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かわねこのブログ一覧

2024年08月07日 イイね!

海の猛禽類を見に行く

海の猛禽類を見に行く 前の週末に、十勝港でいせとすおうを見学し、すっかり艦船モードになっていた、かわねこ。
 その翌週は留萌港で、ミサイル艦の「くまたか」が公開されるという情報が入り、これも見たくなってしまいました。
 実はその翌々週に、くまたかは十勝港へも来るのですが、公開日が平日なため、のこのこと留萌まで出かけることにしたのです。

 一般公開は土日の2日間ですが、土曜日は野暮用があり、日曜に弾丸日帰りもできなくはありませんが、十勝からだとさすがにちょっとキツイ。

 ならば、土曜の野暮用は午前中に終わるので昼過ぎに出発し、どこかでキャンプでもして、翌日留萌港を目指すことを考えました。
 しかしなんとしたことか。この日の天気予報は、土曜の夜半から日曜の朝にかけて雨もよう。それもけっこうな雨量です。雨の日キャンプそのものは、それなりに楽しめますが、帰ってきてからテントを干すのが大変なので、躊躇してしまいます。
 寝るだけならエスクのベッドキットでもいいのですが、今時期は蒸し暑いので、これも快適ではありません。

 そこで、友人が営む民宿へ泊まることを思いつきました。思えばコロナ禍になってからというもの、遠慮してこの数年、すっかりご無沙汰になってしまっていたこともあります。

 さっそく電話してみると懐かしがってくれ、元気に営業していたので、向かうことにしました。

 どんにょり天気ながらも、気温は高めの夏らしいかんじで、のんびりドライブを楽しみ、友人の宿へ。
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 ここは昔ながらのいわゆる旅人宿。男女別の相部屋形式で、ユースホステルなど、昔はこういった宿も多かったのですが、最近ではドミトリーと呼ぶほうがわかりやすいでしょうか。
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 田園地帯のど真ん中にある、農家だった建物をリノベしているので公共機関はなく、クルマかオートバイでないと来られない不便さはありますが、そのぶん周辺の景色と雰囲気が抜群に良いのです。
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 夕食は、友人が栽培している自家製野菜がたっぷり。ふだん十勝でも直売所を利用して、地元野菜を好んで食べているかわねこですが、ここの野菜はまさに採れたてなので、さらに美味しく、ナスやシソなど絶品の味でした。

 夕食後、お互いの近況などを話し合い、ひさしぶりに旧交を温めていると、この時間に、もうひとり宿泊客が来ると言う。

 それも旭川空港からここまでタクシーで来るそうで、距離からおそらく料金は2万円近くかかるはず。空港に降りたら、近くてホテルの多い旭川市内で泊まるのが常識的で、しかもそんな高額なタクシー代を払うくらいなら、なかなかにいい宿に泊まることも可能です。なんだって、こんな不便なところにわざわざ来るのか謎で、友人は「予約だけして実際には来ない、無断キャンセル客なのでは」とかなり警戒していました。
 
 もし来るとしたら、よほど旅慣れていない若者なのでは、と予想していた通り、本当にやってきた彼はかなり若く、来月で20歳になるそうですが、一見高校生に見える童顔でした。

 金髪に派手なネックレス、というやんちゃっぽい外見と違い、にこにこして人懐っこい少年で、なぜここに?という、当然の疑問に、明日、隣町で彼女に会うために、わざわざ群馬県から初めて飛行機に乗り、初めて北海道に来たのだとか。
 しかも月曜は仕事なので、明日の夕方の飛行機で帰る、弾丸デートだと言う。

 我々のような、変なおじさんが珍しかったのでしょう。無遠慮にいろいろ尋ねても、にこにこしながら答えてくれたことから、彼にとっても新鮮な体験だったようです。(笑

 翌朝、友人は少年を最寄り駅までクルマで送り、途中、北海道ならではのコンビニ、セイコーマートにも寄ってあげたそうですが、無事彼女に会えたことを祈るばかり。
 その行動力に「若いっていいねえ」とおじさんふたりは、感慨に浸るのでした。(笑
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 そんなこんなで、正しい日本の朝食をいただいたあとも、この宿にいると居心地が良すぎて、ついつい生えてしまう根っ子を引き抜いて出発。
 どんにょり天気ですが、せっかくなので増毛稲田線を走って山越えをし、少しですが海沿いを走ります。
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 と、なんか沖に船舶の影が見えました。かたちから民間船ではなく、艦船のよう。というか艦型からこれから見に行くくまたかに違いありません。
 この時は昼飯を優先してしまったのですが、よくよく考えるとそのまま港に直行すれば、着岸の様子が見られたことにあとで気づきました。くまたかはガスタービンエンジンに、ジェット水流推進で、普通では見られない音と機動が見られたので、惜しいことをしたものです。

 お昼はこれも目的のひとつだった、カリー屋さん。混んでいたら諦めるつもりでしたが、12時前に到着したこともあり、ウエイティングは4人だけだったので、ひさびさに並んでご飯を食べました。ここじゃなきゃ、並んでいたら他の店へ行きますが。
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 今日のオーダーはキーマカリーに、揚げ納豆のトッピング。カレーと納豆って、実はすごく相性がいいんです。

 おなかいっぱいになったので、さっそくすぐ近くの港へ移動。そこにはくまたかが停泊していました。

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 おお。基準排水量200トンなので、かなり小柄なくまたかですが、さすが艦船らしい迫力があります。
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 背中に背負った3本の矢が、この艦最大の武装であるSSM-B1、90式艦対艦誘導弾。
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 そしてこれがウォータージェット。通常のスクリューではなく、強い水流を噴射して進む、ジェットスキーのような推進方式。そのため速度は44ノットを誇ります。海自の一般的な艦船では30ノット程度で、排水量と用途が違うとは言え、多用途支援艦のすおうが15ノットなので、その韋駄天ぶりが際立ちます。

 蛇足ながらかわねこはその昔、ゾディアックボートで40ノットを経験していますが、この速度だと海面は表面張力で、荒れたグラベル路面の如し。波頭に弾かれ続ける、とにかくものすごい揺れで、何かに掴まっていないと振り落とされるほどの凄まじさでした。

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 訊くと、先ほど沖合で見かけたのはやはりくまたかで、午前中は体験航海をしていたのだとか。
 乗れるものなら乗りたかったですが、体験航海は年齢制限があるのです。リクルートのためなので当然ですが、「大きなおともだち」のおぢさんはNG。(笑

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 どうやら体験航海が少し長引いたのか、13時公開開始の予定が30分ずれるとのアナウンス。と言っても、外観を見ているだけで飽きないので、退屈ではありません。
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 並んでいたのは、地元の方とおぼしき、子供連れの家族がほとんど。まあ、海自としてもそこがメインターゲットなので、ありがたいことでしょう。子供限定で、ゲームや射的を用意していました。

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 いよいよ乗艦すると、まずは前甲板の速射砲に目が行きます。62口径76㎜なので、さすがの迫力。
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 マニアなかわねこ的には、なにかの制御が油圧らしいのがちょっと意外。砲を動かすのは、油漏れによる事故を避けるため、水圧が多いと聞いていましたが、技術向上で昔の話なのかもしれません。

 続いて艦内も見せてくれました。
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 スイッチ類がいかにも艦船用。
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 と、その上にはちゃんと神棚があるのが微笑ましい。
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 さすがに艦底は入れてくれませんが、機関室、兵員室などがあります。でも、かなり狭そう。

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 ブリッジも見せてくれました。もちろん撮影もOK。艦齢20年以上なので、アナログ機器も多いですが、モニター機器も目立ちます。

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 ブリッジ後方にCIC(作戦室)がありますが、さすがにここは公開するわけがありません。(笑
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 SSMの発射筒はでかいので、間近で見ると武器というより設備に見えます。外から見たほうがわかりやすいかも。
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 と言いつつ、こういう表記に反応してしまいます。(笑
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 一発2億円近くするらしいので、訓練の際は模擬弾を使い、まず実射することはないそうですが、模擬弾でもかなりの高額だとか。

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 重要なことですが、こういう記載があるのは、生々しいなあ。

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 この船にも信号旗が。意味を訊いたらやはり「WELCOME」だそうです。

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 くまたかは母港が余市なので、任務海域を訊いたところ、北海道全域を担当しているそうですが、僚艦のわかたかと分け合っており、くまたかは北海道北部、ことに日本海側を中心にしているそうです。
 「44ノットだとものすごい振動ですよね」と訊いたら「そうなんです。だから時化ているとそこまで出せませんね」とのこと。

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 艦がちいさいのと、そこそこに混んでいて、待っている方もいたので、30分ほどで退艦しました。
 このちいさな艦ながら、北海道を防衛する重要な任務に就いているわけで、本当にご苦労さまです。

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 ちなみに。
 留萌港では「艦艇ウィーク」と称して、この3週、くまたかのほかに掃海艇などが公開されたそう。
 さすがに遠いので、この後は行けませんでしたが。

 のんびりドライブを楽しめて、艦船成分もガッツリ補給できたので、楽しい週末だったのでした。



Posted at 2024/08/07 22:27:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | ふね | 日記

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「先月から交付が始まった「十勝ナンバー」。ぼちぼち見かけるようになってきた。でも図柄入りはまだ見たことがない。」
何シテル?   06/25 19:05
オートバイとクルマと、野遊びが大好きな「おやぢ」です。(^^ゞ 北海道のど田舎に住んでいます。どれくらい田舎かと言うと、地域で乗っている車種を言えば、...
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