
松の内もとっくに過ぎたと言うのに、今さら年末の話など書いてもしょうがないのですが、まあ、気は心で。
翌年の話をすることを「鬼が笑う」などと言いますが、前年の話をする場合、鬼はどうするんでしょうね。泣くんでしょうか、怒るんでしょうか。(笑
とまあ、こんなふうにブログが大幅に遅れたのも、実は昨年末に体調を崩し、年末年始は文字通り「寝正月」だったのです。
コロナやインフルではなかったよう(年末で病院に行っていないので不明なのです)でしたが、お休み初日の29日晩から発症し、30日は38℃以上の発熱。翌日には熱は下がったものの、鼻炎から来る味覚障害で、明けの2日までまったく味がせず、せっかく年末年始に味わおうと仕入れていた、お茶各種とお菓子を横目に、白湯と粥で年越しという、情けなさ。
3日からやっと味覚は戻ったものの、酷い偏頭痛に、食欲不振とだるさで出かける気力もなく、ひたすらに基地で溜まったビデオ消化で過ごしていて、体調が復帰したのは実に6日だったのです。
そんなわけで、いちばんお休みらしかったのが、発症直前の29日日中。前日までに掃除の仕上げと、細かな仕事などを納め、この日からお休みとあってじっとしていられるわけもなく、さっそくお出かけしていたのでした。
この日のお供は、本来ならエスクですが、なぜかあ~るくん。
日本海側は、年前からかなりの大雪に見舞われていたようですが、十勝は幸いに例年よりかなり降雪も少なく、日勝峠もアスファルトが出ています。
日高側へ降りても状況は変わらずで、実のところ、あ~るくんをお供にしたのは、圧雪路を走りたかったからなので、ちょっと拍子抜けでした。
それでも雪を求めて、平取の山中に分け入ってみると、やはり降雪量は少ないらしく、日当たりの良いところはアスファルトが出たりもしていたものの、峠は圧雪だったので、やっと雪のフィーリングを愉しんだり。
馬産地だけに、お馬さんの姿に癒やされたり。
そんなこんなで走り回って、目指したのはここ。
約半年ぶりのねこや食堂で、うどんを堪能したのでした。
デザートは栗のケーキ。うどんとともに写真を取り損ねたのが痛恨ですが、程よい甘さを味わいました。
ねこやさんにはその昔、ソラ夫くんという営業部員が居て、うどんをオーダーすると、待っている間に膝乗りして来るという、有能なサービスぶりだったのですが、残念ながら昨年春に雲上部へ転勤となってしまいました。
残っているのは、お店のオープン時から「営業部長」の肩書を持つ、コナちゃん。
コナ部長、これまでは、実に猫らしいマイペースぶりで、特に愛想を振りまいたりはしない代わりに、どれだけ触られてもまったく嫌がらないので、モフリ放題だったのですが、なんと今回初めて膝乗りしてきました。
オーナーさんによれば、ソラ夫くんの転勤以降膝乗りするようになったそうで、接客をしなくては、という自覚なのでしょうか。(笑
ただ、お客さんの猫好きを見分けているわけではなく、自分が乗りたいと思えば、ガンガン行ってしまうので、いきなり膝乗りされて困惑するお客さんもいるとか。
そのコナちゃんは、もともとが保護猫のため、実際の年齢は不詳ながら、ねこやさんに来て既に18年。ひょい、と膝に乗ってくるフットワークは、18歳と思えないものですが、あと何年付き合ってくれるものやら。
お腹と猫成分をいっぱいにして、意外なほど道も順調で時間に余裕があったことから、ひさしぶりに襟裳岬経由で帰ることにしました。
だいたいいつも天馬街道を走るので、襟裳岬へ向かって東進するのは、何年ぶりなのだろう。
と、様似の市街地に入ったところで、せっかくなので、漁港を眺めに入ってみると。
港には、かなり大型の貨物船も停泊していたので、船好きは写真を撮ってしまいます。(笑
と、すぐ先の高台に岬があるのに気づきました。
様似もこれまで何度も通っていましたが、進行方向が逆なこともあり、この岬は初めて気づきました。
さっそく行ってみると、木道が整備されてはいるものの、なんだかえらく傾いています。これ、登っても大丈夫なのか。(笑
こんな展開になると思っていなくて、トレッキングシューズも積んできていないので、ドライビングシューズのまま登ったのですが、天気は良かったものの、なにしろ飛ばされそうなほどの強風が吹き荒れていたので、写真もゆっくり撮る余裕もないまま。
もちろん、防寒用のドロワットパーカは着ていたのですが、風で顔がすっかりこわばり、クルマに戻ってヒーターを全開にかけても、しばらく寒いままでした。
えりも付近を走っていて気づいたのは、このあたりは漁師さんの家がほとんどですが、妙にジムニー率が高いこと。
1軒に1台どころか、新旧織り交ぜ2~3台置いてある家もあり、おそらくこのあたりはコンブ漁が盛んな地域なことから、ジムニーは足車兼、作業車でもあるのでしょう。
昨今は網を引くのに小型クレーンも普及したのか、軽トラの荷台にクレーンを装備したものもずいぶんと見かけました。
こういう地域性って面白いものです。
えりもと言えば岬が有名ですが、風が強いだけなので、特にクルマを降りたりはせず、そのままひたすら海沿いのドライブを愉しんでいたのですが。
2時間近く走っているのに、先の冷え切った顔のこわばりが全然取れず、身体もなんだかだるい。
あ、この感じは糖分不足だ、と気づいて大樹のセイコーマートで糖分補給。温かいミルクティーとどら焼きのおかげで、身体もだいぶ軽くなりました。
しかし、この時期は日暮れも早く、15時を回るともう薄暗くなり始めます。晴天の下ならば、まだまだドライブを楽しみたいところですが、暗い中では走ってもつまらないので、ここからはまっすぐ帰投。
本当は、せっかくの年末お休みなので、ちょっぴり豪勢に外食でもして帰投…と思っていたのですが、どうも妙に身体がだるく、素直に帰投したあたり、このへんから既に不調が出始めていたのでしょうね。
そんなわけで、せっかく年始の長めのお休みも活かせず、ひたすら基地に引きこもっていたので、なんだかお休みという感じがあまりありませんでした。
しかも仕事始めに、あちこちで年末から体調不良で…と言う、同じような話をやたらと聞いたので、どうも年末クラスターに引っかかったのでは、という疑いが濃厚です。
こんな締まらない年末年始になってしまいましたが、思えばこれ、遠征中でなくで本当に良かったです。長いこと遠征をやっていると、旅先での体調不良も経験ありますが、アレは本当にしんどいので。
そんなこんなで2024年も始まりました。どうぞみなさまもご自愛しつつ、こんなかわねこですが、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。