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かわねこのブログ一覧

2024年03月19日 イイね!

そこにいるだけで

そこにいるだけで わがエスクのリアドアガラスには、こんなのが張り付いています。

 別に、ぬいぐるみ趣味があるのではありません。(笑
 これ、もうずいぶん昔に、確かアウトドア系のイベントでもらったものだと思いますが、細かいところはもう覚えていません。当時はイベント運営のボランティアをやっていたのと、その頃は外遊び仲間の子どもたちがまだ小さかったことから、子ども受けが良いので、先代のテラノに付けていたものです。

 今ではそうしたイベントに行くことはなくなってしまいましたが、エスクに乗り換えた時もそのまま引き継ぎ、いつしかコイツはそこにいるのが当たり前になっています。

 プライバシーガラスなのと、十勝に来てからは屋根付ガレージ保管のためか、年数のわりにはあまり日焼けしていません。前足に付いている吸盤が経年劣化で吸着力が落ちてたまに片方外れ、斜めになっていたりはありますが。

 が、先日ドアを開けたらフロアに転がっていました。

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 拾い上げてみると、吸盤を縫い付けていた糸がついに切れたようです。
 もともと吸盤も古くなっていたのと、実は、以前にも吸盤を取り換えたことがあるので、今回も補修することにしました。しかし、これまで洗ったことがなく、さすがに煤けていたため、初めて洗濯もしてみます。

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 ネットでぬいぐるみの洗い方を検索してみたところ、ざっくりとしたやり方は、容器に洗剤を入れたぬるま湯を張って、押し洗いをしてよくすすぎ、柔軟剤を含ませてから乾燥。ってこれ、シュラフとかフリースの洗い方と同じだわ。
 さっそくやってみると、お湯がそれなりに黒くなったので、溜まった汚れはかなりのものだったよう。年数を考えれば当然か。
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 しかしこうして浮いていると、タヌキというよりラッコみたい。(笑

 一週間ほどしっかり乾燥させてから、吸盤の交換作業に入ります。
 かわねこ、こういう縫い物作業って、得意ではないどころか、ボタン付け程度しかできないのですが。(汗
 まあ、今回は吸盤を縫い付けるだけなので、なんとかなります。

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 取れた吸盤は右前足のですが、どうせ左も劣化しているので、この際両方替えることにして、100均で吸盤を調達。
 いい歳したむさいヲッサンが、ぬいぐるみを縫っているのって、かなりキモい絵面なので、そこは想像しないように。(笑

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 洗濯したことにより、後ろ足の肉球部分が剥がれてしまったので、これも布用接着剤で補修。

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 完成です。

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 洗濯のためにいったん外しましたが、首に掛かっている札には、「ご注意アニマルズ」とあります。たぶんシリーズで他の動物のもあったようですが、見たことがありません。
 印刷も色褪せて、既に掛けている意味がないのですが、だからと言って外すのもなんなので掛け直し、定位置のエスク右リアドアに戻しました。

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 まあ、あたりまえですがコレ直したからと言って、なにか機能的に向上するわけではもちろんなく、単なる自己満足なんですが、ここまで「あるのが当たり前」になると、意味はなくても、ないと、なんとなく落ち着かないんですよね。(笑




Posted at 2024/03/19 20:57:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | ESCUDO | 日記
2024年03月14日 イイね!

週末の気ままドライブに事件は起きる -後-

週末の気ままドライブに事件は起きる -後- 音調津の道々から国道に戻ったとき、北の広尾側へ戻るか、それとも南のえりも側へ進んでしまうか、一瞬だけ悩みました。しかし、南へ行ってしまうと、同じ国道をそのまま戻るのでなければ、天馬街道を越えないと十勝に戻れず、それは2時間以上かかってしまうため、素直に広尾へ戻る方向を選びました。
 仕事の移動でもなければ、来た同じ道をそのまま帰るのはイヤな性分で、なるべくひと筆書き的に往路と違う道を走るのが好きなのです。

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 広尾市街地の手前にあるのが「フンベの滝」。国道沿いの崖から滝が落ちていて、厳冬期はその滝が凍りつく「氷瀑」になることから、景勝地としても有名で、国道脇に駐車スペースも設けられています。
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 ただ、時期的にはもう遅く、だいぶ気温も緩んで来た3月なので、氷瀑の迫力はだいぶ失われ、ほとんどが流れる滝になっていたのは、ちょっと残念。
 ちなみに「フンベ」とはアイヌ語で「鯨」を意味し、昔、この近辺の浜に鯨が打ち上げられたことから、その場所での事象を地名にするアイヌの習慣で、この辺りが「フンベ」という地名になったらしい。

 そう言えば、先ほど山へ向った道の入り口に、気になる地名標識を見かけたので、もういちど戻ってみます。

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 「山フンベ」?
 直訳すると「山鯨」ですが、山に鯨がいるわけはありませんね。ゆるやかな山を、かたちが鯨に似ているからと「フンベ山」と名付けた例は十勝にもあるようですが、ここは裏山もなだらかではないので、海岸沿いの「フンベ」から山側に入った地域に、和人が「山」を付けたのでしょう。
 
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 果たして行ってみるとちいさな集落があり、ここが「山フンベ」のようです。そしてそこを抜けた先に、地元の漁協のものらしきサケ・マスの孵化施設がありました。さらに進んだところで、道はダートになり、明らかに造材用の林道入口になったので、ここで終了。引き返しました。
 おそらくは、林業のために開かれた集落なのではないでしょうか。古くから住まわれているらしい数件の家の軒先には、いずれも薪が積み上げられており、かつては製材所などもあったのかも知れません。
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 倉庫のカーテン代わりにしている日除けが、大漁旗なのが、海辺の町らしいところです。
 廃屋も点在していて、現在は寂しい感じですが、かつての北海道はどこも林業が盛んだったので、集落はもっと大きかったのでしょう。

 明治開拓期の北海道は、鉄路の根室線こそ比較的早くに敷設されたものの、内陸へ向かう幹線道路がほぼないという、現在では考えられない状況でした。そのため内陸地はほとんど空白地帯で、鉄道の駅はあるのに、そこから集落まで、馬すら通れないけもの道しかないため物資が運べず「駅から集落まで、馬が通れる道路を造って欲しい」と陳情がなされた、という逸話があったほどです。

 広尾町などの海辺は人が住みやすく、そこから街がつくられていった歴史からすると、この集落もかなり古くからあるものかも知れません。
 こういうちいさな発見は、ネットの情報やガイドブックには載らないので、現地を訪れて初めて分かるもの。そんなことが面白くて、こういう脇道探索が好きなのです。

 ここから北側にも集落があり、セメント工場のほかに、水産加工会社が何社かありました。これは、地域を流れる西広尾川と東広尾川に挟まれた合流地点で、きれいな水が豊富なのと、広尾港も近いことから、水産加工場がここに集約しているのでしょう。こういう生活感のある風景から、街が形作られた歴史が見えるようで、面白い。

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 加工場を抜けて、西広尾川に掛かる橋を渡ると、町営牧場があるらしいので行ってみましたが、当然この時期はまだ雪に覆われていて、雪原が広がっているだけでした。ただここ、日高山脈も近く、雪がない時期であれば、景色の良さそうなところなので、季節のいい時にもういちど来てもいいかも。

 牧場の先は行き止まりなのでいったん戻って、道々987号、豊似広尾線を走ってみます。実は事前に、地図でちょっとした峠が確認できたので、面白そうだと来てみたのです。

 が。
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 道々入り口から2㎞ほどはきれいに除雪されていたので、これは行けるな、と思っていたら、突然ゲートが現れて終了。なんと5月末まで、冬期通行止めなのでした。

 今回ここをいちばんの楽しみにしていただけに、ちょっとガッカリでしたが、まあこれも気まぐれ旅のひとつ。あらかじめネットで道路情報を確認しておけば良いのですが、あえて確認せずに現地に来てみるのも面白い…のは、言い訳で、確認を怠っていただけです。はい。(笑

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 ここからも、来た国道をそのまま帰るのはつまらないので、広尾の郊外から国道の東を海沿いに伸びる、道々1037号を走ります。長い長い直線道路は、道東らしい風景。そこから北へ牧草地を走る農道を抜けて大樹町、そして忠類へ向かいました。

 忠類では道の駅へ立ち寄ります。トイレ休憩と、ちょいとお買い物。
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 かわいかったのでシマエナガのクッキーをチョイス。忠類とはぜんぜん関係ないけど。(笑
 自分用ではなく、取引先が女性の多い部署で、いつもお菓子をごちそうになるので、お返しなのです。

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 ここからも、国道は通らずあえて農道をひた走り。横を通っているのは、帯広広尾自動車道。高規格道路も、速いのはもちろん、高いので見晴らしも良く、悪くはないのですが、せっかくなので、のんびり畑の中を走りたい。

 しかし、帰りも事件が起きてしまいました。
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 とある場所で、写真を撮るためにエスクを停めた時のこと。
 農道の路肩なので、ハザードランプを点けていましたが、ふと左後ろが点灯していないのに気づきました。これ、実は昨年もなんどか起きていて、毎回この左後ろだけ不点灯になることから、どうも入れているLEDバルブのボディが、この1個だけ微妙に細く、ガタによる振動で端子の接触不良が起きるようなのです。
 しかも、ノーマルバルブならば切れるとハイフラ化するのでわかりやすいのですが、LEDでは点滅速度が変わらないので、不点灯が分かりづらいのも困りもの。ふだんはガレージに収納する際に、壁の反射で点灯しているか常に確認する癖もついていて、先ほどクルマを降りた直後までは点灯していたのに。(泣
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 仕方ないので、道端で店開きして車載工具を取り出し、テールランプをバラすことになってしまいました。
 ほんのわずかな接触不良のようで、しかも今日は意地悪なことに、ソケットに差し込んだ状態では点灯していても、テールランプに戻すとまた不点灯になったりで、2~3回組み直す羽目に。
 しかも、どうも車両側のソケット端子も緩めな気配だったので、そちらの端子を起こしている最中、うっかりマイナスドライバーでショートさせて、ヒューズを飛ばしてしまう始末。いや、ハザードを点灯させたまま作業するほうが悪いんですが。(笑

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 ヒューズボックスは、運転席足元の狭いところにあるので、身体をねじ込んでヒューズの場所を見つけ、外したまでは良いけれど、ボックスには、予備のヒューズがありません。
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 確か助手席シートトレーに、予備のヒューズ類を入れてあったはず、と探して、ケースに入ったヒューズを見つけた…ら、入っていたのは標準ブレードヒューズです。エスクのそれは低背ヒューズなので合いません。ヒューズボックスからは、いろいろ電装品の電源を取っているので、その作業時に、使われているのが低背ヒューズなのはわかっていたはずなのに、なにやってるんでしょう。(←単なるお馬鹿

 このままだとハザードだけではなく、ウインカーも点かないので、仕方なく使わないETCの電源線から同じ15Aの低背ヒューズを取って、ハザード/ウインカーを復旧させました。

 応急修理を終えて走り出すと、もう日が傾きはじめています。ひとケタ前半と言え、マイナス気温での作業だったので、少し身体が冷え、ヒーターの温度を上げました。が…あれ?温風が出ない。そうです。ETCの電源は、実はヒーターファンのヒューズから取っているので、これを抜くと、ファンが作動しなくなるのです。ならばとシートヒーターのスイッチを入れたら、こちらも同系統なので作動せず。(泣

 …いったいなんの嫌がらせなんでしょう。

 ……はっ!あのタヌキの呪いか!?(笑

 まあ、止まっているのはファンだけで、ヒーターコントローラーは作動しているので、走れば走行風でわずかにヒーターが効いたのと、帯広市内が近く、30分ほどで最寄りのホームセンターに行けたことが幸い。遠隔地のなにもないところじゃなくて良かった。
 これは来週末には、再度テールランプをバラして根本的対策をしないといけません。

 そんなわけで、ドタバタ事件はあったけれども、美味いラーメンは食べられたし、そこそこ好奇心は満たされたし、なにより無事に帰投できたので、良しとしましょう。

 

 
Posted at 2024/03/14 21:54:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | ESCUDO | クルマ
2024年03月13日 イイね!

週末の気ままドライブに事件は起きる -前-

週末の気ままドライブに事件は起きる -前- とっととやれば良いものを、ダラダラ進めてなかなか終わらなかった、数字との戦いもやっと終了して自由の身になりました。そして、快晴の日曜日とあっては出かけないわけにいかないのです。

 そんなわけで、充電の目的もあるので、ガレージから2週間ぶりにエスクを引っ張り出し、南へ向かいました。
 いつものように、特に目的があるわけではありません。ここ最近、仕事で北の方角に行くことが多かったので、反対方向というだけなんですが。

 気温はまだマイナス2℃ですが、日差しが暖かく感じられ、路面も時折吹き溜まりの跡がある以外はアスファルトが出ていて、春も近いのだなと感じさせてくれます。

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 天気が良く、日高山脈もきれいに見えているので、気持ちも和みます。
 ちなみに今回、カメラはミラーレスのPL1sを持っていきましたが、どうもレンズに糸状のゴミが付いていたらしいのですが、そのあたりは見ないフリで。(汗

 しかし、気分良くのんびり走っていたその時、事件は起きました。
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 道路端から、突然、茶色のかたまりが飛び出してきました。タヌキです。

 長い直線道路だったのでクルコンをセットしていて、時速は60㎞/h。しかもなんで今?というタイミングで、まさに飛び込んで来ました。
 当然ブレーキを踏む時間などまったくなく、タヌキは車体下に吸い込まれます。
 思わず「うわぁっ!!」と悲鳴が上がりましたが、最低地上高の高いエスクなので、うまく抜けてくれ、と祈った次の瞬間、ゴンッ!という音と軽い衝撃。
 あああやっちゃった…。ミラーを確認すると、道路に横たわったタヌキは動きません。

 もしも悲惨な姿だったら耐えられないので、戻って確認する(精神的な)余裕はなく、悪いけどそのままスルーしました。(犬猫だったら飼われている可能性があるので停まりますが)許せタヌキよ。
 感触からすると、タイヤで踏んではおらず(踏んだらカエルでもわかります)、リアデフかロアアームに頭をぶつけたっぽい。なので、脳震盪を起こして気絶した、と信じたい。いや信じよう。信ずればきっと救われる。後続車もなく、轢かれる危険性も少ない場所で、お日様も照っているので、そのうち目を覚ましてくれると良いのですが。

 しかし周りが畑で人家もなく、車通りもほとんどないあの場所で、あのタイミングでなんでわざわざ出て来るかなあ。
 これがキツネだと賢いので、ちゃんとクルマの通過を待つのですが。もっとも鹿も、本当にわざわざ飛び込んで来るので困りもの。あいつら、どういう思考回路しているんだろう。あと鳥。ほとんどがギリギリで避けますが、中にはどんくさいのがいるので、バードストライクも何回か経験していますが、哺乳類のヒットは初めて。画像を見ると、ずいぶん痩せて歳取って見えるので、動きもかなり鈍かったのかも知れません。

 そもそもタヌキって、もともと用心深いので、以前は夜に山奥の林道を走りでもしないと、めったに姿を見ないものでした。ところがここ数年、昼間でも姿を見かけるようになったのは、これも環境変化のひとつでしょうか。
 コロナ禍でこの4年ほど、山菜採りなどでヒトが山に入ることが減ったため、熊をはじめとする野生動物の行動範囲が広がったのでは、という説がありますが、これもその一環なのかも。

 とまあ、かなりテンションが下がりましたが、気を取り直して走ります。

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 大樹町まで来ると、郊外で牧草地の中に、なにかコンクリートの建造物が建っていました。
 なんでこんなところにこんなものが、と思ったら、道路の反対側でも工事を行っており、これ、高規格道路の帯広広尾自動車道の延伸工事ですね。現在は大樹町の手前までしか来ていませんが、名称の通り、将来的には広尾町まで延伸する計画です。事業化したのは2022年ですが、進捗状況からすると、大樹町市街地付近まで来るのにも、まだ数年はかかりそう。
 個人的にはのんびり下道を走る方が好きですが、物流や、救急など緊急路の確保を鑑みると、国道1本しかない現状では、こういった道路も必要かと思います。

 大樹の市街地を過ぎたところで、ちょうど昼になりました。ならばと、ラーメンを食べることにします。
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 ここ、かなり昔から友人にオススメされていて、昨年秋に初めて寄ってみたところ、評判通り美味しかったのですが、昼時間、このあたりに来る機会はあまりないので、リピートしてみました。
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 前回美味しかったことから、今回も思わず味噌ラーメンをオーダーしてしまいましたが、塩とか醤油も美味しそう。
 スープが濃すぎずあっさりしているのにコクがあり、縮れ麺も好みです。

 食べていてふと、壁に貼ってあるカレンダーに目が留まりました。
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 セリカ・リフトバックとは懐かしい。イラストもきれいで、地元の整備工場のカレンダーらしく、そう言えば、昨年秋に来た時にも、ギャランGTOのイラストが視界の隅に入ったのを思い出しました。
 他の月は何のクルマが描かれているのか気になり、めくってみたかったのですが、すぐ前のカウンター内で、お店の方が仕込み作業をしていて(ヘタレなので声を掛けられない)断念。というか、このカレンダー欲しい。(笑

 ドライバーのリフューエルも済んだので、さらに南へ走り、広尾町へ向かいます。

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 広尾の市街地を抜けて、海岸へ来てみると、天気は良いのですが波は激しく荒れていました。でも内陸住まいのかわねこは、海が見えるだけでもテンションが上がるのです。
 ちなみに手前の雪は、ここが雪捨て場になっている(この時は誰も捨てに来ていなかった)からで、流氷ではないので念のため。(笑

 振り返ると、ここから国道を跨いで、山の方へ道が伸びています。
 実はこの近辺、数年前に仕事でなんどか来ていたことがあり、その時からその道が気になっていました。こういう脇道って、どこへ繋がっているのか、その先はどんな風景なのかと、行ってみたくなるのです。
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 と言ってもまあ、そんなに驚くような光景が広がっていることはほとんどなく、今回も実際走ってみると、山中に昆布干場と思われる、漁具が置かれた広場があったくらいでした。8㎞ほど走ると、音調津の集落に降りて国道と合流したので、ふだん国道から見えている脇道はこうなっていたんだ、と、わかっただけも(自己)満足。



Posted at 2024/03/13 21:31:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | ESCUDO | クルマ
2024年03月03日 イイね!

連休は東端を目指す

連休は東端を目指す もう既に3月に入ってしまったので、いまさら感満載の、先月の話です。(笑
 
 2回あった2月の3連休のうち、前半の連休は熱気球を見に上士幌へ行ったので、楽しいものでしたが、その後は、この時期お約束の数字とにらめっこ。とっとと済ませばいいのですが、ハクション大魔王ばりに数字を見ると泣けてくるかわねこ。しかし当たり前ですが、やらないことには終わらないので、あまり出かけずに、ちょっと真面目に取り組んでました。

 しかしさすがに、かわねこのもともと悪い頭がウニになったのと、少し先が見えてきたこともあり、このあと、しばらくはこんな連休が来ないので、後半の連休は、この機会に走らないわけにはいきません。

 そんなわけで、当初は初日からスタートを計画していたのですが、3連休の前の晩に、仲間内での集まりがあり、ひさびさのことだったので、帰投が見事に午前様。なので翌日はおとなしくして、中日から出かけることにしました。

 行き先は例によって決めておらず、なんとなく道東かな、というイメージ。道北は夏に行ったのと、この時期、天候が悪化してブリザードに遭ったりすると、あまり楽しくなく、かと言って道南は混みそう。(根拠なし)
 この機会にと、もちろん最初は泊りがけの予定だったのですが、道内の宿泊施設は書き入れ時とあって、どこもいっぱい。探すと空いているところもあるにはありましたが、ふだんの倍の価格とあって、この金額を出すなら、日帰りにして美味しいもの食べたほうがいいかな、とか、気持ちがケチな方向に動いたり。

 今回、先日換装したオーディオの音を楽しむのも目的なので、相棒は当然エスクです。車営台も展開しているものの、さすがにまだ最低気温がマイナスふたケタとあっては、厳冬用シュラフを使うことで車中泊自体は可能なものの、これもそう楽しいものではなさそう(マイナスひとケタ前半だったら考えたかも)。ただ、馬鹿走りをしていても、疲れたらいつでも横になって休憩できる、というのは気分的にも楽なものです。

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 てなことで、基本日帰り。どうしても走るのがしんどければ、途中休憩を挟むか、現地で適当に宿を探そうと気楽に考え、早朝にスタート。ラリー観戦と思えばさして早くもない6時台ですが、ひさびさに日の出を見ながら東へ向かいます。

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 今回、天気予報も良さげなかんじで、路面もほとんどドライの見込み。厳冬ドライブを楽しむなら、内陸の積雪地帯を走る方が楽しいとは言え、今回は海を眺めながらを優先。
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 でも、途中の峠でちょっぴり圧雪もあったのは嬉しい。(笑

 もちろん国道を真っ当に走ったりはせず、海沿いの道々を乗り継ぐ、のんびり旅です。
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 とは言え、白糠から釧路市内までは国道を走らざるを得ませんが、これくらいは仕方ありません。すぐ近くでは、漁船が盛んに漁を行っていました。ずいぶん沿岸に近いので、コンブ漁でしょうか。

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 厚岸から霧多布岬へも、あまり来ることがないので、せっかくならとひさしぶりに行ってみました。天気が良いこともあり、岬の駐車場には、そこそこクルマがいました。すぐ隣のキャンプ場も、閉鎖していますが、芝生に降雪がないので、その気になればテントも張れそう。いや張らないけど。(笑

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 そして霧多布からも海沿いを東進する道々は、いいかんじのワインディングロードで、好きなルートなのです。その先の落石へも寄ってみました。いつ見ても独特の迫力があり、これも好きな風景のひとつです。
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 落石へ来ると、いつもこの海岸にも足を踏み入れるので、少し海を眺めてみたり。
 3~4年前には、廃船が放置されていたりしましたが、それらも片付けられていて、ずいぶんすっきりしていました。
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 岬の方にもちょっと寄り道。先端の灯台まではもともとクルマでは入れず、ここから2㎞以上徒歩になるので、ヘタレなかわねこは、写真を撮るだけで退散。(笑
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 ゲートの向こうには、周りの風景に似合わない、コンクリートの無骨な建造物が建っています。これ、大戦中に通信施設だった建物の跡ですが、現在は個人のアトリエになっているそうで、一般人は入れないのが残念。

 戦前、戦時の要所であった北方四島が近いこともあり、このあたりはこういった、大戦中の遺跡がまだ少し残っています。
 海が近く、肥育に適していることから酪農家も多いことで有名ですが、同時に馬産地でもあり、その昔は軍馬の生産地でした。

 また、広大な平地があったためでしょう、かつて海軍航空隊の訓練施設があり、掩体壕の一部が未だに畑の中に残されている場所もあります。天気が良く、雪がなかったので、それを見に行ってもよかったな、とあとから思いましたが、まあいつになるかはともかく、これは次回のお楽しみですね。

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 そして根室へ入ったのは昼過ぎ。ならばコレを食べずにはおれません。そう、根室名物「エスカロップ」です。バターライスの上にデミグラスソースがかかったトンカツが載ったもので、カツが主食のかわねこ御用達メニューなのです。(笑
 お店は国道から1本入ったところにあり、数年前にも食べてみたところ美味しかった記憶があったので、また来てみました。
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 少し残念だったのは、ここはマスターひとりで回しているため、ほぼ満席だったこの時間、かなり忙しそうだったので、食後のコーヒーを頼むのを遠慮してしまったこと。会計をしていたら、常連らしい女性客がコーヒーをオーダーしており、もう少し早ければ、便乗して頼めたなあと思ったけど仕方ありません。

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 ボトルコーヒーで我慢することにしてお店を出、すぐ近くにある根室港を眺めてみると、まあ当然ですが完全に結氷しています。
 この時期は流氷で海が閉ざされ、漁に出られないので、その昔は厄介者でしかなかったのですが、今や観光資源になくてはならないものに。
 見たところ、かなりスケートリンクのようなかなり厚い氷に見えますが、様々な条件で薄くなっていることもあるので、不用意に上に乗るのは自殺行為。

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 奥に見える神社は、地続きではなく「弁天島」という無人島に建っているもので、江戸時代ロシアに漂流した後、女帝エカテリーナに謁見して帰国を許されたことで有名な、大黒屋光太夫を含む日本人3名が、ロシア軍艦で帰国した折に停泊したのもこの島だったとか。

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 防波堤の向こうは、流氷で覆われています。こんなにも流氷があると思っていなかったので、冬旅らしい雰囲気が味わえて良かった。
 なんと言ってもまだ2月。春はまだ少し先ですね。
 天気が良いので、遠景には知床連山が、そして国後島もよく見えます。

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 根室港を出て、さらに東へ向かうと、展望塔が見えてきました。
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 納沙布岬です。
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 展望塔は閉館していて、冬季休業なのかと思ったけど、一部が崩落しているので、いつの間にか廃館になったらしい。後で調べると、この塔そのものが1987年建設と老朽化しており、コロナの影響もあって2020年に廃館したそうです。納沙布岬の、文字通りシンボルタワーだっただけに、残念。

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 トイレを借りたついでに、横にある北方領土資料館にも初めて入ってみました。根室から北方領土に、かつて海底通信ケーブルが敷設されており、根室市内に未だその揚陸庫の建物が残っているのは知っていましたが、ケーブルの現物を見るのは初めてです。
 案内によれば、その歴史は明治30年と、意外と古いのにも驚きました。ケーブルそのものは、大戦中に人為的に切断されたことは知っていたものの、終戦間際に実効支配したロシア側が切断したのかと思っていたら、戦時中にスパイ活動に利用されるのを恐れた日本側が切断した、とあり、これは初めて知りました。

 ほかにも、日本人が追い出されるまでの3年ほどは、ロシア人も多く住んでおり、交流も盛んであったという資料や写真を見ると、民間レベルでは仲良くやっていたのに、国が絡むとどうしてこうも喧嘩になるのかと、かなり複雑な思いです。

 さて、時刻は14時半。少し日は傾き始めましたが、とりあえずは端っこまで来て満足したのと、まだまだ元気に走れるので、帰路へ就きます。(笑
 基本、同じルートを帰るのはイヤなたちなので、帰りは南側の歯舞ルートを走ってみました。
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 浜辺に降りてみると、わずか数㎞しか離れていないのに、あれだけ流氷に覆われていたオホーツク海側と違い、太平洋側の海はとても穏やかで、季節を忘れるほど。もっとも、以前は歯舞側にも普通に流氷は来ていたそうで、これも気候変動の一環なのでしょうか。

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 工事をしていたのは知っていましたが、しばらく来ていなかったうちに、根室市街から温根沼まで、高規格道路が繋がっていました。
 釧路までは、真っ当に内陸側の国道を走ろうかと思いましたが、それもつまらないので、厚床から北へ向かい、別海経由の国道243~272ルートで帰ることにして、海とはお別れ。

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 道東らしい景色の中をのんびりと西へ向かいますが、ここからはひたすらに走ることを楽しんだので、写真はありません。(笑

 釧路市内で、いつも給油しているスタンドでエスクに給油。実のところ、根室で給油することも考えたのですが、来る際にチェックした釧路と比べると、¥10/㍑も高いのに驚き、計算すると別海経由でも問題なく走れるとわかり、ここまで無給油で走りました。
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 そしてなんとなく予想した通り、時刻は17時をまわり、ここで日没です。昔は夜走りが好きでしたが、昨今、暗い夜道は目が追いつかなくなってきたお年頃なのと、景色が見えないとつまらなくなってしまいました。若干のだるさはありますが、これはどうも空腹から来る低血糖なので、夕食を摂ることに。釧路市内で食べても良かったのですが、ここまで来たら行きたいお店を思い出しました。

 これまでも釧路に仕事で行った際などに、機会があれば寄っていた、白糠にある老舗のレストランです。
 個人的には洋食系に強いお店のイメージですが、天丼も有名です。
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 まだ食べていないので、天丼にも心惹かれましたが、今回は選べるのが楽しそうだと、道産肉3種のハンバーグが載った「北海道ハンバーグ定食」をオーダーしてみました。
 程良いサイズのハンバーグで、ラム肉、牛とポークの合挽き、エゾ鹿肉の3種類それぞれに味の個性があるので、これは正解でした。合挽きの美味しさはもちろん、ラムハンバーグのいかにも羊な風味と、かわねこは鹿肉好きなので、エゾ鹿肉の旨味、そしてデミグラスソースが味わい深いものでした。
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 ふとテーブル横の案内を見ると、ここ、どうやら経営者が引き継がれたようです。昨今、繁盛していても後継者がいなくて閉店する例も多いので、これはいいことですね。新しいオーナーは、中国系の方らしく、中華料理も得意とのことなので、今後新しく中華メニューも加わるのではと、ちょっと楽しみ。

 そんなこんなで、お腹もいっぱいになったので元気が出て、のんびり走りながらも、無事21時前に帰投完了です。

 オドメーターをチェックしてみると、本日の走行距離は、694㎞。ひさびさの一気走りでした。
 データを見直してみると、これまでのエスクでの、1日の走行距離では、2番目に走っていたもよう。昨夏の道北旅や一昨年の道南旅の時は、出発こそ早かったものの、日暮れ前に目的地で展張したのが早く、今回は日が落ちても走り続けたことが要因ですね。

 もっとも、1日での最長不倒距離は、先代のテラノ時代にこんな馬鹿をやっているので、更新することはたぶんないのですが。いやもうこれ、体力的に無理。(笑

 ともあれ、天候に恵まれたこともあり、1日じっくり好きな音楽を堪能しつつ、のんびり走れたので、今回は満足です。


 と言いつつ、実は翌日も、洗車に行くつもりで出かけたら、結局走行距離が3ケタになったのは、ナイショ。

 さらに週明け。
 仕事関係の方が、愛車をSKフォレスターに乗り換えており『いやあ3連休で400㎞も走っちゃいましたよ』と言われて「それは走りましたね」と答えたものの、自分が走った距離が言えなかったのは、ここだけの話。(笑


Posted at 2024/03/03 22:30:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | ESCUDO | クルマ
2024年02月03日 イイね!

響きをアップデート

響きをアップデート かわねこ的ドライブに必須なもの、それは音楽です。

 基地は戸建てですが、周りに誰もいない郊外にあるわけではなく、遠慮なく大音量で音楽を鳴らすわけにも行かないので、ドライブは気兼ねなしに音楽を楽しめる時間でもあるのです。
 ラジオも好きなのでFMをよく聴きますが、十勝管内は広いため電波状況が悪いところも多いことから、雑音が入るとあまり気分的に良くないので、お気に入りの番組は、ネット録音したものを聴くようにしています。いい時代になったものです。

 昨今、音楽はナビでの再生が当たり前になりましたが、かわねこ世代的には、クルマのオーディオと言えば、標準装備品やディーラーオプションのものではなく、より高音質なものに換えるもの、という印象で、今や完全に死語ですが、かつて社外オーディオは「カーコンポ」という呼び方でした。
 そんなわがやのエスクもあ~るくんも、ナビは付けずに、社外オーディオを付けています。

 もっとも、オーディオもハマると、ケーブル類を総取り換えするだの、ヘッドユニットをバラしてパーツのチューニングに至るなど、泥沼になるらしいですが、そこまで聴き分けられるほどの耳ではないので、そこそこのお値段で、そこそこ良くなれば良い、というスタンス。

 ただ機能的に重要視しているのは、タイムアライメントで、音場定位がはっきりして「正面から音が聴こえる」こと。たまに仕事で借り物のクルマに乗って、定位がはっきりせずに、センターコンソールあたりから音が聴こえたりするのは、もはや違和感になってしまいました。(笑

 振り返ると、先代テラノの時代は、納車後最初の半年間だけ標準装備の純正オーディオでしたが、これをケンウッドの中級機に換えたとたん、驚くほど音が良くなったのを今でも覚えています。当時はまだカセットテープが主流の時代で、遠征の際には助手席に、20本入りのカセットケースを2段積みにして走っていたのも懐かしい。

 やがてすぐに車載CDプレーヤーも普及し始め、音響メーカーに勤めていた友人が、中古のポータブルCDプレーヤーとトランスミッターを譲ってくれ、その音のクリアさに驚いて、そこからCDを聴くようになりました。CD交換の煩わしさに、付けていたHUがたまたま対応機種だったことから、当時の主流だったCDチェンジャーを装備して、遠征時に積んでいくのは、カセットケースからCDケースに代わりました。

 時代はさらに進み、使っていたHUが老朽化したことから、当時最新だったケンウッドのMP3プレーヤーを導入。ただ、MP3は登場したばかりで、操作性や音にまだ疑問があったため、HUは主流だったMDで、それにMP3プレーヤーを追加したシステムを構築しました。しかし、MP3が予想外に音と操作性が良かったことから、せっかく買ったMDは、音の悪さにほとんど使わずになってしまったり。

 MP3となったことで、CD-R1枚に、CDアルバム14~15枚程度が圧縮できることから、これで遠征時に持っていくのが、CD-R2~3枚で済むようになりましたが、当時はリッピングソフトのいいものがあまりなく、MP3ファイルを作るのに圧縮変換など2~3工程必要で、曲名も手入力。さらにHU側が日本語の曲名表示に対応していない時代だったことから、文字化けを防ぐために、ファイル名を日本語から、ローマ字にわざわざ直したり。
 後にフリーソフトで、自動でローマ字化変換してくれるものも出ましたが、使い始めの2年くらいは、MP3ファイルそのもののストックが少なく、この時期年末は仕事もドサ回りで忙しかったこともあって、遠征の前日に、徹夜でファイル変換とCD-R焼きをしたりもしていました。

 当時、それまで流行っていたMDが一気に衰退したので、先の友人と今後、カーオーディオの主流は何になるのだろう、と話していて、車載のHDDも出回り始めていましたが、友人はHDDよりも扱いやすさと容量の多さからDVD-Rではないか、と言っていたのですが、まさかその後シリコンプレーヤー全盛の時代が来るとは、この時は予想だにしていませんでした。

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 その後、テラノのHUはカロッツェリアのDEH-P910に換装し、これは後にエスクにも移設して、長く愛用しました。
 当時カロッツェリアのフラッグシップモデルだっただけに、音の表現力が素晴らしかったことと、このモデルからファイル名の日本語表示と、アダプターの接続でiPodのコントロールが可能になるに至って、音楽環境が劇的に良くなり、気に入っていたのです。
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 最初に買った初代iPodnanoの、当時驚異的ですらあった、コンパクトさと容量の多さもさることながら、ソフトのiTunesが、今では当たり前になった、CD情報をネットで拾ってきてID3タグを自動入力してくれるとか、ドラッグアンドドロップでプレイリストが作れる使いやすさに、感動したものです。

 そんなわけで、あれから10数年以上経った現在に至っても、未だかわねこの主流は、iPodとUSBです。既にBluetooth接続が当たり前の時代になりましたが、使っているスマホが古くて電池容量が少ないこともあって、どうもスマホのBT接続はしっくり来ません。

 気づけばこのP910は2006年に購入したので、既に17年。さすがに寄る年波で、この3~4年は冬になると、右側の出力が落ちて定位が狂うので、バランス調整でごまかしていました。
 頼りのiPodnanoも第7世代に代わったものの、ライトニングコネクタは走行中の振動で緩むという欠点もあり、ドッグコネクタが使える、第6世代2台を中古で手に入れ、使いまわしている状態。
 と言うのも、本来はケーブルを接続するとiPodに充電されるはずが、いつの頃からか充電機能が死んでしまい、遠征などでは電池切れが発生するようになってしまっていたのです。また、本来はエンジンを切ると、iPodの電源も自動的に落ちるはずですが、その機能も働かないので、長時間駐車する際には、いちいち手動でiPodの電源を落としていたり、曲データを探すのにスクロールすると、途中でデータが表示されなくなって、再生もされない、といった不具合も起きていました。

 P910はモデルが古いことから、iPodやUSBは直接接続ができず、専用のアダプターを介する必要があるので、それの故障かと中古のアダプターを買ってみましたが改善せず、先の右出力低下も、どうもHU本体の基盤劣化ではないかと疑っています。
 とは言え、初代のケンウッドが何度かオーバーホールをしながら約10年、次のケンウッドが約5年で交代したことを考えると、このP910は、17年もオーバーホール無しで使っていたので、むしろよくぞ持ったものだと思うのですが。
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 しかし、なにせ古いモデルとあって、メーカーではとっくに修理受付を終了。
 ならばこの際買い替えか、と思っていたら、このDEH-P910の直接的な後継機であるDEH-P01が、なんと昨年秋に生産終了してしまいました。
 そのP01も発売が2009年なので、14年間も生産されていたことが驚きですが、残念なことにその後継機はありません。

 したがって、カロッツェリアに限らずですが、昨今オーディオ専用機のラインナップで、音が良くて、そこそこの価格の中級機、さらに1DINサイズ機はなく、安いエントリー機だけになってしまったのです。

 ナビがこれだけ普及して、スマホで音楽を聴くことも当たり前になり「より良い音」を求めなくなってしまった現代、いかにオーディオ専用機が売れない商品になってしまったのか、垣間見える出来事でした。

 実は2016年頃に、10年の区切りでHUの換装を視野に入れたことがありましたが、当時はまだP910の調子も良かったので見送った経緯があり、そして昨年秋、P01の生産終了に気づいた時は、まだわずかに市場在庫もあったのですが、それまでの流通価格から、既に1万円ほど値上がりし始めており、躊躇していたら、あっという間に在庫が一掃されてしまったのは、思い返しても痛恨の大失敗。

 しかしどうしても諦めきれず、オクを徘徊していましたが、こちらも全体に相場が上がってしまいました。
 殊に、偶に出る未使用の在庫品などは、元の標準価格の1.5倍以上の値がついてしまうのは、驚くよりも呆れるばかり。
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 そんな中、年末年始にちょこちょこチェックしていたところ、良さげな中古の1台をゲットしました。
 中古機だけに、本来付属の専用アンプや取説、箱などは付いていませんでしたが、アンプはこれまでも使っていたGM-D6400が使えるし、取説もメーカーサイトでDLできるので問題なし。それにしても想定より高めの落札額になってしまいましたが、ないものは仕方なく、妥協しました。
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 現物は思ったよりきれいで、電源ハーネス類も揃っています。音場設定用マイクは付いていませんでしたが、これも従来のものを持っているので無問題。正確な年式は不明ですが、それでもこれまでのP910より新しいのは確かです。

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 てなことで、さくっと交換。
 エスクのセンターコンソール裏は、4WDの切り替えユニット配線の他、スロコン、電圧計に加え、コンソール上段にはデフィの3連メーターも付けているうえ、オーディオ系の配線だけでもバッ直にサブウーファ、アダプター類など、かなりごちゃごちゃしてしまっています。今回、取り回しで絡んでいたケーブルを解いた程度ですが、春になったら配線そのものの見直しが必要そうです。

 作業日は、真冬の十勝には珍しくプラス気温の快晴で、日差しも暖かだったのですが、なにしろのんびりやっていると、すぐ日が暮れて気温が下がるので、とりあえず今回は換装することを主体にしたため、ユニットの取り付け位置合わせもちょっとミスって、デフィとの並びが少しズレてしまいました。ま、これも春に手直しすることにしましょう。

 そんなこんなで換装した、新ヘッドユニット。
 さっそく電源を入れてみると、最初はどうも低音の響きが悪く、サブウーファも鳴っているのか怪しいかんじだったので、配線を間違えたかとちょっと焦りましたが、ネットワークを調整すると格段に音が良くなり、むしろ低音は鳴り過ぎるので、サブウーファのゲインを落としています。
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 付属のステアリングリモコンも付いていたのですが、これまでのものよりひと回り以上大きくなってしまい、一瞬どう取り付けようか悩みましたが、試してみると、従来使っていたステアリングリモコンのCD-SR110もそのまま使えることがわかりました。
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 どうせリモコンではボリューム調整とアッテネーター、曲の先送り程度しか使わず、使い勝手も良いことから、これは交換せずに、CD-SR110を継続使用することに。

 パネルデザインは、P910と同じ系統の加飾を省いた落ち着いたものなので気に入っていますが、両端のコントロールダイヤル以外のボタンが、これまで角型の大きめのものがパネル端に付いていたのに対し、かなり小さなボタンになってしまったのは、若干操作性に影響ありそう。もっとも、セッティングがある程度決まってしまえば、そうそう操作するものでもないので、慣れれば不便はないと思います。
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 パネルで言えば、ディスプレイのフォントがちいさく、細くなって、◯眼にはちょっと見づらくなったのは残念。(笑
 なにしろ、わずかな電圧低下さえも嫌って、ディスプレイ表示そのものをOFFにできる機能まで付いているので、あくまでも音質重視なのでしょう。まあこれも、そう凝視するものではないので、さほど問題にはならないと思いますが。

 メディアの対応性も、これまでのP910だと、USBはアダプターを介す必要があり、それも「エクスターナル接続」と言う、とりあえず接続できて音は出るよ、という程度のものでした。うろ覚えですがこのアダプターは、デジタル信号をいったんアナログに変換しているため、音質が落ちると聞いた記憶があり、実際に音質はあまり良くありません。
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 しかしこれも、P01では直接USBケーブルが接続できるので音質も良くなり、これまでできなかった曲名表示なども可能になりました。
 iPodもこれまでは、USBとは別の専用アダプターを介するため、専用ケーブルに繋ぐ必要がありましたが、P01は本体のUSBコネクタに、iPodとUSBどちらでも接続できて、HU側でコントロールもできるのは、ありがたいところ。今回は面倒でそのままにしてありますが、春になったら、不要になったiPodとUSBのアダプター2台は撤去する予定です。

 肝心の音は、現状のエスクはベッドキットを付けている関係で、左リアドアスピーカーが塞がれており、リアスピーカーの効果はほぼ期待できないことから、フロントスピーカー+トゥイーター中心に設定しています。
 かわねこは頭悪いので、かなり悩みながら、なんとか気に入った設定にしましたが、 調整能力が高いだけに音響設定は細かくできるぶん、これは今後いろいろな音源を聴き込んで、時間を掛けてじっくり細かく調整していく必要がありそう。

 何と言ってもP910より設計が新しく、上位モデルなだけに、表現力はかなりのものです。
 面白いのは同じMP3ファイルでも、CD-Rの音のクリアさが、はっきりしていること。おそらくは、CDプレーヤーの再生機能が進化しているのだと思います。P910はCD-RとiPodの音質差は、これほど大きくなかったのですが、P01はその差がわかりやすく、iPodとUSBは、わずかながら音質が落ちるような感じです。余談ながら、あ~るくんに搭載しているFH-4400だと、CD-RとUSBの音質差はほとんど感じません。
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 もっとも使い方としては、利便性からやはりiPodとUSBがメインになり、プレイリスト管理がしやすいiPodを長距離用に、ふだん使いはUSBになりそうですが。これまでは、ケーブル取り回しの関係からiPodはグローブボックス内、USBメモリはシフトレバー脇のポケットにそれぞれ置いていましたが、これからはどちらもシフトレバー脇で着脱可能なのは便利。

 これでエスクでの、長距離ドライブがより楽しみになりました。と言うか、音楽を聴くために、長距離ドライブに出かけたい。(笑



Posted at 2024/02/03 22:22:26 | コメント(1) | トラックバック(0) | ESCUDO | クルマ

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