やっと先週末は、わずか2日ほどだけですがお日さまが帰ってきて、気温も一気に30℃越えの予報に。この期を逃してはと、ツーリングに出かけることにしました。うかうかすると、メッシュジャケットでいくらも走らないまま、防寒ジャケットを着るハメになるので。
この日はちょうど、千歳で航空祭、砂川でダートラ地区戦が開催されていたので、そちら方面も一瞬考えたのですが、千歳はもとより入場券がないので、付近の見晴らしのいい場所で…となると、そこも混んでいるのは必至。砂川はまっすぐ行っても片道3時間。時刻はすでに8時過ぎなので、第1ヒートのスタートに間に合わないし、炎天下にライディングパンツとブーツで観戦もキツそうだなあ、と。ええ、日和りました。^^;
ま、実際のところ、ひさびさに気ままなツーリングがしたい方が勝った、てことなんですが。
で、どっち方面へ向かうか少しだけ悩みましたが、ふと思いついて釧路へ向かうことに。
釧路というところ、昔から仕事で訪れることは多々あったので、道は知っているのですが、遊びで行ったことはほとんどありません。
出張で宿泊したこともなんどもありますが、釧路駅周辺ばかりで、それ以外のところに行く機会がなく、市街地東部の炭鉱近辺(実際の炭鉱は沖合の海底なんですが)や海沿いは走ったことがなく、画像の矢印あたりの「端っこ」が気になっていたのは、ライダーあるあるの「末端志向症」なんでしょうか。(笑
そんなわけで、一路釧路へ…とは行かず、途中やっぱり豊頃だ、厚内だ、で遊んでいたら、釧路到着が12時になってしまいましたが、給油後さっそく中央港へ行ってみます。西港には行ったことがあるのですが、ここは初めてなので。
山住まい、船好きとしては、港の風景だけでテンションが上がりますが、こんなすごい船が停泊していました。カツオなどを収穫するまき網漁船で、探索船と呼ばれる小型ボートを積んだ母船です。
甲板上にも探索船が2隻搭載されおり、これが網船となります。この向こうに同型の船が停泊しており、そちらが運搬船のようです。
少し離れた岸壁には、同じような漁船が停泊していました。こちらの船は茨城県から来ているようです。
グレーの船体が軍艦みたいでカッコいい。^^
あとで調べたら、この船は2020年に建造された、最新鋭のようです。
探索船の積み方も、このカッコよさ。リアルサンダーバードですね。^^
さらに近くを見てみると、なにか後部甲板がずいぶん広い船が停泊しています。二重構造で、シースルーになっているのが、昔の空母みたいで、これもカッコいいな、と思ったら…。船尾に「そうや」の文字が。え?これって、まさか?
やっぱり。海保が誇る巡視船「そうや」ではありませんか!調べてみたら、通常釧路港に停泊しているのですね。知りませんでした。
ちなみにこの「そうや」、1978年進水の海保で一番の古参船にして、唯一の砕氷船で、大改修をして2025年まで運用期間を伸ばしたそうです。
周りに釣り人がたくさんいたので、邪魔しないよう、そうそうに退散しましたが、もっとよく見てみたかったなあ。
船成分(←何)も補給したので、釧路川を渡って南へ移動しましたが、それにしても暑い。
釧路の夏と言えばその昔のある夏、半袖でエアコン全開で出発したら、白糠から急に寒くなってヒーターを入れ、客先に着いたら、お客さんがトレーナーを着ていて「半袖着てきたの?釧路の夏をなめてんな」と笑われたのを思い出すくらい、涼しい、寒い、のイメージ(失礼)だったのですが、この日は外気温計が30℃越えを指しています。エンジンの熱気で高めに出ているのだろうと思ったら、街頭の気温計も同じ数字でした。^^;
入船という地区に来てみると、こんな設備が現れました。
これ、石炭を積み出す線路(の跡)ですね。
すぐ近くの広場は、野積みの貯炭場ですね。産炭地らしい風景です。
この反対側、この向こうは岸壁になっていて、こちらも釣り人が大勢楽しんでいました。
シェルパくんの後ろの山は、砂のようですが、もしかすると粉炭だったのかも知れません。

高台に上がってみると、先ほどの石炭積み出し場が一望にできます。かつての繁栄を思い起こさせる風景で、これを見たかったので、来たかいがありました。
ちなみに炭鉱は、現在でも技術継承や石炭の活用技術開発のため小規模ながら採炭を行っており、東南アジアなどからの研修生も受け入れていると聞きました。
この後は、海沿いを東進。これまで、根室方面へ向かうには、真っ当に国道44号しか走ったことがなく、海沿いの道道ですらない、市道らしき道をとことこのんびり走るのは、愉しいひとときでしたが停まらずに走り続けたので、写真はありません。
が、前半遊びすぎたツケで、ここで既に13時を回ってしまい、後ろ髪を引かれつつ、帰途に就くことにしました。と言うのもこの翌日、5時起きでの仕事だったもので、早めに帰投する必要があったのです。
もっと早く出発していれば、もう少し厚岸方面へ走ったり、浜中くらいまで走れたかも、と後悔してももう遅い。(笑
出発前にブランチを多めに食べていたせいもあって、あまりお腹も空かず、昼食抜き。でもってライディングハイになりやすいかわねこ。燃料が切れるか、トイレでもない限り、面倒で停まらなくなるのがデフォルトですが、でもさすがにこの暑さで、さらに風を切るので熱中症対策を意識して、時々オートバイを停めて、ボトルに入れた麦茶を飲むようにしていました。
ちなみにジャケットを着用せず、Tシャツでツーリングするライダーをたまに見ますが、安全性はもちろんのこと、それ以上にかわねこは、若い頃にこれで脱水症状を経験して以来、絶対にしないようにしています。
そんなわけで、帰りは寄り道せず真っ当に帰ることに。ふだんなら面白くないので、高速は使わないのですが、本別までの無料区間は道東道を走ることにしました。
考えてみると、シェルパくんで高速を走るのって、ほぼ初めて。今回良かったのは楽だった、という以上に、阿寒~本別区間は、山中なのでトンネルばかり。おかげでトンネル内が涼しくて快適そのもの。(笑
本別からは、真っ当に国道…ではつまらないので、またちょこちょこ道道を乗り継ぎ、山越え。と、ちょっと小洒落たお店に掲げられた幟に引かれて、ひと休み。
やっぱりツーリングの〆はソフトなう。に限ります。^^;
スタートが遅く、帰投も早めにしたため、この日の走行距離は384kmと、400kmを割り込みましたが、新しい発見もあり、海沿いも走れて夏らしさも堪能したので満足。
この続きはまたこんど。早く、走りたくなるような、晴天が戻って来ないかなあ。