
購入時からの懸念だった、あ~るくんのボディ大傷。
放っておいたら、自然治癒してくれればいいのですが、そんなわけないので、そのための資材集めを購入後からぼちぼち行っており、やっと重い腰を上げて補修に向けて動き出したのは、先日ネタにもした通り、やっとペイントが入手できた9月はじめのことでした。
結論から書きますと大失敗で、相当に大きな代償を払わされることになりました。ここまでにも紆余曲折あり、どうにか着地点が見つかって、精神的にもなんとか安定してきたので、やっとブログネタにしてみました。これ、恥晒し以外の何物でもないのですが、自戒を込めて書いてみます。
さて。作業としては、1.下地つくり、2.パテ盛り・水研ぎ、3.プラサフ吹き・水研ぎ、4.本塗り、5.クリア吹き、というのが、かなり大ざっぱですが流れになります。
天気予報をにらみ、2日間とも天気が良さそうな週末を選んで、作業開始です。
本職と違って、ド素人のかわねこは作業がとろいのと、なにせ外周ほぼ一周に渡る作業なので、パテ盛り・水研ぎまでで1日、塗装でもう1日かかると見込んでいました。
1日目は、幸いそれまでの厳しい残暑が少し落ち着いた曇天で、さっそく洗車。これまで洗いざらしの洗車ばかりだったので、シャンプー洗車は初めてです。
次いで、バンパーは作業性と、使用するパテがボディとで違うことから、前後とも外します。
今回、リアバンパーを初めて外しましたが、プラピンだけで止まっているのではなく、ナンバーボルトがボディへのバンパー結合を兼ねる、合理的な設計なのに気づきました。
外してみると、バンパー内側は13年分の汚れが溜まっています。もちろんこれもこの際なので洗い落とし、バンパーも裏側までしっかり洗浄。
まずは大物の、リアゲートの凹み修正から。
ここで時間を少し巻き戻すと、実はこの修理、凹みを少しでも戻せないかをすでに試していました。
リアゲートの内張りを外して、中から押せないか検討してみましたが、なんともまあ複雑に入り組んだ、いちばんやっかいなところを凹ませているので、棒状のものはまっすぐでは届かず、デント専用の曲がりくねった押し棒でもないと無理。
ちなみに、ネットでは素人デント用の押し棒セットなども販売されていますが、そもそも鉄板って、応力をかけると伸びる性質があるため、デントには高度な技術が必要で、素人がうかつに手を出せるものではありません。調べると素人がチャレンジして、失敗したリポートがいくらでも出てきます。デントリペアが高いのには、それなりに理由があるわけですね。
ならば、外側から引っ張れないか、と、建設用のボルトと配管、ナットを組み合わせ、簡易スライディングハンマーをつくってみました。
これをグルーガンでボディに貼り付ければ、引っ張れるのではないか、というみん友さんのコメントが琴線に触れたのです。
が。残念ながらこれも、凹んでいたのがボディ角部分の硬いところだったため、グルーガンが負けて剥がれてしまうのでダメでした。ドア面などの柔らかい部分であれば有効だったかもしれませんが、角ではハンマーで衝撃を与えるまでもなく、ボルトそのものを引っ張っても、戻ろうとはしませんでした。
そんなわけで、最後の手段はパテ埋め。「ねんどパテ」という、曲線部にも使えるパテを購入し、これで凹みを埋めます。
耐水ペーパーで下地を作り、シリコンリムーバーで脱脂してから、パテ盛り。
このパテは混合式で、白いパテに、黄色の硬化剤を混ぜて使います。ムラがないようによく捏ねる必要があるのですが、ずいぶん硬くて手が疲れるなあと思ったら、水をつけるのを忘れており、少し水をつけながらやると、うまく混合完了。(笑
これを凹みに押し付けるように埋め、硬化を待ちます。硬化時間は長く、5~6時間のため、その間に他の作業を行っていました。
ボディの傷も、同様にペーパーがけしてならし、こちらは凹みがさほど深くないため、うすづけパテで埋めていきます。
このパテ、硬化が速いこともありますが、我ながらパテ盛り、ヘタクソです。(泣
しっかり失敗するのですが、その解説はまた後で。
この先は作業に集中しすぎたので、写真はありません。
バンパーも結構深いキズが入っており、荒目のペーパーで削りましたが、どうにも平らにならすところまで気力と根性と体力がなく、塗装が乗れば、目立たなくなるだろうと、ある程度で妥協しました。
こちらは、専用のバンパーパテを使用。本来は、バンパープライマーを塗るらしいですが、このパテは「プライマー不要」とあったので、そのまま盛っています。
かわねこ、不器用なのでここまでですでに昼。午後から硬化したパテを研磨していきます。
ちょっと意外だったのは、うすづけパテは、思ったより柔らかく、軽くこするだけでけっこう研磨されること。
この研磨の手間を少しでも省こうと、ホントに薄くつけたのが失敗の元でしたが、この作業性なら、もう少し厚めに盛ったほうが良かったのだ、と気づいてももう遅い。(笑
パテ盛りまではしないまでも、こすって塗装が剥がれ、そこにタッチアップをベタベタ塗っていて目立つところも水研ぎし、塗装することにしたので、なんだかんだで、ほぼボディ全周。
そして夕方、硬化完了したリアゲートのねんどパテを研磨しますが、これが硬い!うすづけパテのイメージで研磨したら、ぜんぜん進まず、やむなくペーパーの番手を落として荒いものにし、いささか強引に進めました。
しかもリアゲートの端なので、ゲートを閉じたまま作業すると、リアクォーターに傷を入れるので、ゲートを開けたまま、踏み台に乗っての作業は、けっこうツラかった。
同様に、バンパーパテも硬く、こちらもかなりの力を要しました。
プロは専用の台を使って行いますが、素人は作業台を流用しての作業なので、なおさらです。
結局、リアバンパーを研磨したところで日が暮れ、この日はタイムオーバーとなったのでした。
-つづく-