2005年05月20日
3月の大雪の時、除雪で無理をしてからというもの、どうも右肘が痛むようになってしまいました。
たぶん腱鞘炎だと思うのですが、いつもの悪い癖で「ほっときゃそのうち直る」と思っていたら、いっこうに良くならず、痛みが増すばかり。最近は仕事中に、ちょっと厚手のファイルや図面を持つだけでも痛いので、さすがに観念しました。(←そーゆー問題か?)
職場の賄いのおばさんが、界隈でも顔の広さが有名なひとなので、整骨院を聞いてみました。
「あー、整骨院ならねー。駅前の先生がいいよ。口は悪いしぶっきらぼうだけど、腕はいいから。アタシの紹介だって言うといいよ」
さようか、と出向いて見ると、なるほど建物を整骨した方が良いのではなかろうか、という感じのかなり年代ものの整骨院がありまして。
診療室のドアを開けると、待合室と治療室の境がなくて、治療用のベッドが5床ほどあるのが見えます。ベッドはほとんど埋まっていて、白衣を着た50がらみの先生と、奥さんらしい助手が治療をしていますが、わたしが入って行ってもこの先生「じろっ」と一瞥したのみで、何も聞いてこない。
奥さんが「初めて?」と聞くので「はい」と答え、賄いさんの名を挙げてみると、奥で治療しながら先生が、「ああ、あのおっきいおばさんね」とぼそり。ホンマ、口悪いわ。(^_^;)
診療台へ寝かされると、2,3症状を聞いただけで、出し抜けに肘に針を打たれました。ま、あらかじめ電気針を使うことは聞いていたので驚きませんでしたが、知らなかったら「大丈夫か、この医者?」と思うことは間違いない態度です。
と、先生「アンタ、現場にも出るんだろ?じっくり直さにゃならんぞ」
アラ、うちの会社のことをよくご存知で。そういや賄いさん、この先生は患者の仕事など、身体の使い方に応じて、治療法を変えると言ってたな。案外信用できるかも。
電気針のマッサージを受けている最中、他の患者との会話を聞いていると
「先生、膝の具合があんまし変わんねえんだけど」
「ばあさん、そりゃ年だからよ。年!いたわってやらにゃあ直らねえよ。旦那と一緒さ!わっはっはっは!」
「そりゃいいや、あっはっはっは!」
てな調子で、どうやらこの先生、昔馴染みの患者が多いらしく、それなりに慕われている様子。
と、寝ながら退屈まぎれに壁を見渡していたわたしの目に、写真パネルが映りました。
旧いモノクロ写真。2枚のそれは、旧いサイドカーと、オートバイのそれ。それぞれに「陸王1200cc」「陸王750cc」と書き込みがあります。
さらに下にはこれまた旧い、1950~60年代のメルセデス・ベンツ(たぶん180か?)の写真。
なんだろう。これ。この先生が乗っているのか?
と、治療が終わったところで、会計の時にオートバイのパネルを指差し「あれ、先生が乗っているんですか」と聞いてみた。
果たして先生、「にやっ」と笑って「アンタも乗るのかい?」と逆に聞いてくる。
「ええ、ブレーキレバー握るのが辛くて・・・」と答えると
「ほぉう。そぉうかい。そぉりゃあ大変だ。ちゃんと直さにゃ」と言って、またにやっと笑った。
後で聞いた話では、この先生、若い頃からオートバイとクルマと釣りに凝っているのだとか。
ちなみにこの日の治療の後、右肘の痛みが急に半分くらいに薄らいだのは、言うまでもありません。
あ、そー言えば病名聞くのを忘れてた。腱鞘炎でいいんだろうか・・・?(^^ゞ
Posted at 2005/05/20 23:56:26 | |
トラックバック(0) |
アヤシイ整骨院 | 日記