近く埋まっていました。
オーダーしたのがこれ。「蘭切」という蕎麦で、黄色いのはつなぎに卵を使っているからなんだそう。確かに独特の風味と歯ごたえがあり、美味しいものでした。
そしてこれ。「蕎麦寿司」です。お茶を練り込んだ茶そばを海苔で巻いた1品で、普通の寿司のように少し醤油を付けていただきます。
蕎麦と海苔の味わいの良さにくわえ、入れ込んであるのが、わさびではなく生姜で、これが絶妙に効いていて、実に美味でした。
実は先日、仕事関係の方から、ここの評判を聞いていて、「あそこの蕎麦寿司は、行く価値あるよ」と聞き、食べてみたくなったわけでした。
食べ終えると、数人の方が席待ちで並んでいたので、昼前に到着したのも正解だったようです。
その後は、せっかく釧路に来たので、近くの市立博物館に行くことに。
春採湖を望む高台にありますが、実はかわねこ、春採湖を一望にするのもはじめて。
館内は、夏休みに入ったこともあり、子どもたちがたくさん来ていました。
ただ、クジラの骨格標本、とか、大型の展示物が多いこともあるかと思いますが、建物の大きさのわりに、展示品は思ったより少なく、少し寂しい印象。
復元品ですが、アイヌのイタオマチプ(板綴り舟)があったのは、さすが釧路。
ちょっと意外だったのは、終戦間際に空襲を受けた歴史があることから、戦時資料の展示が思ったより多かったこと。
アイヌ文化のコーナーには、鍔や刀が多数飾られていたのも、ちょっと珍しいかな。
取材に来られていたのでしょう。「ゴールデンカムイ」の野田サトル先生の色紙も飾られていました。
個人的にちょっとおおっと思ったのがこれ。船舶用の焼玉ディーゼルエンジンです。焼玉エンジンとは、プラグとキャブレターのかわりに熱した玉で着火する古典的な構造のエンジンで、昔の船が「ポンポン」という音を出すのは、この焼玉エンジンの特徴。
しかもこれ、釧路製で、釧路にエンジンを製造する工場があったとは初めて知りました。
しかしこの博物館、電力節約のためか、展示品の照明焼けを気にしているのか、館内がやたらと暗くて、撮影しづらい(撮影自体はOK)のと、説明板や細かなディテールが見えづらかったのが、残念でした。
長くなったので、後半へ続きます。