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かわねこのブログ一覧

2023年12月05日 イイね!

質実剛健

質実剛健 とかく不人気車と言われがちだった、わが三代目エスクードも、生産が終了して早6年。
 個人的には人気とか不人気とかは、わりとどうでもいいことですが、中古相場が下がってきたのか、最近でこそたまに見かけるようになったものの、かわねこが購入した頃の北海道内では、それこそ見かけるのが稀なクルマでした。

 それもそのはず、新車時の国内販売台数は、年5,000台程度しかなかったと聞いています。そもそも当時のスズキが、ろくにプロモーションもせず、エスクードをどれだけ販売する気があったのやら、いささか怪しい感じでした。

 しかし、実はこれは日本国内での話で、海外では少し事情が違っていたようです。

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 2012年に、スズキは北米市場から撤退してしまったのは周知の通りですが、それまでは、三代目も「GRAND VITARA」の名で、北米で年間数万台近くも販売されていました。あのボディ幅でも、北米においてはコンパクトサイズであろうことから、それなりの人気を博していたようです。

 さらにヨーロッパでは、手頃なサイズ感と価格、高い走破性からかなりの人気車種だったそうで、その販売台数は、実に日本国内の10数倍だったとも言われています。
 ために、日本国内では「ついでに」販売していた感が濃厚です。これは三代目だけではなく、ハイブリッド化された現行の四代目でも感じていますが、スズキはどこまで真面目に国内で販売する気があるのか、あるいはヨーロッパでそれなりの台数が売れているから、日本は「ついで」でいいや、なのか。

 そんな三代目エスクード。
 海外のドキュメンタリー番組を観ていると、たまに画面に映り込むことが見受けられ、オーナーとしてはつい目がいってしまうのですが。(笑

 例えばアフリカ。
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 野生動物保護レンジャー用のクルマとして、使われているようです。
 初代エスクードは、日本では望まれたサイズ感と、都会でもカッコよく乗れるデザインもあって人気を博しましたが、アフリカでもコンパクトで安価だけれど、走破性が高いことからか、かなりの人気車種だったようです。
 20年ほど前に現地に赴任していた友人も初代に乗っていて、頼まれて部品を手配し、送った記憶があります。
 また、現地での白サイ保護の活動にスズキが車両提供などの支援を行っているそうで、そんな流れで、三代目もアフリカで認知されているのではと想像しています。

 この他にも、ナショナルジオグラフィックとかを観ていると、研究者がフィールドに行くためのクルマとして三代目を使っているのが、意外なほど散見されるのです。

 勝手な推測ですが、ランドクルーザーやディフェンダーほどに堅牢性は高くないものの、それなりの走破性を持ち、乗り心地も良く、しかも安価で使いやすいあたりが受けているのはないかと思っています。

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 そして、現在ラリーのXCRクラスが盛り上がりを見せていますが、ヨーロッパでは、以前からクロスカントリーラリーが盛んなようで、現地の販売店で製作されたのであろう、こんなラリー車が数多く走っているようです。
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 日本では、ほんの一瞬しか販売されなかった3ドアも、レギュラーモデルとして販売されていて、人気を博していたとか。
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 ちなみに福岡県では「TDA」という名称で、2台が時間差で出走するという面白い形式での、4WDでのダートトライアル競技が開催されており、ここでも実際にエスクードが活躍しています。

 なのでXCRクラスでも、誰かエスクードでラリー車を仕立てて走ってくれませんかね。(パーツがないので厳しいのは承知の上)(笑

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 蛇足ながら、台湾でも三代目は「GRAND VITARA JP」の名で販売されていました。ネーミング末尾に「JP」が付くのは、ノックダウン方式により、台湾国内で組み立てられる車種が多い現地にあって、これは日本で生産されたものを輸入していたから。
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 現地の嗜好に合わせて、ウッドパネルとレザーシートを標準装備し、高額の関税もあって、その価格は日本での約2倍と、まさに高級車扱いだったそうです。


 振り返ると、確かに同時期の他メーカー車に比べると、室内のつくりがちょっとプラスチッキーだったりする面も散見していましたが、その代わり必要な装備はひと揃い付いていてお買い得感が高く、気軽に使い倒せる道具感が、かわねこ的には魅力なのです。

 当時のメディアやネットによるインプレッションは、高級感がないことを指摘するものが散見されましたが、これは的はずれな話で、そもそもが高級車などではなく質実剛健な実用車、としてこそが、三代目の立ち位置だったと思うのです。

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Posted at 2023/12/05 23:06:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | ESCUDO | クルマ
2023年12月01日 イイね!

えびすさんが居た!

えびすさんが居た! 十勝でも、ついに白いナニカが降るようになってしまい、冬を実感する今日この頃。
 除雪は大嫌いですが、雪そのものというか、圧雪路を走るのはむしろ好きだったりします。(←ワガママ
 今季はあ~るくんでの初雪道なのと、タイヤが新品なのでちょっとだけ楽しみだったり。

 先日も、山奥の現場に行く道路が、ところどころ圧雪になっていて、初スタッドレスの感触を確かめてきました。


 さて。昨今冬道で活躍する装備に、ABSがありますが。
 これ、1990年代後半から2000年代初頭当時、国内各メーカーがエアバッグとともに、こぞって採用し始めた装備のひとつでした。

 以前乗っていたHT81Sスイスポにも装備されていましたが、スイスポに乗り始めた2004年当時は、雪道でちょっとブレーキペダルを踏むと、リア側荷重が軽いこともあってか、すぐにABSが効いてしまったものです。
 当時のメイン車両だったD21テラノには、ABSが付いていなかったこともあって慣れておらず、うざいので、ヒューズを抜いて作動を止めてやろうかと思いつつも、ヒューズを抜くと、メーターパネルの警告灯が点きっぱなしになることから、それも邪魔だな、とガマンすること幾年月。

 しかし、道内の某有名ラリードライバー氏の「ABSは効かせたら負け」という名言にあるように、意識しながら 10年も乗っていると、さすがの鈍いかわねこもブレーキの踏み方のコツが掴め、やがてほとんどABSを効かせることはなくなりました。

 昨今では制御技術も向上して、スポーツABSも一般化し、ジムカーナ競技などでは、制御をいかにうまく使うかが、速く走るコツとも聞きます。

 ちなみにエスクにももちろん装備されていますが、冬道よりも、ブレーキングしながら路面の段差に当たったりすると、その一瞬だけ作動することがあるのは、制御の違いなのでしょう。


 そんなこんなのABSですが、あ~るくん導入にあたり資料を調べていてわかったのは、軽自動車用のABSは、車種にもよるかもしれませんが、意外なことに2010年まで、標準搭載はあまりなかったようなのです。

 ワゴンRのマイナーチェンジ履歴を見ると、2010年5月に行われたもので、それまでメーカーオプションだった、ABSとブレーキアシストがそこで全グレードに標準搭載されるようになりました。

 さらに調べてみると、法令による搭載義務はもっと後なので、先立ってメーカーが自主的に搭載を進めたようです。おそらくは、当時安全装備として盛んに喧伝されていたので、販売戦略上の理由もあったかもしれません。
 軽自動車への標準搭載が少し遅れたのは、言うまでもなく、コスト面の問題でしょう。量産効果でコストが下がったことにより、普及し始めたと思います。


 わがあ~るくんは、2010年2月登録車なので、当然ABSは標準装備ではなくメーカーオプションです。実際、納車直後にダートに乗り入れ、強めにブレーキを踏んでみましたが、あの「ガガガガ」という作動音もなかったので、やっぱりこんな安い足クルマに、わざわざ付けていないんだろうと、思い込んでいたのですが。
 
 納車後しばらく経った頃のこと。ウォッシャー液ではなく「ただの水」が入っていたウォッシャータンクを空にすべく、積極的にウォッシャーを使い続けていたらついに出なくなったので、さっそくウォッシャー液を補充することにしました。


 その時です。ウォッシャータンクの横に、なにか見覚えのある、バルブユニットらしきものがあることに気づきました。
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 「あれ?これなんのユニットだったっけ」と、よく観察すると、下部にはブレーカーらしきものも見え、複数の細い配管も伸びています。その配管をたどってみると、マスターバックに繋がっており、そこで思い出しました。

 このユニット、スイスポやエスクに搭載されているABSアクチュエーターにそっくりだと。いや、マスターバックに配管されている時点で、ABSアクチュエーターに間違いありません。

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 その後下回りの防錆塗装をした際にも、フロントフェンダー内に、しっかりと配線が通っているのを確認したり。

 これまでヘッドライトのバルブを交換したり、外気温計のセンサーハーネスを配線したりの際にも、エンジンルーム内のアクチュエーターや、納車直後のタイヤ交換時にフェンダー内の配線は、思い切り目に入っていたはずなのに「どーせ付いてるわけない」という思い込みで、光学迷彩化され、見えていなかったようです。(笑

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 さらに気づいたのは、イグニッションON時に、メーターパネル内にも、ちゃんとABS警告灯が点灯していたこと。ただこれは、わずか1秒ほどですぐに消えてしまうことから、印象に残っていなかったようです。

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 そんなわけで、実はあ~るくんにも住み込んでいた、えびすさん。
 まあこんな軽いクルマで、どれほど効力を発揮するものかわかりませんが、この冬はしばらく「負けないように」ペダルを踏むことになりそうです。(笑





Posted at 2023/12/01 22:09:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | WAGON_R | クルマ

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「今年、3年ぶりのカムイは、土曜日にのんびり移動して室蘭あたりの安宿に泊まって、日曜のギャラステ…と思ったけど、どうせ行くならやっぱり高いけど近場の宿に泊まって、土曜日も満喫しようかと欲が出てきた。(笑」
何シテル?   06/14 18:10
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