
(注:長文です)
昔であれば、ツーリングの日の出発は早朝5時6時と決まっていたけれど、昨今はお疲れモード(年のせいとも言う^^;)のため、起きる気がなくて起床予定を1時間も寝坊。それも朝霧が出ていたので「今日は天気悪いな。行くのやめよかな」などと日和ってしまいそうになるほど、今回はテンションが低かった。
近所で麦刈を行うコンバインのエンジン音で目を覚まし、朝食後にぼうぼうとなっている庭の草刈りなんぞを始めるあたりやる気のなさが伺えるが、そのうち朝霧が晴れて、日が差し始めると現金なもので「行かねば!」という気になるから不思議。
既に気温がぐんぐん上昇し、荷物をオートバイに積み込むだけで、汗だくになってしまう。夏用のメッシュジャケットを持って行くか思案したけど、走ればそれなりに涼しいと思い、ツーリング用のジャケットを選択。でもすべてのフラップをフルオープンにし、グローブは夏用のショートをはめる。夏はこうじゃなくちゃ。^^
なんだかんだで予定よりかなり遅れた10時過ぎに、やっとスタート。
のんびり流しても、ツーリングだとやはり気分は高揚します。
昨年に引き続き、今年もこれまでツーリングにまったく行けない状況で、思うところもあり、実はこの春くらいはGSFの処分も少しは考えていました。が、股下で油冷エンジンのカムチェーンがうなる「ヒューン」という音を聞いていると、そんな思いは吹き飛んでまだまだ付き合ってもらおうか、という気になる。
思えば、コイツとの付き合いももう6年。ツーリング用にとりあえずカウルが付いてて、排気量があればいいやと買ったのにすっかりハマっているあたり、なんかスイスポと似てますね。^^;
今回はひさびさにまったく予定を決めない旅で、ただに「なんとなく」というだけで道南方面へ向かいました。昔からオートバイのツーリングはこういう無計画な旅が好きなんです。
走り始めると、朝の日和はどこへやら、即座にツーリングモードに入ってしまいます。一種の「ツーリング・ハイ」になるので、走り始めると停まらないんですよ。わたしがいつもソロツーリングな理由がこれ。よっぽど気に入った景色の撮影か、給油かトイレくらいしか停まらないので、誰かと一緒に走ろうものなら絶対ケンカになります。^^;
一緒に走れるのは、こんな走り方をお互いよくしている昔ながらのツーリング仲間か、師匠(←bestさんではありません。念のため。^^;)だけですね。
今回もまあ、満タンでスタートして結局オートバイを降りたのは、300km近く走ってトイレ休憩を兼ねて、天丼屋に入るまで約3時間以上乗りっぱなし。バカですね。
天気予報でわかってはいたけれど、長万部あたりから、空が曇ってきました。それでも風を切っても暑いくらいだし、昨日までの予報では道南は雨。一時は行き先変更も考えていたので、降りさえしなければ上等。
今日はあまり変な道は走らず、ひたすらに国道を南下。ただにまっすぐに道南へ行きたかったから。
なんだかんだで、日も傾き、そろそろ今日の宿泊地を決めなくては。そこで「野宿地センサー^^;」を稼働させる。
いつもなら野宿地探しが優先だが、いかんせん今日1日は暑すぎたので、さすがに風呂に入りたい。と、森町で国道沿いに立つ「温泉」の看板に思わず右折。本当はせっかく海沿いに走っているのだから、海が見える場所にテントを張りたいけど、今日は温泉を優先。^^;
内陸へ10kmほど走ったところに、ちいさな温泉街があり、その、わが町にも似たど田舎な雰囲気が気に入り、今日はここまでと決め「野宿地センサー」感度最大。
ほどなく、人気のない広大な空き地、どうやら余剰予算かなにかで植林「だけ」してみました的な広場を発見。温泉からはわずか2分とあって、宿泊地決定。
いちおう道南ということもあり、「熊出没中」のポスターも見かけたので、熊対策は考えてのテント設営でしたが、結果的には案ずるほどのことはなく爆睡でしたが。^^;
テントを張ってから、ゆっくり温泉に浸ります。食事は食べるところがなく、国道沿いでの買い出しもしそびれたので、手持ちのパックご飯と缶詰。食い物にこだわらないわたしはこれでじゅうぶんだけれど、温泉地ゆえにか汲んだ水がまずく、さすがに食べるのがややつらかった。
暗くなるとすることがなく、外では虫がうるさいので、テントの中でごろ寝をし、iPodから流れるGONTITIなんかぼぉっと聴いたり。昨今ではこんな「何もしない時間」がなんと贅沢なことか。
てなことを思いつつ、やや蒸し暑い夜が更けてゆくのでした。
本日の走行:371km
Posted at 2006/08/17 23:21:28 | |
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オートバイ | 日記