
11月が、ああっという間に過ぎ去ろうとしています。ついに、オートバイに乗れなくなる季節になってしまいました。
シーズン後半の10月中は、週末に限って雨模様だったり、クルマのメンテやタイヤ交換などに追われて、なかなか乗る時間がなくなったりで、時間を見つけて2度ほどシェルパくんを引き出しただけでした。
でもここで走っておかないと、乗れないまま冬眠、なんてことになったら絶対後悔するよなあ、と思っていた、11月後半の3連休。12℃ほどと珍しく気温が高い晴天の予報に、それこそこの機会が今期最後、と、ツーリングに出かけたのです。
と言っても、大きな峠は盛大に塩撒きが始まっているので、もう越えるのは無理。なので十勝の平野部を中心に走ることにしました。
ジャケットはもちろん、RR7660のインナー付なのでシャツの上に着込むだけで、全く寒くありません。下はワークマンの防風パンツに、カモフラのオーバーパンツ。さらにコミネの膝当て。
カモフラパンツはカッパ代わりにもなる防風性ですが、そのぶん浸透性というものがまったくないので、この寒空を走ってさえも、脱ぐと中はうっすら汗ばんでいるほど。
幸いこの日は日差しもあって比較的暖かく、手もさほど冷たくはなかったのですが、愛用しているRRの防寒・防水グローブももう10数年経つので、防寒性能がだいぶ落ちているはず。そろそろ買い替えを考えなくては。
シェルパくんはハンドガードが付いているので、まだマシですが、それでも指先の冷えがいちばん堪えます。グリップヒーターを付ければ、とは思うものの、バッテリー容量が大きくないシェルパくんには、これ以上電装品を増やしたくないのです。
あ~るくんが配備されるまでは実用車として、路面が凍り出すギリギリまで運用していたシェルパくんですが、若い頃と違って耐えて走ることはキツくなってしまいました。
防寒装備で着ぶくれして、ゴワゴワの防寒グローブで走っても、あまり楽しいと思えなくなったのも、昨今冬眠が早まっている理由のひとつです。
と言いつつも、この日はさっそく2時間ほど走って、お気に入りのラーメン屋さんで昼食。
美味い味噌ラーメンで身体も温まったので、まだ走れます。
ついでなので、面白そうな船が入港していないか、十勝港を覗いてみましたが、この日は船そのものがいませんでした。
でも岸壁にはこんな珍しい重機が。おそらくは港湾の浚渫用なのでは。
せっかくなので、いつもの巡視船「とかち」を見て、十勝港を後にします。
内陸の道々を気まぐれに走ると、畑には冬の使者である、シベリアからの来客が。十勝だと、湖ではなくほぼ畑にいます。(笑
が、よく見ると手前の二羽はタンチョウヅルでした。おそらくつがいでしょう。さらに奥にももうひとつがいが。
それにしても、以前ならこの距離でも人間に気付くと威嚇してきたものですが、最近は人間を見てもガン無視で、クルマが来ても避けないタンチョウが増えた気がします。
昨今の熊問題もそうですが、ひょっとすると動物界に「人間は恐れるものではない」ということが、浸透(というかバレた)のではないかと感じます。
暖かだったのでのんびりしてしまいましたが、14時を過ぎたので帰途へつきました。
なにせこの時期、16時を過ぎると、あっという間に暗くなるので。
途中ちょっと危なかったのは、十勝サーキット近くの、200mほどの緩い登り坂。そこは樹林帯だったこともあり、路面が乾かず濡れたままでした。
が。見ると路肩には白いアレが溶け残っており、さらに薄氷も張っているではありませんか。
センターライン付近は溶けていたのと、登りだったのが幸い。下りだったら、けっこうビビっていたはず。
そんなこんなで、240㎞ほどのショートツーリングを楽しみ、16時前に帰投。夏だったら、さらにまだ2時間は走れるのに、と愚痴っても、過ぎゆく季節には勝てません。
見ると、山もなんか白いもので覆われはじめています。
12月も目前となり、いよいよあまり見たくない白いアレが来る予報でもあって、さすがにこの日が最後。
それでも近年は11月1週目くらいで冬眠のパターンが多く、実用以外では、11月後半まで走れたことはほとんどなかったので、今年はかなり粘った方です。
とりあえずは走れて心残りはなくなったので、帰投後はシェルパくんを洗車し、キャブのガス抜きとバッテリーを外して、冬眠させました。
振り返ると、今期の走行は2,100㎞ほどと、昨年並み。
来期はもっと走れると良いなあ。
Posted at 2025/11/27 20:23:21 | |
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