
今回の、本塗りのトラブルのほかにも、素人作業としての、反省点がいくつもあります。
・ボディパテの盛り方、研磨が悪く、傷が消えきれていなくて、くぼみになっている。
・リアゲートのねんどパテも硬かったため、削りすぎてラインが歪んでいる。鉄板との境目も仕上げが雑で、ピンホールもできているので、ねんどパテの上にうす付パテを盛って、修正すべきだった。
・スプレーがまともではなかったことから、しっかり上塗りができておらず、色ムラになってしまっている。スプレーがまともだったら、もう少し均等に塗れたと思うのです。
そしてそれ以前に、よく言われることですが、部分塗装と言っても、やはり一部だけを塗装しても却って目立ってしまうのでダメで、やるなら例えばドア1枚、フェンダー1枚を塗る覚悟でやらないと、かなり差異が出てしまいます。
・資材の必要数を、もっとしっかり見込むべきだった。クリアスプレーの確認はもとより、養生シート然り、耐水ペーパーもマスキングテープも残りギリギリだった。
・早朝だと朝露がつく問題があったと言え、作業全体を前倒しして早め、塗装はやはり、太陽が頭上にある時間帯に行うべきだった。時間に押されて、陽が傾いてしまい、陽が当たっていない側は、少し陰になっただけでも、見え方が違って全体に塗りが薄くなってしまった。
大まかなものを列記しただけでもこれです。鈑金塗装ってやはり高度な技術が必要なのだと、身に沁みて実感しました。パーツ類を塗装するのとは、レベルがまったく違います。
などと猿でもできる反省をしたところで、なによりショックで、しばらく立ち直れそうにないくらい、豆腐メンタルなかわねこは、精神的ダメージを受けてしまいました。
いずれにせよ、しっかり色を乗せられない状況だったことから、塗装した面にまったく艶がなく、特に右側は、補修していない後部ドアと塗装に失敗している運転席ドア、フロントフェンダーの違和感がありまくりで、これまでの傷より明らかに目立ってしまいました。しかし、またペーパーがけからやり直して…というには、時間的、体力的、精神的にももう無理です。
どちらにせよ、今シーズンのものにはならないので、この状態で当面ガマンするしかないため、少しでもごまかせればと、艶出しをするためにクリアを吹いてみたのですが、これも見事に裏目に出ました。
なんと、クリアも同じようにダマが飛び散ったのです。ペイントの方は、通販業者に不良品ではないのか、と、返送したのですが「気温が高すぎるのが原因」とけんもほろろな残念回答。しかし、これまでパーツの塗装でも、ガス圧を上げるために缶をお湯に浸けることは普通にやっていて、問題はありませんでした。
さらにクリアの時は気温も25℃程度しかなく、業者にスプレーを温めたのが原因だと言われたので、常温で吹いたのですが、まったく同じ状況でした。これまでこんな酷いダマは経験したことがなかったので、これはもう、ホルツのスプレーそのものが問題としか思えません。
ちなみにショックが強すぎて、詳細な写真は撮っていません。これで八方塞がりの状態になってしまい、ちょっと、いやかなり精神的にヤバい状態になってきました。
なにしろ、仕事で毎日乗る際に、運転席ドアとあって惨状が嫌でも目に入り、さらにドアミラーに映り込む、前後ドアの異常な境目がそれに拍車をかけるので始終精神に突き刺さり、ついには体調不良を引き起こしてしまいました。
これは来春まで放っておくと、精神的に危険だと判断し、やむなく主治医に相談しました。主治医の工場は整備の他に鈑金部門もあるので、金額的に全塗装は無理としても、あわよくば、ボディサイド面だけ再塗装で補修できないかと考えたのです。
その結果、再塗装するには、塗った市販のペイントとパテを全部剥がす必要があり、通常の鈑金塗装よりかなりの工数が必要で高額になってしまうため、一番安く上げる方法は、中古ドアとフェンダーに交換、とのこと。
しかしこのブリーズブルーって、中古部品あるんだろうか。いちばん最初に自力でバンパーを探してネットや十勝の解体部品屋さんを探した際には、ほぼ皆無で、あっても本州からの送料が高すぎて、諦めた経緯があったのです。
しかし、そこはさすがプロ。鈑金業者間での情報網があるそうで、探してもらったところ、なんと2日でドアとフェンダーが見つかりました。
そこでこの際、バンパーと左フェンダーはもう予算的に諦め、運転席側だけでも「それらしくなれば良い」と、お願いしました。
そして戻ってきた、あ~るくん。ドアと右フロントフェンダーがきれいになっていて、かなり違和感は軽減されました。
ドアバイザーも移設しようとあらかじめ外しておいたのですが、中古ドアにバイザーも付いていたので、移設しなくて済みました。ただ、色はぜんぜん違ってしまいましたが、そのくらいはかわいいものです。
よーく観察すると、交換したドアとフェンダーは、微妙に色合いが違っていたり、バンパーはそのままなので、相変わらず艶がないし、フェンダーの一部の塗装も違和感ありのままとは言うものの、補修前の、遠目からでも目立っていたバンパーの大傷や、リアゲートの凹みも以前ほどには目立たなくなり、当初の目標であった「『ぱっと見』普通に見える」が達成されたので、これで完了です。
最初からこうしておけば良かったのに、と言うのは結果論。この修復で、かなり無駄なお金をかけてしまったことは悔やまれますが、あのまま乗ることはもっと耐えられませんでした。
助手席ドア側、ハンドル上にもなかなかな大きさの引っかき傷があり(そもそもなんでそこが傷つくのか謎ですが)、修復をかけていましたが、ダマが怖くてあまり色を乗せられず、下地のプラサフが透けて見えてしまっていたのも諦めるしかないなあ、と思っていたのですが、そこもなぜかずいぶんときれいになっていました。
修理明細には載っていませんでしたが、おそらく鈑金職人が気の毒に思ったか、あるいは職人として見過ごせなかったのか、たぶん、さっと色を吹いてくれたのだと思いますが、運転席に次いで目立っていた場所だったので、これはありがたかった。
そんなわけで、もともとポンコツだったあ~るくんが、さらにまごうかたなきポンコツになってしまいましたが、オーナー自身がもっとポンコツなので、これも仕方ないでしょう。
神様、いい子にしてますからこんなネタ、本当に要りませんよ。(泣
-おわり-
Posted at 2023/11/12 20:15:21 | |
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