
かつて、かわねこ的年末年始といえば、富士山麓某所での焚き火で年越し野営でした。
もとはオートバイクラブのイベントでしたが、そのイベントとしての開催が終了した後も、年末にはなぜか見知った顔が参集し、やっぱり焚き火を囲んでいたものです。
関西や九州に在住していた頃は、オートバイに山のようなキャンプギアを積んで、寒風の中をひた走って参加していましたが、さすがに北海道に移住してからは、それがクルマに変わりました。
それでも船旅と、さらに集合地までのロングドライブも非日常なだけに愉しく、仲間たちと顔を合わせて焚き火を囲むのは、1年ぶんの自分へのご褒美のようなものでした。
しかし、以前はまっすぐ富士山麓を目指して実家にも帰らず、せいぜいついでに関東のかわねこ本家へ顔を出して、お茶を濁すくらいだったものが、歳を重ねるにつれて、両親が老齢になるとさすがにそんな親不孝もできず、毎年行っていたものが2年にいちどになり、さらに環境が変わったことから、この数年は、富士山麓へ赴くこともお休みしていたのです。
これまでも、経済面から費用がかかる関東への遠征はもうできなくなるかも、とは思っていたものの、それでも「帰省」を言い訳に、この10年ほどはつくば周辺で友人たちに会ってから、北上する旅を楽しみにしていましたが、母が他界したことにより、帰省の理由がなくなってしまいました。
そして富士山麓の野営地も、これも昨今のキャンプブームの悪影響でしょう、2年前から冬季閉鎖になってしまったのです。
これで、かわねこ自身も約30年通い、先輩たちに至っては40年以上も当たり前のように通っていた場所に、集うことができなくなってしまいました。
仲間たちは、みんな、どうしているのだろう。
さて、今年のかわねこはと言うと、喪中なので大人しくしておこう、などという殊勝な理由ではないのですが、やはり北海道で過ごすことに決めました。
今回、年明けのカレンダーの並びが良く、お休みが長く取れそうなことから、遠征再開も考えたのですが、前述のように帰省する必要もなく、年末年始を過ごせる場所を失ってしまったことが理由です。
時間に余裕があることから、懐かしの富士山麓近辺の別の場所でソロキャンプ、とも思いましたが、ブームは沈静化しておらず、どこも混んでいるのは必至なのと、やはり仲間たちと会えることが大きな楽しみだったので。
ならば、いっそのこと長距離フェリーに乗って、関西圏へ古い友人に会いに行こうか、とか、飛行機で妹2号一家のところへ甥っ子たちの顔を見に行こうか、などとも考えたのですが、いずれも移動が(当然だけれど)ハイシーズン料金になっていて高額なことから、道外脱出を断念しました。
実のところ、関東遠征は楽しみながらも、ここ近年は1500㎞もの長距離移動を伴う年末年始は、やっぱりどこかでキツくなって来ていて、昨年は基地でのんべんだらりな年末年始を過ごしましたが、これはこれでゆっくりできて良かったな、と思ったのも正直なところ。
もっとも、基地でごろごろするのも、たぶんせいぜい3日が限界だと思われます。その後は道内を、ぶらぶらとあてのない旅に出ることでしょう。(笑
旅だけはいつまで経ってもやめられないので、いつか落ち着いて、年末年始の居場所を見つけられたら、また本州への旅も再開できるかも知れません。
Posted at 2023/12/16 22:29:08 | |
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