
厳冬期にクルマに起こるドタバタをご紹介しております。かわねこです。^^;
さて今度は、このクソ寒い中を走り出すとどうなるか、編。(←いや別にシリーズじゃないし)
前回は、走り出すまでの車体各部のおはなしでした。最後に書いたようにどちらかというと、厳冬期というよりも、ちょっと暖気が来た時などに起こりやすい現象です。
ではここからは、ほんとーに寒いとどうなるか、のおはなし。
まず、ディーゼル燃料である軽油には、寒冷地用の凍りにくいものがあることはよく知られていますね。スキーに行く時などは、現地で給油できるよう計算して走る方が良い、などと言われます。
北海道でも、夏場に売られる軽油と、冬のそれは規格が違います。だいたい11月頃に冬軽油に切り替わると言われ、ふだん乗らないディーゼル車などは、燃料を入れ替えた方がよいと言われます。
これ、ほんとーに見事に凍るんですよね。夏軽油って。セパレータの透明部分が真っ白になって、中で氷の結晶ができているのを、わたしはなんどか目撃しています。
こうなると当然、燃料はエンジンに流れませんから、バーナーなどで融かしてやらないといけません。
ナイショですが、この時期の北国ではどこの家庭にもある、とある油を混入すると凍結を防ぐことができるんですが、脱税行為になるのでやめましょう。^^;
ちなみに、ガソリン車ではこんなことはありません。
さらに昔はエンジンオイルを冬用に替えていたそうですが、現在はマルチグレードが主流になり、その必要もなくなりました。余談ですが、テラノは昔7.5W-40を入れていましたが、さすがにマイナス25度とかの朝ではツライものがありましたが、現在入れているザーレンの5W-30にしてからは、始動性は良くなりましたね。
ふだん通勤乗りしているスイスポは、
寒冷地仕様ではないのですが、バッテリーが元気なこともあって、相当に冷え込んだ朝でも一発でかかってくれます。そうじゃないと困るけど。^^;
ええと、前置きが長すぎました。^^; 無事エンジンがかかったとしましょう。まずは走り出すべく、クラッチを踏み込むと・・・これが異様に重いんですね。
恐らくはレリーズあたりでも凍るのでしょうが、だいたいマイナス20度を下回ると、踏み込んだ感触が変わってきます。アイドリング時でもエンジンの熱では暖め切れないらしく、スタート時から既に重いです。
さらには当然、シフトも重くなります。ミッションオイルが耐えられなかった昔は、シフトレバーが動かない、なんてこともあったようです。さらにはスバルだったかな?保温のためにミッション下部を覆うカバーが、現地専用オプションであったと聞いています。
ついでに言うと、ちょっと前のクルマは、ラジエーターにオーバークール防止のシャッターが付く構造になっていました。わたしの前通勤車、スターレットもそうで、シャッターを付けないと、真冬はヒーターが効かずに寒い思いをします。
職場のカルディナバンも、よくオーバークールでヒーターがぬるくなるので、自作のシャッターでラジエーターを半分覆っています。
実はスイスポもちょっとその傾向があるので、シャッターを、とも思うのですが、なにぶん水温計がない状態でこれをやるのはコワイので、水温計か油温計を付けようかと思い始めた今日この頃・・・。^^;
そんなわけで、冷え込みが厳しい中走っていると、それも特に峠の長い下りなどでは、エンジン回転が下がるので、ヒーターからの温風がぬるくなったりします。
ひどい時には、テラノの水温計の針が下がってくるのがわかることも!(◎-◎)
こんな厳寒時ですが、実は走っていてはさほど苦にならなかったりします。
雪道で、タイヤがグリップを失うのは、タイヤと路面の間の雪や氷が融けて、水の膜ができることにより起きる現象です。なので、気温がものすごく下がると、タイヤが乗っても氷が融けず、却ってグリップしたりするんですね。だいたい、マイナス15度を下回ると、かなり走りやすくなりますので、10度前後だと、「もっと冷えろ~」と念じながら走ることもしばしばです。(笑
いかがでしたでしょうか。
以前、九州に住んでいた時に、この話をすると
誰も信じてくれないんですね~。無理もありませんが・・・。^^;
Posted at 2006/02/16 23:50:25 | |
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