• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

かわねこのブログ一覧

2025年08月07日 イイね!

今年こそ最後の勇姿

今年こそ最後の勇姿 昨年見学に行った、海上保安庁最古にして、唯一砕氷能力を持つ巡視船「そうや」。今年で船歴実に48年を迎えました。北国の過酷な環境での任務の中、よくぞ耐えたものです。

 既に新造船の二代目「そうや」(初代「宗谷」名からだと三代目)も進水が終わり、就役に向けて艤装が進んでいるようです。ちなみに船名だけでなく、船番もそのまま「PLH01」が引き継がれるもよう。
 昨年は、現「そうや」の退役を濁していた海保ですが、今年は自らが「最後の一般公開」と銘打っていました。

alt
 実は事前情報で、体験航海の案内を見つけ、応募多数なら抽選制とのことだったのですが、みごと当選。小躍りして喜んでいたのですが、好事魔多しで台風9号の進路が、かなり怪しくなってきました。
alt
 結果、北海道への直撃は避けられたものの、釧路沖の海上はかなり影響を受けそうな予報に、届いた「体験航海中止」のメール。先日の津波の影響もあるのでしょう。やっぱりな、という思いだったのですが、残念です。

 しかしそのメールには、停泊状態での一般公開を行うので、ぜひどうぞ、との一文が。ならばと釧路まで出かけることにしたのです。

 それにしても、これも台風の影響でしょう、市内は釧路らしからぬ蒸し暑さでした。
 見学は午後から参加するので、まずはお昼ごはんです。

alt
 これまで釧路と言えば蕎麦、だったのですが、今回は雪風@L880Kさんからオススメされた、回転寿司に行ってみることにしました。
alt
 目的はこれ「かしわ抜き」です。

 蕎麦屋さんの「ぬき」が、シンプルにスープがメインなのに対し、ここのはかしわ肉がこれでもかというほど入っており、さらにネギとかまぼこまである豪華版。出汁は蕎麦屋のそれより少し濃いめなかんじですが、これはこれで美味しく、楽しめました。
 さらにこの日限定だったらしい、くじらの握りもあり、ひさびさのお寿司を堪能して、港へ向かいます。

alt
 まだ時間があったので、今回も埠頭でまき網漁船を見て散策。
alt
 と、こんな船が。バンカーバージと呼ばれる、給油専用の船です。通常のガソリンスタンドのように、エネオスやら出光などのマークが付いた船が何隻か停泊していました。大型船の入港も多い、釧路ならではと思います。
alt
 いつもなら「そうや」が停泊しているバースには、近くの旅客ターミナルで一般公開しているため、その姿がありません。
 そのため、日曜日とあって、主のいない岸壁には釣り人の姿がぎっしり。(笑

alt
 そしてターミナルには、「そうや」の姿がありました。
alt
 昨年同様、すぐとなりの広場では、くしろ港まつりが行われており、よさこいの演舞などでにぎわっています。ちょうど昼時ということもあって、数多く並んだ露店前はかなりの混雑。
alt
 相変わらず昭和からタイムスリップしてきたかのような、懐かしく、そして少し怪しげな露店も並んでいます。もしかして北海道中の露店商が集まっているのではないだろうか。(笑

alt
 「そうや」の一般公開も、昨年同様50名ほどの列がありました。かわねこ同様の船マニアばかりではなく、親子連れの姿も多く見かけたのは、地元に定着している証でしょう。
alt
 乗船すると、前甲板には、睨みを利かす60口径40㎜機関砲が。ふだんは潮を被らないよう、カバーが掛けられていますが、今日はしっかり姿を見せています。
 そう言えば聞くのを忘れましたが、海保は実弾射撃演習って、どの程度やるんでしょう。

alt
 一般公開に合わせてでしょう。リペイントされていますが、ところどころ古さは隠せません。
 実際に乗組員の方に伺うと、まさしく錆との戦いだそうで、その方はヘリの整備員でしたが、それ以外にも船体の細かな補修やペンキ塗りなども行うそうで「なんでもやらなくちゃいけないんです」とのことで、新造船が待ち遠しいそう。

 公式通知の通り、体験航海の中止は台風の影響のためだそうですが、先日の津波による、任務への影響もあったことは想像に難くありません。
 津波当日は、やはり沖合へ退避したのか聞いてみたら、実はその日は改修のため函館でドック入りしていたそうで、緊急出港するかどうか、かなり悩んだとか。


alt
 ちなみに帰路、厚内の海岸通りを走ってみたのですが、釧路港内の穏やかさと違って、波高が高く、潮飛沫で景色が霞むほど。
alt 
 高台から海を眺めても、文字通り「天候晴朗なれど波高し」で、下からはごうごうと波音が響くほどだったので、これは体験航海中止もやむなしかな、という海上の荒れもようだったのでした。


alt
 船内のつくりは、やはり狭かったり、スイッチやフック類など小物のデザインが、昭和を感じさせるものですが、でも中には「この古さも味があっていいものですよ」と言う若い女性乗組員もいたので、若い世代には、一周回って却ってウケるのかも。

alt
 フライトデッキでは、昨年に続き「巡視船そうやお兄さん」が子どもたちに大人気。職員さんもノリノリで楽しそう。(笑

alt
alt
 と、アナウンスがあり、高速救難警備艇の訓練展示を行うとか。右舷側へ行ってみると、高速艇が降ろされ、実際に走り回ってくれました。
alt
 港湾内なので、速度は抑えていたようですが、ウォータージェット推進なので、25ノット(約46㎞)くらい出せるはず。
 これは昨年はなかった展示なので、今回はちょっと得した気分です。


 ちなみに「そうや」は、その技術が確立される以前の建造のため、スラスターが装備されていないので、離着岸にはタグボートが必要なのではと聞いてみると、この旅客ターミナルへの離着岸はその通りで、タグを使うとのこと。
 しかし、通常停めている停泊バースの場合、タグは使わず微速前進中にアンカーを落とし、アンカーを起点に船を転回させて着岸すると聞いて、そんな技があるのかと驚きました。

alt
 ついでに、新しい巡視船の「とかち」などは前側面に、防護板のような装備が付いているのが気になっていたので、これも聞いてみると、あれは着岸時に岸壁からの保護用なのだとか。保護板が付いている理由が「新しい船は船体が(軽量化のため)アルミ製だから」と聞いて納得です。

 1時間ほど見学し、船を降りたその時です。「これより、救難ヘリがそうや横をローパスします」とのアナウンスが聞こえました。

alt
 ええええ!そんなサプライズもあるのか!これは見たい。と、ちょうど、列をなしていた乗船者が切れたタイミングもあって、案内役の職員さんが「ヘリは右舷側を通過するので、もういちど乗船して甲板でご覧になってください」と言ってくださったので、再度乗船。

alt
alt
 釧路航空基地から発進した、S-76Cが「そうや」横をローパスしていきます。
alt
 ターミナル端で転回すると、後部ドアが開け放たれて、隊員さんが手を降ってくれていました。

 S-76Cの展示飛行自体が珍しいので、思わず「今回は大サービスですね」と乗組員さんに声を掛けると「港湾内は、(カモメなどが多く)バードストライクの危険性が高いので、普段はあそこまで高度を下げないんですよ」と教えてくれました。おそらくは「そうや」最後の一般公開に合わせてのことでしょう。

 そんな思わぬサプライズオプションもあって、堪能した「そうや」一般公開だったのでした。

 そして今度こそ、現「そうや」には、さよならです。
alt
 個人的には、この後ろ姿の佇まいが好きでした。
 
 48年間、本当におつかれさま。






Posted at 2025/08/07 21:27:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | ふね | 趣味
2025年08月04日 イイね!

就航十三周年

就航十三周年 本日で、わがエスクが13年目の航海に入りました。
 オドメーターは、173,300㎞。2024年度の走行距離は、11,300㎞でした。

 既に新たなパーツの投入はなどはなく、幸いなことに、昨今は大きな故障とかのトピックもないので、整備と言えば車検くらいでしょうか。
 そんなわけで、先月、6回目になる車検も無事終了。
alt
 代車は20年落ちの初代ノート。なので、コレで走り回ったりはせず、ほとんどあ~るくんに乗っていました。
 ただ、猛暑の最中だったので、ノートはエアコンが効くのと、エアコンを作動させてもあ~るくんのように、とたんに走らなくなるわけではなかったのは幸いか。
 
alt
 さて、今回車検のために、常設の車営台を取り外し、運転席シートをノーマルに戻しました。
 13年ぶりに座ってみたノーマルシートは、座面の柔らかさなど、けっこうな違和感。(笑

 近年、アフターマーケットのシートレールに対する車検基準が厳しくなり、前回の車検から、これまでのレカロシートが車検に通らなくなってしまいました。
 個人的には、それまで10年間(先代テラノの時代からはさらに遡って20年)問題なく車検に通っていたのに、既得権もなくいきなりNGはおかしいのでは、と思うところですが、文句を言っても通らないので、今回もやむなくノーマル戻し。

 もちろん、車検対応の純正シートレールを購入しようと思ったのですが、車検用書類の申請には、シート本体のシリアルナンバーが必要です。
 なので取り付け状態で、ライトを当てたりしてかなり探したのですが、ナンバーが見つからず、時間切れで今回は断念しました。
alt
alt 
 しかし取り外してからも、本体を裏返したり、付いていたカバー類を剥がしたりしても、どこにもナンバーがありません。思えばこの時、シートを分解しているので、ナンバーがあれば写真を撮っているはずなのですが、それもないところを見ると、そもそもナンバーがなかったのでは、という疑惑が浮かびます。
alt
 というのも、シート裏にラベルらしきものが貼ってありますが、なぜか黒く塗りつぶされているのが発見されました。
 このレカロは、もう30年以上も昔に購入したので、もはやどこの店で購入したのかなどがわかりません。並行輸入品だった可能性も高く、事実上追跡不可能。

alt
 30年も使ったんなら買い換えろよ、と言われそうですが、この「LS-F」は今はもう絶版モデルで、張り出した大きめのサイドサポートが気に入っているので、換えが効きません。
alt
 今回取り外してみても、内部のウレタンがわずかに粉化は起こしているものの、座面などにも特にウレタンの欠けなどもないため、今後も使い続けたいのです。

 そんなわけで、不本意ながら車検時のノーマル戻しがデフォルトになりそう。

 しかし、シートを付け替えること自体は簡単ですが、問題はシートベルト警告灯の配線をする必要があり、それがシートヒーター回路から分岐されているのです。
 シートヒーターは、発熱体をハーネスごとレカロに移設しているので、ノーマル化するとハーネスがないことになります。

 前回は、車検時にNGとなってノーマル化の必要が生じ、ノーマルシートをお店に預け、車検後レカロに戻してもらっての納車だったので、シートベルトの警告灯はどうしたのだろう。
alt
まさかシートヒーター本体をレカロから剥がしたのか、と思ったら、メカさんが配線を作ってくれていたのでした。
alt
ので、次回は忘れないように、配線にマーキング。

 今回はこの他に整備では、フロントブレーキのスライドピンが固着しており、交換となりました。
 これは春先から、少し引きずりっぽい傾向があったので、想定内。リア側はサビ落としで対応可能でした。これも塩害の影響ですね。
alt
 あとはいつものシャシーの防錆塗装をしてもらったのが、整備メニュー。

 今回は幸い、あまり大きな整備はありませんでしたが、13年が経過したことにより、重量税が、なんと12,800円も増税になっていました。
 この上げ方はないだろうという増額ぶりで、そもそも年数経過で、自動車税のみならず、重量税も重課する考え方が理解できません。
 まあこのあたりも、書き始めるとキリがないので、このへんで。

alt
alt
 引き取りの翌日、さっそくレカロと車営台を戻したのは、言うまでもありません。
 やっぱり馴染みある、かわねこ仕様がいちばんです。

 でもこれで2年は、安心して乗ることができます。
 いやもちろん、あと2年どころか、できるものならあと7年、つまりは20年乗りたいと思っているので、航海はまだまだ続くのです。

alt



Posted at 2025/08/04 22:02:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | ESCUDO | クルマ

プロフィール

「@れいぽんさん オジェを打ち破ったタイムの貴元くん、殊勲賞ですね。ラトバラ代表、ステージエンドのインタビューで超ゴキゲンでしたね。(笑」
何シテル?   08/03 21:24
オートバイとクルマと、野遊びが大好きな「おやぢ」です。(^^ゞ 北海道のど田舎に住んでいます。どれくらい田舎かと言うと、地域で乗っている車種を言えば、...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3 456 789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

To all the GRANDVITARA users 
カテゴリ:ESCUDO
2013/04/25 00:50:33
 
TREK FIELD 
カテゴリ:震災支援
2011/04/27 21:50:38
 
SSER ORGANISATION 
カテゴリ:震災支援
2011/04/10 23:28:28
 

愛車一覧

スズキ エスクード スズキ エスクード
外遊びの相棒として、約20年乗ったD21テラノの後継機として、2012年8月4日より就航 ...
カワサキ スーパーシェルパ シェルパくん (カワサキ スーパーシェルパ)
街乗りから林道散歩、ツーリングまでなんでもそつなくこなす、オールラウンダーな相棒です。 ...
スズキ ワゴンR あ~るくん (スズキ ワゴンR)
池から自転車で飛び出したり、自分でゴハンを炊いたりはしないけど「あ~るくん」です。(笑 ...
カワサキ KSR-II ちびくろ (カワサキ KSR-II)
1991年にわがやへ来て以来、林道探索に活躍。現在はそのコンパクトさと2ストの加速力で、 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation