• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

かわねこのブログ一覧

2024年07月27日 イイね!

いせとすおうに魅了される -3-

いせとすおうに魅了される -3- 前日に、艦船を堪能したかわねこ。
 翌日は真面目にお仕事に取り組んでいた、のですが。

 当初、移動を含めて1日がかりと思われていた、十勝北部の現場が、事実上の打ち合わせ程度で、午前中で終わってしまいました。
 なのでいったん基地に戻り、午後からはデスクワークをしようと、お昼を食べながら、いせのネット記事などを読んでおりました。
 すると、いせは今日の16時に十勝港を出港するとの情報が。

 これを見たら、昨日の興奮が蘇り、出港風景をぜひ見たくなってしまいました。
 この時間ならば、今から行けば間に合うはず。仕事…ももちろん頭をよぎりましたが、今日の作業がほとんどなく、機材の片付けとメンテが不要だったことと、つくるべき資料は既に8割方できていて、翌日に行う写真の整理が主だったものなので、コ、コレハ、行ッテモイインジャナイカナ、という、悪魔かわねこの囁きに負けてしまったのです。(笑

 てなことでさっそく着替え、エスクを出動させました。走り出してから、晴天だったので、シェルパでも良かったな、と気づきましたが、折しも34℃の猛暑。さしものかわねこもエアコンを稼働させるほどだったので、翌日の影響を考えるとエスクで正解だったかも。

 そんなわけで、十勝港に来てみますと。一般公開は終了しているので、埠頭には入れないんだろうな、という予想に反して、近くに駐車できるうえ、埠頭での見学もオーケーでした。ほとんどが自衛隊や地元の関係者らしき人ですが、中には自分と同じ、一般のマニアらしき姿も。(笑

alt
 2隻のタグボートが来ているということは、いせには、水平方向に船を動かすスラスターは付いていないらしく、牽引で離岸するようです。
 出港まであと数分とあって、タグボートの接続が始まり、いせの主機が稼働を始めていました。

 てか、艦首下のあれ、アンカーだったんだ。
alt
 昨日は格納していたせいで、兵装の一種かと思ってました。

alt
 広尾町の役場か、商工会の方でしょう。暑い中、コスプレで見送る準備をしています。ちなみにサンタコスなのは、広尾町がサンタの町だから。なぜかは長いので、検索してください。

alt
 いせは通常の船舶と違って、タービンエンジンなので、船舶用ディーゼル特有の「ズォォゥ…」という、重低音ではなく、まるで航空機のような「キィーーーン」という甲高い音が響き渡ります。この巨大な船舶がこんな音を出しているのが、とても不思議。

 そして係留索が解かれます。
 考えてみれば当然ですが、出港に際しては、誰か地上の作業員が係留索を解く必要があるわけです。青色迷彩の隊員が作業をしていたので、もしかしてと聞いてみると、やはりすおうの乗組員でした。なるほど、こういう支援もあるのだと知りました。

alt
 すおうも同時に出港するのかと思っていたので聞くと、緩衝材を回収する必要があるそうで、あれは海自の装備だったとは。

alt
 出港ラッパが響き渡り、海自伝統の「帽振れ」でいよいよ離岸です。
alt
alt
 港口まで後退したいせは、タグに艦首をプッシュ、艦尾を牽引されて90°転回します。この風景も、スラスター装備がふつうになった、フェリーでは見られないもの。

alt
 タグが離れると、長音の汽笛を鳴らして、出港していきました。
 ちなみに汽笛の音は、どんなだろうと思っていたら、「ボォーッ」という、低音のフェリーのそれと同じものでした。

alt
alt
 そして、いせが出港すると、対岸の埠頭にいたすおうが、すぐにこちらへやって来ました。
 着岸すると、こちらの埠頭に待機していた、大型のラフタクレーンが動き出します。緩衝材の回収は、すおうに搭載されているデリックで行うのかと思っていましたが、考えてみれば埠頭なので、陸上からクレーンで釣り上げたほうが効率が良さそうです。
 ラフタは帯広の大手業者だったので、地元への経済貢献もあるのではないかと。

 そしておそらくこの埠頭は、通常大型船舶が停泊しないらしく、フェリーターミナルにあるような緩衝装備が付いていないので、そのままだといせは岸壁に艦体が接触するので、着岸できないのです。

 それまで、すおうの支援業務はいせと随行して、海上でなにか合同訓練でもしていたのかと思っていましたが、北海道には支援艦が常駐している基地がないため、すおうが大湊から来たようです。多用途支援艦の役務は、資機材運搬、浮遊物の回収から、射撃訓練の標的曳航などなど、その名の通り実に多岐に渡るものですが、こんな支援もあるとは。

alt
 着岸してタラップが掛けられると、すおうの乗組員が30名ほどもわらわらと降りてきます。

alt
 艦尾の日章旗を降ろしていたので、なんでだろう、と思っていたら、緩衝材の積み込み時に、クレーンの邪魔にならないためでした。
 クレーンの旋回半径からすると、さしたる邪魔にはならなさそうですが、事故防止に細かな配慮をしているようです。
 若い隊員が、降ろした日章旗をとても丁寧に畳んでいたのが印象的でした。

alt
 緩衝材は、ロープで岸壁に繋がれていたようで、クレーン近くまでの移動は、人力。女性隊員も、長い棒を一生懸命押していました。

alt
alt
 数トンはありそうな巨大な緩衝材が2個積まれると、すおうの艦長らしき人が降りてきて、埠頭の陸自隊員に「ありがとうございます。(17時)サンマル出港です。」と、告げています。
alt
 そうです。すおうの出港に際しても、当然誰か陸側で係留索を解く必要があり、今回の場合は、広尾近辺に海自基地がないため、いちばん近いのが、帯広の陸上自衛隊だったようで、支援に来ていたのです。
 いせは大型艦だけに、入出港には、さまざまな支援が必要なのだと実感。

alt
alt
 民間の定期船ではないので、時間ぴったりに出港するわけではなく、17時30分に出港ラッパと「出港用意。配置に付け!」と艦内放送が響き渡り、出港作業にかかりました。係留索が解かれると、すおうは岸壁を離れます。ちなみにすおうには、バウ、スターンスラスターが装備されているので、自力離岸、転回が可能なのです。

alt
 長音一声、こうしてすおうも、大湊へ帰って行きました。

 こんなに艦船をじっくり眺める機会は初めてでしたが、実に興味深く、堪能できました。
 いやあ、船成分をたっぷり補給できて、満足です。(笑 



Posted at 2024/07/27 11:10:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | ふね | 日記

プロフィール

「温泉からのソフトなう。至福のひととき。^^」
何シテル?   06/21 17:01
オートバイとクルマと、野遊びが大好きな「おやぢ」です。(^^ゞ 北海道のど田舎に住んでいます。どれくらい田舎かと言うと、地域で乗っている車種を言えば、...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/7 >>

 123456
78910111213
1415161718 1920
21222324 25 26 27
2829 30 31   

リンク・クリップ

To all the GRANDVITARA users 
カテゴリ:ESCUDO
2013/04/25 00:50:33
 
TREK FIELD 
カテゴリ:震災支援
2011/04/27 21:50:38
 
SSER ORGANISATION 
カテゴリ:震災支援
2011/04/10 23:28:28
 

愛車一覧

スズキ エスクード スズキ エスクード
外遊びの相棒として、約20年乗ったD21テラノの後継機として、2012年8月4日より就航 ...
カワサキ スーパーシェルパ シェルパくん (カワサキ スーパーシェルパ)
街乗りから林道散歩、ツーリングまでなんでもそつなくこなす、オールラウンダーな相棒です。 ...
スズキ ワゴンR あ~るくん (スズキ ワゴンR)
池から自転車で飛び出したり、自分でゴハンを炊いたりはしないけど「あ~るくん」です。(笑 ...
カワサキ KSR-II ちびくろ (カワサキ KSR-II)
1991年にわがやへ来て以来、林道探索に活躍。現在はそのコンパクトさと2ストの加速力で、 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation