
この数年、北海道の盆はなぜか雨ばかり。盆中なのに仕事で出動か、どこへも行けずにいた記憶ばかりで、昨年は雨こそなかったものの、盆初日にいきなり体調不調に襲われ、最終日に
日帰りツーリングに出たものの、異様に下がった気温にちっとも夏らしくなく、むしろ晩秋なみの寒さで閉口したり。
そんな今年も、8月前半の雨の影響で仕事の予定が狂いまくり、一部が盆明けになったこともあって、珍しく11日から16日までお休みにしました。しかし最終的に逸れたものの、台風の影響で後半が雨になるのは必至で、ならば前半に出かけなくては後悔するな、とオートバイツーリングも考えましたが、どうにも雨マークが消えてくれません。
出発時にそこで降っていなければ、行き先で絶対に降る、とわかっていても、構わずに走り出していた若い頃ならさて、今となっては雨中のツーリングも楽しいと思えるほど若くはなくなってしまいました。--;
そんなこんなでしっかり日和り、エスクの出動が決定。先月はじめのラリーカムイ以降、ひさびさの長距離となります。
なので、ラリーなみの早朝5時出発。
日勝峠も晴れていて、幸先のいいドライブ。盆とあって、大型トラックもおらず、順調に走ります。
しかしこの時は、盆後半の大雨で土砂崩れが起こって、日勝峠が通行止めになってしまうなんて、思いもよりませんでした。未だ被害状況の全貌もつかめず、開通の目処はまったく立っていないとか。基幹となる道だけに、早い復旧が望まれます。
苫小牧に入ると、海霧でどんにょりとなってしまいましたが、たぶんここだけ。南下すれば晴れるだろう、という読み通り、白老からは夏らしい晴天となり、窓を開けて海風を受けながらのドライブ。
室蘭では、ちょっと寄り道をして、地球岬へ向かいます。市街地から高台の狭くうねうねした生活道路をあえて上がってみましたが、さすがに速度が落ちると暑さが厳しく、エアコンを入れました。あまり好きではないので、めったに使わないエアコンですが。
地球岬、わりと有名な観光地ですが、ここへ来るのは学生以来ですから、たぶん30数年ぶり。
当時は高台にクルマが停められるスペースがあるだけだったと記憶していましたが、行ってみると30台ほど停められる立派な駐車場があり、誘導員までいたのには驚きました。
ちいさいながらも飲み物などを売るお店があったり、しっかりしたトイレと展望台が設備されていたのには、年月を感じますが、もしかしすると忘れていただけという可能性も否定できません。(笑
駐車場には10台ほどのクルマがあり、混んでいるほどではないものの、それなりの人出。もっとも時間も9時半と早めでしたが。
せっかくなので、室蘭のもうひとつの景勝地、測量山にも行ってみました。ここもたぶん20数年ぶり。
記憶では函館山のような、けっこう広めの駐車場と展望スペースでしたが、行ってみると駐車場は数台ぶん、展望台もそれほど広いものではありませんでしたが、これは、当時行ったのは夜景を見に夜に行ったから、ということにしておきましょう。(笑
展望台からは、室蘭の象徴的景観、製鉄所が一望にできます。工場マニアではありませんが、この独特の景色は好きですね。
製鉄所の少し南には、フェリーターミナルが望めます。
…もっとも、残念なことに今年2月から航路休止になってしまったので、ここに船影はありません。
10年の空白期間を経て、2018年に室蘭~宮古航路が開設されて話題になりましたが、ドル箱であるトラックの乗船が伸びず、2020年に宮古航路が休止し、八戸航路に変更になりましたが、残念ながらこれも休止となってしまいました。
室蘭~宮古航路開設以前通った時にも、室蘭市内には「フェリーターミナル」の案内看板が撤去されずに残っているのを見かけて、室蘭の方々のフェリーへの思いを感じていただけに、わずか3年半での航路休止は、寂しいものです。せっかく整備したターミナルが、また活躍する日が来ることを願ってやみません。
そんなことを思いながら、白鳥大橋を渡りますが、ここも10年ぶりくらいか。見晴らしの良さと迫力で、渡って楽しい橋ですね。
てなことで、室蘭で少し遊んだ後は、国道を南下します。昼少し前に豊浦を通過しかかり、休憩を兼ねて温泉施設「しおさい」へ寄ってみました。ここ、以前はラリー地区戦のサービスにもなっていたので、ちょっと懐かしかったのです。
今回は走ることがメインなので、当初昼食はコンビニででもてきとーに、と思っていたのですが、昼時間前でさほど混んでいなかったこともあって、ちょっぴり贅沢してレストランで昼食にしました。
特産のホタテを使った、クリームコロッケ定食、ウマウマでした♪
ここからは爆走モード、と言ってもペースはのんびりですが、ひたすらに走りを楽しむのでした。
伊達の入り口では、少し渋滞に遭い、やっぱり盆だなあと思いましたが、幸いさほどのものではなく、なにが原因なのかもよくわからなかったので、おそらくは通常より交通量が増えたことから、信号待ちでの渋滞でしょう。
そんなことで、当初の目論見では森から佐原、南茅部、恵山と内浦湾沿いをぐるっと廻るつもりでしたが、いささか思った以上に時間がかかっていること、恵山を回って西へ進むためには、当然函館市内を通らねばならず、渋滞の懸念があることから、恵山方面はやむなくばっさり切り捨て、森から七飯ヘ向かい、北斗へショートカットするルートを選択。
幸いこのルートはほとんど混んでおらず、途中の牧場でソフトなうする余裕もありましたが、それにしても暑い。盆なんだから当たり前で、寒いとか雨とかに比べれば、気分的にはずっと良いのですが、こうなるとやっぱりオートバイで来ればよかったかな、と、ちょっぴり思ったのは秘密。(笑
つづく