
かわねこ、今年もお盆休みはそこそこ長くいただけました。が、例年通りと言うべきか、今年も台風が来やがりまして、北海道、ことに十勝は雨模様。
この何年か、夏はシェルパで道北へツーリングに行き、海沿いのオロロンラインを走るのだ、と思いつつも雨で流れること数年。
台風の進路によっては、後半はまだ期待できるかもと思いつつ、エスクでぶらり旅に出ることにしました。それというのも先日、
新幕を購入したからには、張りたくて仕方ないのです。
盆中なんて、暑いし人は多いわでおよそ幕営には向かないのですが、そうも言ってもいられないので、なるべく人の少なさそうなところへ向かうことにしました。
と言うより、出発時に天気予報で傘マークがなかったのが道東方面だったので、まずはそちらへ向かうことに。
十勝は降ってこそいないものの、どんにょり天気ですが、峠を越えれば晴れるはず、と期待を寄せてのんびりドライブ。
お昼は足寄のお気に入りのパン屋さんで買った、惣菜パン。美味いんですこれが。エスクを停めた駐車帯は、ふだんなら雌阿寒岳が見えるはずですが、今日は雲に隠れています。この先に期待して進みますが阿寒横断道も霧雨で、時折路面も濡れているほどでした。
川湯からは小清水峠を走り、
昨年秋のこの時に行けなかった道々587号線に入り、跡佐登小清水線をリベンジ。ここを走るのは、10年以上ぶりでした。
そして峠を越えて小清水町へ降りると、それまでのどんにょり天気が嘘のように晴れ渡りました。それは嬉しいのだけれど、気温もなんと33℃。海沿いと思えない暑さです。
そして小清水町内で買い出しをし、昨年も泊まった前浜キャンプ場へ来ました。
ここ、昨年はそこそこいい雰囲気だったのです。テントは10張程度でいっぱいになってしまう、ちいさなキャンプ場なのですが、幸い今回も展張できるスペースが空いていました。
そこは偶然にも、昨年とほぼ同じ場所。
こちらが昨年の画像。
さっそく新幕を設営し、のんびりモードに入ります。まだ日も高いので暑く、テント設営で汗をかいてしまいましたが、海風が吹いてくれているので日差しさえ避ければ、そこそこに快適です。
言うまでもありませんが、やっぱり新幕は快適。
前室の広さはソロだと余裕で、居室も広々としています。ありがたいのは、後室のフライシートを畳んで前後入口をメッシュにすると、風通りが良いこと。
まだ暑いので、歩いて道の駅に行き、ソフトなう。
持った端から溶けていく気温なので、いささか慌てて食べなければなりませんでした。
今日の夕食は、セイコーマートで調達した鶏天冷蕎麦とおにぎり。だって暑くて火を使う料理なんて、とてもする気になれません。
もともとかわねこ的ソロキャンプは、オートバイツーリングの泊地から始まっているので、行動食なことも多いのです。
網走方面へ沈みゆく夕日も眺められて、ゆったり過ごせました。
しかし今回、いつものジェントスLEDランタンを忘れてきてしまいました。
なので集蛾灯にするつもりで持ってきた、コールマンのガソリンランタンがメインです。
熱を発生するので若干暑いのですが、これとハンドライトしかないので、この灯りでのんびり読書もできて、幸せ。
…だったのもここまで。
今回このキャンプ場、問題アリでいろいろとうるさく、快適とはとても言えませんでした。
うるさいその1
場内の水銀灯。奥の管理棟そばに水銀灯があるのは知っていましたが、これが思ったより明るすぎてうるさいのです。それでもかわねこが陣取ったところは、炊事場の陰になるのでまだいい方でしたが、反対側はランタンが不要なほど。昔のキャンプ場あるあるで、水銀灯で煌々と照らしたがるのです。本来は、ランタンの明るさを楽しむのがキャンプだと思うのだけれど。
実はかわねこが陣取った場所のすぐそばにも水銀灯があるのですが、昨年は点いていなかった記憶がありました。案の定、故障しているのか日が暮れても点灯しなかったのは、幸い。
さて、その水銀灯、何時になっても消える気配がありません。ふつうならば22時頃には、こういう強力な灯りは消えるはずなのですが。昨年はこんなに気にならなかったような、と思ったら、昨年は日が落ちたところで一挙に涼しくなり、フライシートを下げたのを思い出しました。
しかも、道の駅の灯りもけっこう近く、遅くまで(おそらく夜通し)点いているので、せっかくの星空が見えづらいのです。これは残念。
テント内にいても明るいので、暑いのを覚悟で、前後のフライシートを降ろして暗くしました。と、トイレに起きた0時半過ぎ、突然に水銀灯が消えたので、タイマー内の時計が狂っているのでしょう。
もうひとつ困ったことに、トイレに灯りが点きません。調べると自動点灯のスイッチはあるのですが、これも故障しているよう。
ここ、日中は管理人のおじいさんがいるのですが、夕方には帰ってしまうので、この状況をわかっていないようです。
うるさいその2
右隣のテントは、おじさんふたり組。竿を用意していたので、明日の早朝に釣りに行くのでしょう。なんかズンドコする音楽をかけていて、その電源を取っているためか、乗ってきたカローラのエンジンが時々掛かるのが興ざめ。まあ、それでも21時過ぎには寝てくれたので、静かになりましたが。
しかし左隣はおじいちゃんおばあちゃんを含めた5人家族でしたが、小学生らしい男の子が時折泣きわめくのが困りもの。子供だしすぐ寝るだろうな、という予想に反して、0時過ぎまでなかなかにうるさい。
まあそれは子供のことなので、しょうがないなと思っていたら、あたりが静まり始めた時刻に、別グループのじいさんが、その子供のところに来て「おい、カブトムシ見つけてやったぞ」などとかなりの大声でひとしきり騒いだ上、0時過ぎにやっと静かになったので、寝てくれたかと思ったら、再度そのじいさんが「クワガタも見つけたぞ」などと騒いでいる。せっかく寝た子を起こすなよ。
さらにこのじいさん、片付けを始めたらしく、クルマのドアをばたんばたん。しかも閉めるたびにロックを掛け外しするので、そのたびピッという電子音まで響きます。
そして本来ここは夕方、管理人が帰る際に入口にロープを張るのですが、鍵があるわけではないので、夜中に侵入するキャンパーがいるのです。彼らも朝釣目的らしく、今回は入り口付近に陣取ったハイエースでしたが、スライドドアが電動なので開け閉めするたびにピッ、ピッピッ、という警報音とモーター音が響くのが耳につく。
うるさいその3
やっと静かになってまどろんだのもつかの間、隣のテントがごそごそし始めました。時刻は4時。どうやらやっぱり釣りに行くようですが、なにかガチャンガチャンと金属を地面に放り出す音が響きます。後でわかったのですが、釣り竿を立てる三脚のようでしたが、なにをそんなに何度も放り投げていたのだろう。おまけに話し声もうるさいし。
そのうち出かけたらしく静かになったと安心したら、今度はなんだかエンジンの重低音が響きます。この近くの海岸で工事をやっているらしいのは知っていたので、建機か。それにしてもまだ4時半なのに。
これも起きてからわかりましたが、国道の向こうがキャベツ畑で、この音は収穫機のものだったのです。
うるさいその4
そして5時も過ぎればこんどは日差しがうるさく、明るい上に暑いので寝ていられません。
奥に寝ていたライダーさんはさぞかし迷惑だったらしく、早くも5時過ぎに出発してしまいました。
そんなこんなで、あまり眠れず、しかも暑いのでここは撤収決定。まあ、盆ということもあって、キャンプ慣れしていない客層がまずかったと言え、ここでくつろぐ理由はなくなってしまいました。
つづく