
昨夜はランタンの灯りでゆっくり読書…と思いましたが、やはり運転疲れなのか、21時過ぎに寝落ちしてしまいました。
潮騒の音が子守唄のようで心地よく眠っていたところ、夜中に国道の駐車帯で休憩をはじめたトラックが、アイドリングを続けていたのがちょっとうるさい。けれど夢うつつに「ディーゼルだし、漁船の音だと思えばいいか」と思いつつ、眠っていました。
しかしこの時期です。
朝5時には日が昇るので、そうなるとテントの中も暑くて寝ていられません。
もっとも早寝したので、けっこう気分良く起きられました。
今日は秋田まで移動する以外まったく予定がなく、かなり余裕もあるので、朝食後も気持ち良いこの場所でのんびりしました。
沖を行く船は、船型と船体の色から、海保の巡視船ですね。意外なほど沖のエンジン音が響いてくるのは、海面を伝わってくるのか。
ぜいたくにのんびりしたひとときを過ごし、9時過ぎにやっと撤収です。
乾燥していたので、テントシートも濡れていなかったのが幸い。昨夜は風対策にガイロープもフルに張りましたが、ここまでしっかり張ったのは初めてかも。通常使っているペグだけでは足りず、テントに付属していた針金みたいな細い予備ペグまで動員したので、ペグを買い足さなくては。
出発して、海沿いを走っていると、沖に大きな白い船が見えました。
これ、新日本海フェリーで、ちょうどタンカーを追い越しています。これは秋田港を出港して、苫小牧東港に向かう北行便。明日はこれに乗って北海道へ帰るのです。
逆に数日前に乗船していた、秋田港へ向かう南行便も通っているはずですが、見逃しています。
時間があるので、昨日行く予定だったキャンプ場もちょっと気になって寄ってみたところ、なんと、オープン前で閉鎖中ではありませんか。
そこから降りた海岸も、トイレはあったものの駐車場だけで、テントを張れそうな場所もなく、昨日ここまで来ていたら、呆然としたことでしょう。
昨日の幕営地を見つけられたのは、本当にラッキーでした。
さらに南下して、時間があるので、近くにあった深浦の郷土資料館を訪ねましたが、同じ建屋内にある美術館との併設でスペースが狭く、展示品は特に珍しいものはありませんでした。美術館の方もそのまま観覧できましたが、美術に造詣がないかわねこ、よくわかりません。(笑
資料館にしては珍しく、館内の撮影が禁止だったのは残念です。
続いて近くにある、おそらく民間運営ではと思われる、北前船の展示館「風待ち館」にも行ってみました。
こちらは撮影可で、館内にでん、と置いてあるのは、北前船の精巧な模型。スケール1/3とのこと。
しかしこれの3倍、と言っても、現在の釣り船より少し大きい程度。こんなので、荒ぶる日本海を航海していたのかと、驚くばかり。
こちらの方は、展示物が北前船関連に限定しているだけに掘り下げているので、興味深かいものでした。
2階は北前船で運ばれてきたという、陶磁器類が展示されていましたが、あいにくかわねこは、こちら方面もさっぱりわかりません。(笑
さらに南下し、ちょうどお昼に八森の道の駅を通りかかったので、昼食。
いか焼きそばに後ろ髪を引かれつつも、目に入った「ざる中華」が気になってオーダー。
何が中華なんだろう?と思って食べてみたら、蕎麦ではなく中華麺でした。
出汁にも意外なほど合って、美味しかったです。
てことで、さらにさらに南下。 しかし、ここから無常にも雨が降り始めてしまいました。当初の予報では曇りだったのですが、本降りです。(泣
能代市内に入り、給油しましたが、単価が高いのに閉口。安い青森市内で入れてくれば良かった、と思ってももう遅い。
わずかな望みも虚しく、雨も強まって来たので、当初の男鹿半島を周遊しようという目論見は諦め、早めに秋田の宿に入りました。
いわゆる健康ランドですが、カプセルルームがあり、ビジホよりずっと安いのです。
温泉にも入れてご飯も美味しく、漫画もたくさん置いてあります。フェリーターミナルにも近いことから気に入って、近年秋田乗船の場合はいつも使っています。
そして翌早朝4時半、秋田港へ向かいました。
霧雨の中でしたが、着港の様子を見ずにはおれません。(笑
そして乗船。さらば東北。もうしばらくは来られないなあ。
帰りは7月に入ってしまったことから、割引キャンペーンは終了していたので、素直に2等寝台を取りました。どうせ午前中に少し仮眠する程度で、あとはフォワードサロンかプロムナードで読書していることが多いのでじゅうぶんです。
お、今日の映画は「トップガンマーヴェリック」か。船内に上映用ホールがあり、無料で観られるのです。もちろんしっかり鑑賞。
しかし時折陽はさすものの、陸側がガスっていたので、楽しみにしていた、渡島半島を眺められなかったのは、なんとも残念。
でもゆっくり読書できて、贅沢に昼風呂、昼寝もできて、ゆったり船旅を満喫して、苫小牧東港に無事定刻着港。
のんびり峠越えをしても、ぎり、明るさが残っているうちに帰投できのでした。
これで少し早い夏休み?は終わりです。5月6月、土日もがんばったかいがありました。(笑
てことで、最後にお約束を。
「どぉしてお休みの日々って、ああっとゆうまなの!」