
ついに今週後半から12月に入ります。冬突入で、天気予報ではあまり見たくない白いナニカが降ってくると、喧しい今日この頃。
幸いに十勝は、今のところ相変わらず平和ですが、そうは言っても気温計の数字は下がり気味で、早朝には横棒が付くことも珍しくなくなってきました。
てなことで、例年通りオートバイも冬眠の時期となってしまいました。
先日の勤労感謝の日の午後、これが最後かとちょっと走らせるべく、ガレージから引っ張り出したのですが。
バッテリーがこの有り様。
考えてみれば、10月後半からのひと月、帰省だ仕事だ天候不順だ、で、すっかりほったらかしにしていたのです。加えて最近の冷え込みでは、バッテリーも参るというもの。
当然エンジンは掛かるわけもなく、仕方なくバッテリーを外して充電をし、週末にいよいよ最後のチャンス、とエンジンを掛けてみました。
ウチのシェルパくん個体性なのか、BST34キャブの特性なのか、特にしばらくエンジンを掛けないでいる期間があると、スターターを目一杯引いてもガスが薄いらしく、始動がちょっとぐずる時があります。
燃料コックは負圧式なので、タップを直通にしてキャブに燃料を送り、初爆の音が来るかを耳で確認しながらセルを長めに回す、とまあ、昨今のインジェクション式と違って「儀式」が必要なのですが、幸いにこの日は比較的機嫌良く、セル3発で始動してくれました。
が。
暖気をしている間に、ウエアを着込んでいますと。
なんとバラバラと大粒の雨が降ってくるではありませんか。見上げても空には青空が透けて見える薄っすらとした雲だけで、雨雲らしきものは見えないどころか、日差しさえ降り注いでいる完全な天気雨。
あっという間に路面も湿ってしまい、すっかりやる気を失くしてぶすくれてしまいましたが。
30分ほど待っていると雨は止み、小1時間ほどで路面の乾きも戻ってきました。
天気予報では、午後から本格的に降ってくるもよう。
ならばその隙にと、少し走ってみました。
あまりギリギリまで冬眠を粘っていて、道が白くなってしまうと、最後の給油や冬眠前のメンテができないままになってしまいます。
昨今のアルミ製や樹脂製の燃料タンクならばさて、齢20歳のシェルパくんのタンクは、伝統の鉄製なので、冬眠時にはガソリンを満タンにしてサビを防ぐのがセオリーです。
ついでに各部の異常がないかのチェックを兼ねて、今シーズン最後のひと走りに出かけました。
東の空は気持ちよく晴れ、この時期にしては日差しも暖かいのですが。
西の方向を見ると、日高山脈は、いかにもヤバい雲に包まれています。
それでも、いきなり本降りになることはあるまい、と、もう少し足を伸ばします。
日向は乾いているのですが、日陰になると地温が下がっている時期とあって、まだしっかり湿り気が残っているので気持ち悪いのですが、そこはガマン。
雨を運ぶ西風と日差しも相まって、思ったよりも切る風は冷たくなく、
RR7660ジャケットの中はうっすら汗をかくほど暖かく、ヘルメットのベンチレーションも開けて走るほど。
かわねこ的には、なかなかに勇気の要る金額をはたきましたが、このジャケットの高性能ぶりは、昨年買ったものの中でも間違いなく「買って良かった」の筆頭です。
先日購入したワークマンのウインターグローブも、安いだけあって少しゴワゴワ感はあるものの、ロングツーリングでなければじゅうぶん使えそう。
畑ももう収穫と土起こしを終え、すっかり冬景色ですが、ところどころ秋蒔小麦の緑が、まだ秋の雰囲気を残しています。
こんなに暖かくて、青空も広がっているなら、このままツーリングに行ってしまいたい、という誘惑に駆られますが、先程の日高山脈の景色を忘れてはいけません。(笑
とは言え、やっぱり小1時間ほども走り回って、とりあえず大きな故障の前兆となりそうな、異音や違和感がないのを確認できたので、渋々ながら帰投。
案の定、基地近くで給油をしている最中にポツポツと降り始め、帰投直後に本降りになってしまったので、ぎり、間に合いました。
チェーンの掃除と給脂時にチェックしてみると、やはりオドメーターが3万㎞越えとあって、スプロケともども摩耗していますね。来年は交換を検討する必要がありそうです。
バッテリーを外してキャブのガソリンを抜き、外装を拭いて今シーズンは終了。
データを見直してみると、わずか数日の違いとは言え、意外にもこれまでで、今年が最も遅い冬眠でした。
今シーズンの走行距離は、3,785㎞。シーズン中の天候不順続きでツーリングはほとんどできず、実用で稼いだ距離なのが残念。来年は、もう少しツーリングを楽しみたいものです。
Posted at 2022/11/28 22:02:19 | |
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シェルパくん | 日記