
例年になく、暑い日が続いていたはずの北海道。しかしここへ来て、急に秋めくどころか、すっ飛んで冬かよ、というかんじの今日このごろ。季節がゆっくりと、ではなく、ひと晩で一挙に変わるのは、北海道あるあるですが。
いや、なんと言ってももう10月も終わりなので、秋になって当たり前なのですが、これまでが異様に夏っぽかったので、秋が来たのを信じたくないのです。(笑
てなことで、もう2週間も経ってしまいましたが、恒例の有志による幕営会に行ってきました。
今年は春夏と、十勝から富良野を抜けて北上するルートを選んでいたので、今回は東側の三国峠を越えるルートを選択。
いざ峠へ、の前に、ちょっと寄り道。
士幌町にあるプレカット工場ですが、ここ、薪を売っているのです。
今年の冬に看板が出ているのを見つけ、春に買ってみたところ、なにしろプレカット用建材の端材とあって、薪と言うより木工工作ができる精度の『製材』でした。
乾燥も十分すぎるほどしているし、細目なこともあってあっという間に燃え尽きるのではという予想に反し、いいかんじに火持ちして、とてもいい熾ができるのです。価格もひと束5kgで500円とお手頃なので、今回もふた束購入。画像真ん中の黒い手袋が乗っているのが、5kg束です。
受付のおねいさんに「以前にも買われたことがあるんですか?」と聞かれたので、「春にも買って、この薪って、細いし乾燥しきっているから、すぐ燃え尽きるかと思ったんですが」と言いかけたら「そうですよねえ、すぐ燃えちゃいますよねえ」と返されたので「いやいや、これが火持ちはいいし、いい熾になるんですよ」と続けたら「え!そうなんですか!」と驚かれたので、工場の方は誰も実際に焚き火をしたことがないらしい。これは今後も売り続けて欲しかったので、ここぞとばかり、褒めておきました。^^;
そしてもうひとつ。JA士幌で販売されている、ポテトチップス。士幌は道内有数の加工芋の産地で、これは生産者還元用なのですが、道の駅などでも販売されていて、誰でも購入ができます。
当初は、市販のものとそんなに味が違うと思っていなかったのですが、以前、とあるメーカーの工場直送ポテチなるものを購入してみたところ、ネットでの大絶賛に反して、食べてみるとさほどでもなく、これなら士幌ポテチの方が安くて美味いことに気づいたのです。
ちなみにこの箱入りセットは、JAオリジナルの3種混合で、最近はいつもこれ。
無事仕入れも済み、時折嬉しい日差しが差し込む下をのんびりと北上しました。
しかしこの時は紅葉の色づきがあまり良くありません。冷え込み始めたばかりだったので、それもむべなるかなですが。それより、例年だとラリホの時に真っ赤になるはずの、ナナカマドの色づきを見た記憶がありません。やっぱり今年は変だ。
今ひとつとは言え、三国峠の向こうはそれらしい色合いになっており、大雪山系も白く雪をかぶっているのは、やっぱり秋。
本当は峠前の三股のカフェで昼食、と思っていましたが、この観光シーズンとあって、駐車場は満車で予約客のみ対応の張り紙が。まあ、もともと人気店だったので、これは仕方ないですね。で、上川町でラーメン屋さんに寄ってみると、1軒は案の定と言うべきか、行列ができていて諦め、もう1軒はなぜか休店。国道沿いのコンビニも駐車場がほぼ満車の混みようだったので、仕方なく自動車道でジャンプし、比布の駅前に行きましたが、ここもお店らしいお店がなく、結局国道に出て、セブンイレブンで昼食。
昼時間を過ぎていたので、店自体はもう混んでいませんでしたが、棚がずいぶん寂しく、昼食は軽くで良かったのですが、サンドイッチ類は完売、パスタもナポリタンとミートソースがひとつずつ残っているだけでした。
なのでふだんは買うことがない、ナポリタンをチョイスしましたが、駐車場からいいかんじに田んぼと山が見えるし、ナポリタンも最近のはクオリティが高く、コンビニものと馬鹿にできない味だったので、結果オーライですね。
そんなこんなで、幕営地には今回もいちばん乗り。どんだけテンション瀑上がりなのかぢぶん。(笑
受付をすると、管理人さんに「キャンプ?キャンプなの?」と聞かれたので、いやここキャンプ場だよね?と思ったのですが、これは、テントサイトは例によって、ひとりしかおらず、奥のコテージにはクルマが数台停まっていたので、この時期ならふつーのヒトはコテージを選ぶのだと気づきました。
そしてほどなくいつものメンツが集まり、巣作り後はやっぱりおやつタイム。
夕食はもうこれなしには語れないほど、鉄板になってしまった、有楽町の羊肉。だって美味しいんだもん。
そして珠玉のお焦げ付きごはん。
しこたま肉を食べたはずなのに、その後に出てきた、ホタテのバター焼がなぜか一瞬で消えるという、怪現象が起きたり。(笑
晴天とあって、放射冷却で冷え込み始め、焚き火が暖かく、そして愉しい。これだからやめられません。
いつものくだらない話で盛り上がるのですが、これがなんと贅沢で有意義なひとときであることか。
意外なほどの冷え込みで、スリーシーズンシュラフ+毛布では心もとないかんじになってきましたが、ここで、カイロを忘れたことに気づきます。
しかし、エスクのコンソールには、非常時用にカイロを入れてあったはず、と、探すと賞味期限切れながらも出てきたので、これで足元の暖をとって眠りに落ちるのでした。
が。
やはり賞味期限の切れたカイロ。明け方5時半になんか足元が寒いなと思ったら、すっかり仕事を放棄して冷たくなっているのでありました。
非常用のモノは、やっぱりたまにチェックしないとダメですね。もちろん帰投後に新しいものを買って補充してあります。
夜半から降り始めた霧で、翌朝はフライシートがびっしょり。でも、日が差し始めると乾いてくれたのがありがたい。
朝食は、ラーメン。手作りチャーシューが味わい深いものでした。いつもごちそうさまです。
そして当然のようにデザートも付きます。ああなんて贅沢。
ここのいいところは、チェックアウト時間が超ゆるく、昼まで居ても何も言われないこと。
なので贅沢なブランチの後は、これまたいつものように、まったりとダベリングタイムとなるのでした。
風が冷たく、体感的に気温が低く感じるあたりは、まさに秋を実感しますが、おかげで虫はいなかったし、焚き火は堪能できたし、今回も愉しいひとときとなりました。
解散後の帰投ルートは、来た時と逆の富良野周りで。
どうせ混んでいる国道は極力避け、山道をのんびり愉しんだのでした。
ちなみにこの2日後、道内の大きな峠では、なにか白いモノが降ったという、怪現象が起きたことから、まさにベストタイミングでの幕営会だったようです。(笑
お世話になったみなさま、ありがとうございました。
また来年楽しみましょう!