
これまでの試乗の中では、最も印象が良かったのはエスクード。続いてエクストレイル、CX-5の順。(あくまでもわたしの印象です)
さてそのひとり試乗会^^; からの帰り路。いつもは通らない景色の良い裏道のワインディングをデ・ニーチョを走らせている時、つくづくと思ったのです。
こういう田舎路を、のんびりマニュアルミッションを操りながら走るのは、本当に愉しいなあ、と。
街中の試乗では、今日のそれなりに良くできているATでも悪くはないな、と、ATの可能性も視野に入れて考えていたのですが、こういうシーンではやはりマニュアルの愉しさが際立ちます。そして、主に週末に乗ることになるであろう、こんどの主力機でも、そんな走り方が多いはず。
むしろ通勤ならば、ATでも楽だし、いいか、とも割り切れるのですが、やはり週末中心であるならば、マニュアルミッションにこだわりたい。
とういうわけで、ここでATしかないCX-5は、ラゲッジスペースの狭さも相まって、残念ながら候補落ち。そして試乗したフィーリングは良かったものの、エクストレイルは新車はもとより、中古でさえも高額なのと、夏道では違いはわかりませんでしたが、冬道でFWDベースの乗り味は、どう違うのかも気になるところ。この点を考えると、残るエスクードかフォレスターであれば、自分の中では答えは見つかっていました。
自分の中ではいちばん気になるクルマであり、試乗をしてその直感に間違いがないかを確認するのが、今回の目的だったような気もします。
次期主力機はエスクード、と決めたものの、なんというタイミングか、問題はこの直前にエスクードはマイナーチェンジして、5型になっていたこと。
新型のエスクードは、フロントマスクが変わってわたしの好みではなくなったのはさて、なによりスペアタイヤが搭載されなくなったのが痛い。
わたしの場合、カヌーなどの長尺物を積む関係上、車検証上の全長がある程度なくてはなりません。4型の全長4420㎜に対し、バックドアのスペアタイヤがキャリアごと取り去られたことにより、120㎜短くなってしまったのは長尺の舟を積む時に困る。さらに、林道に入り込んだり、河原に降りる機会もそれなりにあることから、いざという時にパンク修理キットだけではやはり心許ないのです。
そんなわけで、気長に中古のMT車を探そうか、と思いつつも、いつものお店に出入りしているスズキの担当者に声をかけてみました。
「いちおう4型のメーカー在庫を調べましょうか。」というので、さして期待せず「じゃあお願いします。」と電話を切り、しばらくして帰ってきた返答は「やはりメーカー在庫はMT、ATとも既にありません。すべて5型です。」というもの。
ああやっぱりね、これは最初から期待していなかったので、ならば気長に中古を…と思ったが「念のため全国のディーラー在庫をあたりましょうか。」と担当氏が言うので、行きがかり上「じゃあよろしく。」とは言ったものの、いくらなんでもMTの在庫車などあるはずがないと、まったく期待していなかったのですが。
2、3日して件の担当氏から、驚くような電話が入りました。
「4型のMT車、1台だけありました。カラーは黒です。」
「ええっ!」
その日の午後、職場に説明に訪れた担当氏から話を聞いてみると、灯台もと暗しと言うべきか、なんと北海道に在庫があったのだという。
在庫車と言うこともあり、オプション込みで提示された条件も悪くない。むしろ程度の良い中古と同等か、ヘタをすれば安いかも知れない。しかもボディカラーはわたしならこれ、と思っていたブルーイッシュブラック。
悩みました。
もう少し、せめて20年を迎える10月末まではデ・ニーチョに乗ってやりたかったのですが、ディーラーの実績は「販売台数」ではなく「登録台数」つまりナンバーを取らないとカウントされないので、購入するなら7月中が条件です。
しかしここで見送ると、中古でMT車、しかも希望カラーが見つかる可能性は低く、決断することにしたのです。
…というのが、
急転直下の顛末なのでした。
かように、自分自身でも信じられないような展開となったわけですが、考えてみれば、これも何かの縁なのかもしれません。
しつこいですがまだつづきます^^;
Posted at 2012/08/24 23:59:15 | |
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