
留萌港に移動すると、昨年ミサイル艦の「くまたか」を見学したので、そのイメージが残っていましたが、今回の「あさぎり」は当然艦がでかいので、港のかなり奥に停泊していました。ふだんは貨物船がメインの港だけに、その大きさ、殊に艦橋の高さが際立ちます。
しかも手前には、海保の新鋭巡視船の「ちとせ」も停泊していて、珍しい並びが見られました。
「ちとせ」って、全長72m、650トンで巡視船としては比較的大きい方なのですが、全長137m、3,500トンの「あさぎり」と並ぶと、当然小さく見えてしまいます。
そして思った以上の人出。こんなに並んでいるとは。
隊員の誘導で後甲板に乗艦してみると、短SAMが鎮座しており、テンション上がります。
ヘリ甲板なので、あまり広くはありませんが、海保の「そうや」は格納庫ともどもこれより狭いので、これでも運用しやすいのかも。
格納庫内からは、管制室が見えます。入ってみたい。(←無理です
前甲板に移動した際に、見慣れない装備があったので聞いてみると「チャフです」との答えに、大きなお友達のおぢさんたちは、「チャフだ!チャフ!」と大興奮。(笑
見上げると、対艦ミサイルが空を睨んでいます。「くまたか」ではあんなに大きく見えたのに、「あさぎり」だとずいぶんと小さく見える。
航海艦橋にも入れました。艦橋から前甲板の67㎜速射砲を見下ろすなど、なかなかない機会です。
アナログ計器の多さが、艦齢を感じさせます。
艦橋には、若い女性隊員がいたので、女性は何名くらい乗り組んでいるのか聞いたところ、220名中、なんとたったの6名とか。しかも「あさぎり」艦長は女性なので、数少ない女性隊員のひとりなのです。
おそらくは艦が古いので、居住スペースの設計が、男女用に区画されていないことも、関係しているような気がします。
前甲板にある、アスロック。8発しかないので、打ち尽くしたら再装填はどうするのだろうと思っていたら、ちゃんと艦上で再装填できるのだとか。再装填の間は速射砲などで応戦するのでしょう。
あちこちに貼ってある(それも新しいものに貼り替えられている)注意書きが生々しく、この艦が戦闘艦であることを実感します。
艦橋のゴツさと高さがいかにも護衛艦。この眺めがたまりません。
この艦は所属が舞鶴で、新日本海フェリーだと小樽まで1日くらいで到着するので、留萌までどのくらいかかったのか、隊員の方に伺うと、意外にも4日かけて来たとか。というのも、直行で来たわけではなく、途中演習をしながらの航海だったそうなのです。
そしてこの「あさぎり」は、さすがに来年退役する予定なのだとか。
長い艦歴の間、日本近海だけではなく、ホルムズ海峡の海賊対応などの遠洋航海もこなしており、大活躍だったようです。本当にお疲れさま。
今回の来道目的は広報活動だったので、外装などはリペイントされていたと思われ、公開されていない部分は、おそらくかなりヤレているのだろうとも想像できますが、それでも艦齢をあまり感じさせないのは、日頃のメンテナンスの賜物でしょう。
昨年見学した、海保の「そうや」もそうでしたが、いかに(任務だとは言え)乗組員たちが愛情込めてメンテナンスしているのかが伺えます。
そしてこれも昨年は出ていなかった、売店。物色していると、見つけてしまいました。
昨年見学した「いせ」のTシャツ。昨年は「すおう」グッズを買ったので「いせ」のは断念したのですが、後になってやっぱり買えば良かった、と後悔することしきりだったのです。
今回のは、昨年のとはデザインが異なるものですが、それも良かったので買ってしまいました。
ついでに陸自ヘリのも、カッコよかったのでつい散財。(笑
売店のおじさんに「いせ、好きなんですか」と聴かれたので、「いせ」グッズを求める人は珍しいのかも。なぜか「あさぎり」グッズは何もなかったけれど、もしあったら買っていた可能性大です。(笑
てなことで、思ったより広範囲を公開してくれたので、1時間以上もたっぷり「あさぎり」を堪能し、道の駅でソフトなう。して〆となりました。
当初は公開区域があまり広くないのではと、早めに終わったら、浜益まで海沿いをドライブしてもいいかな、と思っていたのですが、思った以上に色々見せてくれ、堪能しすぎたので素直にまっすぐ帰投しました。
いやあ、いいもの見たなあ、と満足したのですが、なんと7月は、十勝港へ昨年の「いせ」に続いて一番艦の「ひゅうが」が入港すると、ニュースが入ってきました。さらに、帯広の第五旅団の駐屯地祭もあるのです。
なので7月はラリーカムイ、第五旅団駐屯地祭、「ひゅうが」一般公開、行くかどうか未定ながらエゾサマーラリーと、ラリーと軍事イベントで大忙しの休日となりそうです。(笑
Posted at 2025/06/29 11:21:15 | |
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