
2月に取り付けた、エスクのオーディオ、DEH-P01。豊かな表現力で非常に気に入っていますが、ちょっと気になっていることもありました。
それはオーディオ本体ではなく、不要になったアダプター類の撤去と、あまりにもごちゃごちゃしすぎているハーネス類の整理です。
実はどうも定位が微妙にズレている感じがしていて、調整しても合わせ切れないのです。しかし、ソースがCDだと大丈夫、とか、ファイルの関係なのかiPodのデータでも竹内まりやはOKだけど、南佳孝だと少しズレている、みたいな感じで、なにが原因なのか今ひとつ掴みきれないでいました。
最初は、どうも右スピーカーの出力がわずかに弱いのでは、と、ドア内張りを外してスピーカーを点検もしてみました。
数年前にもバラしてみたところ、端子が緑青を吹いていて磨き直したことがあったので、それかと思っていたのですが、ちゃんと導通グリスもわずかに残っています。
ついでなので、バッフルのビスを増し締めし、端子に導通グリスを塗布して組み直しました。ということで、スピーカーはシロ。
どちらにせよ、アダプター撤去に際して見直すつもりだったので、意を決して全バラしました。
ハーネス類は、リレー付きのバッ直線に、アンプの電源/信号線、サブウーファ線と、オーディオ系統だけでも多いのに、それにDefiの追加メーター配線と、Pivotのスロコン配線も加わっているので、もう何が何やら。迂闊に触ると、奥から魔物か何かが出てきそうです。(笑
というわけで、魔物退治ならぬハーネス整理を開始。

まずは不要になった、iPodとUSBのアダプターふたつを撤去します。以前使っていたDEH-P910は、USB系の直付けができなかったので、アダプターを並列で接続していました。アダプター本体は小さいので、助手席足元にベルクロテープで設置していましたが、もう不要なので配線ごと撤去。
HU取付の際には、絡んでいたハーネスを少しほぐした程度だったので、今回は徹底的にハーネスを分離し、どれがなんのハーネスなのか、マステでタグを付けていきます。追加メーター系統、オーディオ系統と分け、追加メーターのハーネスは、詰めるのが困難なのでそのままにしましたが、オーディオのハーネスは、これまで繋げ直すのが面倒で、長いまま押し込んでいたものを、可能なものはばっさりカットして、端子を付け替えることにしました。
前回見た時は、バッ直系のハーネスがかなりごちゃごちゃしている印象でしたが、調べてみるとアダプター2台の電源を取っていたのがその要因だったので、それを外すとかなりスッキリし、長さもそう余っている印象ではなかったので、これはそのまま。
アンプからの電源ハーネスは、とぐろを巻いていたので長さを合わせて、不要部分をカットしました。さらに大きかったのは、サブウーファの配線で、もともとトランクルームなどにも付られる前提でかなり長めの配線でした。これまではリセールを考えて、ではもちろんなく、単に加工が面倒だったので配線をカットしないままでいましたが、アンプにせよサブウーファにせよ、エスクが稼働している限り、外すことはないので、潔くカット。
最後にUSBケーブルも、これまではアダプターから来ていたので、助手席側から走っていたのを、HUからに取り回しを変えてまとめました。
外したハーネス類はこんなにありました。けっこうなダイエットかと。(笑
それでもバッ直線やアンプのRCAケーブルなどで、まだ配線はゴチャ付いている印象ですが、以前よりはだいぶマシです。
そして。
バッテリーを繋ぎ、HUに電源を入れてみると。………あれ?音が出ない!一瞬ぞわっとしましたが、全く音が出ないのは、出力線の大元が繋がっていないはず、と調べると、HUのコネクターが外れているだけでした。これ、思ったよりしっかり押し込まないとロックしない構造だったようです。
これで無事音も出、セッティングのために大音量で鳴らすので、ふだんなら郊外の人気のないところへ行って合わせ、走りながら少し様子を見るのですが、この日は1日じゅう大風で、文字通りごうごうと吹き荒れていました。まだ夕方だし、この風の音なら、少しくらい音を出しても近所迷惑になるまい、と、基地敷地でセッティングしてみます。
いや驚きました。
音響設定そのものは、バッテリーを外してもHU本体に保存されているので、ちょっとタイムアライメントを調整しただけで、これまでは前述のように、定位を合わせ切れていない印象だったのが、こんどはバッチリ定位が合い、本当に目の前で演奏されているかのようです。
しかも、CDであろうが、USBメモリであろうが、どのソースでも、さらにiPodにはテスト用に様々なジャンルや歌手のファイルを入れましたが、どの曲でもそれは変わらず、気のせいかこれまでより表現力すら全体的に上がった感じです。
そうかこれが、DEH-P01の本当の実力だったのだな、と、感心することしきりで、半日以上の時間と労力をかけたかいはありました。
おそらくは、車両側のハーネス類も、端子が緩んでいたものがあったので、カシメ直して接点グリスを塗布したのですが、それが効いているのではと。かわねこ、オーディオの専門家ではないので、まったくの推測ですが。
これでもともと楽しみだった、連休後半のドライブが、さらに楽しみになりました。なんとかこの中3日の仕事を乗り切れそうです。(笑
Posted at 2024/04/30 21:31:35 | |
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