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かわねこのブログ一覧

2023年12月01日 イイね!

えびすさんが居た!

えびすさんが居た! 十勝でも、ついに白いナニカが降るようになってしまい、冬を実感する今日この頃。
 除雪は大嫌いですが、雪そのものというか、圧雪路を走るのはむしろ好きだったりします。(←ワガママ
 今季はあ~るくんでの初雪道なのと、タイヤが新品なのでちょっとだけ楽しみだったり。

 先日も、山奥の現場に行く道路が、ところどころ圧雪になっていて、初スタッドレスの感触を確かめてきました。


 さて。昨今冬道で活躍する装備に、ABSがありますが。
 これ、1990年代後半から2000年代初頭当時、国内各メーカーがエアバッグとともに、こぞって採用し始めた装備のひとつでした。

 以前乗っていたHT81Sスイスポにも装備されていましたが、スイスポに乗り始めた2004年当時は、雪道でちょっとブレーキペダルを踏むと、リア側荷重が軽いこともあってか、すぐにABSが効いてしまったものです。
 当時のメイン車両だったD21テラノには、ABSが付いていなかったこともあって慣れておらず、うざいので、ヒューズを抜いて作動を止めてやろうかと思いつつも、ヒューズを抜くと、メーターパネルの警告灯が点きっぱなしになることから、それも邪魔だな、とガマンすること幾年月。

 しかし、道内の某有名ラリードライバー氏の「ABSは効かせたら負け」という名言にあるように、意識しながら 10年も乗っていると、さすがの鈍いかわねこもブレーキの踏み方のコツが掴め、やがてほとんどABSを効かせることはなくなりました。

 昨今では制御技術も向上して、スポーツABSも一般化し、ジムカーナ競技などでは、制御をいかにうまく使うかが、速く走るコツとも聞きます。

 ちなみにエスクにももちろん装備されていますが、冬道よりも、ブレーキングしながら路面の段差に当たったりすると、その一瞬だけ作動することがあるのは、制御の違いなのでしょう。


 そんなこんなのABSですが、あ~るくん導入にあたり資料を調べていてわかったのは、軽自動車用のABSは、車種にもよるかもしれませんが、意外なことに2010年まで、標準搭載はあまりなかったようなのです。

 ワゴンRのマイナーチェンジ履歴を見ると、2010年5月に行われたもので、それまでメーカーオプションだった、ABSとブレーキアシストがそこで全グレードに標準搭載されるようになりました。

 さらに調べてみると、法令による搭載義務はもっと後なので、先立ってメーカーが自主的に搭載を進めたようです。おそらくは、当時安全装備として盛んに喧伝されていたので、販売戦略上の理由もあったかもしれません。
 軽自動車への標準搭載が少し遅れたのは、言うまでもなく、コスト面の問題でしょう。量産効果でコストが下がったことにより、普及し始めたと思います。


 わがあ~るくんは、2010年2月登録車なので、当然ABSは標準装備ではなくメーカーオプションです。実際、納車直後にダートに乗り入れ、強めにブレーキを踏んでみましたが、あの「ガガガガ」という作動音もなかったので、やっぱりこんな安い足クルマに、わざわざ付けていないんだろうと、思い込んでいたのですが。
 
 納車後しばらく経った頃のこと。ウォッシャー液ではなく「ただの水」が入っていたウォッシャータンクを空にすべく、積極的にウォッシャーを使い続けていたらついに出なくなったので、さっそくウォッシャー液を補充することにしました。


 その時です。ウォッシャータンクの横に、なにか見覚えのある、バルブユニットらしきものがあることに気づきました。
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 「あれ?これなんのユニットだったっけ」と、よく観察すると、下部にはブレーカーらしきものも見え、複数の細い配管も伸びています。その配管をたどってみると、マスターバックに繋がっており、そこで思い出しました。

 このユニット、スイスポやエスクに搭載されているABSアクチュエーターにそっくりだと。いや、マスターバックに配管されている時点で、ABSアクチュエーターに間違いありません。

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 その後下回りの防錆塗装をした際にも、フロントフェンダー内に、しっかりと配線が通っているのを確認したり。

 これまでヘッドライトのバルブを交換したり、外気温計のセンサーハーネスを配線したりの際にも、エンジンルーム内のアクチュエーターや、納車直後のタイヤ交換時にフェンダー内の配線は、思い切り目に入っていたはずなのに「どーせ付いてるわけない」という思い込みで、光学迷彩化され、見えていなかったようです。(笑

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 さらに気づいたのは、イグニッションON時に、メーターパネル内にも、ちゃんとABS警告灯が点灯していたこと。ただこれは、わずか1秒ほどですぐに消えてしまうことから、印象に残っていなかったようです。

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 そんなわけで、実はあ~るくんにも住み込んでいた、えびすさん。
 まあこんな軽いクルマで、どれほど効力を発揮するものかわかりませんが、この冬はしばらく「負けないように」ペダルを踏むことになりそうです。(笑





Posted at 2023/12/01 22:09:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | WAGON_R | クルマ
2023年11月25日 イイね!

秋の東北旅 -3-

秋の東北旅 -3- 翌朝は4時に起床し、ターミナルへ向かいます。

 7月もそうでしたが、マニアとしてはこの狭い秋田港に、1万8000トンのフェリーが、転舵一発で入港する職人技を見ずにおれないのです。(笑
 到着すると、ちょうど「らいらっく」が入港し、転回しているところに間に合いました。
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 ここでもトラックの乗下船が多かったのは、時期的なものでしょう。船会社としては書き入れ時なのでしょうね。
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 ターミナルには工場を出荷してきたらしい、大型重機も下船していて、輸送用のトラックを待っているようです。
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 帰路も同じ船ですが、さらにケチって船室は二段ベッドのB寝台。早朝6時半に出港し、当日夕方17時半に着港するダイヤのため、ほぼ半日過ごしますが、だいたい午前中は爆睡して、午後からはサロンなどの公室でゆっくり読書することが多いので、個室ではなくとも、そこそこつくろげるので。
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 7月もそうでしたが、秋田港外に出ると、日本海らしく風が吹きすさんでかなりうねっています。
 これはこのチャンスにと、波打つお風呂を楽しんでから、Tシャツでベッドに横になると、即座に爆睡。

 フェリーはだいたい沖合を航行するので、携帯の電波は圏外なことが多く、しかも2等船室などは船によっては船体中央部にあったりするので、なおさら。今回の2等B寝台は西側の窓付き部屋でしたが、どうせ電話などかかってこないだろうとのんきに寝ていたら、昼前にまさかの着信があり、起こされました。昨今は、海岸沿いにもアンテナが増えたのでしょうかね。

 電話を終えるとちょうど昼で、レストランオープンの船内放送がかかったので、さっそく昼食に向かいました。
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 新日本海フェリーでの昼食は、いつもラーメン。
 7月は醤油ラーメンだったので、今回は塩ラーメンをチョイス。あっさり系で、美味しいラーメンでした。最近はついついミニチャーハンセットにしてしまいます。(笑

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 食後は、船体横の通路に設けられているプロムナードで読書。大きな窓があって、外が見られるのと明るいので、お気に入りのスペースです。
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 ふと目を上げると、大きな山と岬が迫っています。
 いつの間にか津軽海峡に入り、あれは白神岬でしょうか。後部甲板に出ると、東側には竜飛岬と大間崎らしきものも見えます。
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 さらに進むと、恵山岬も見えました。

 この航路が楽しいのがこの景色。意外なほど陸地に近いところを航行しますが、7月の時は、濃霧に覆われてほとんど見えなかったので、今回は景色を堪能できました。

 持ってきた本を読み終えてしまい、と言って、入港までに読み終えられそうにないので、別の本に手を付けるのもなんだかなあ、と、思ったその時、フォワードサロンのことを思い出しました。
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 これ、船の最前にある横長な部屋で、30名は余裕で入れる広さ。特徴は前面に窓が付いていることで、甲板と水平線を見られるので、マニア的にはたまりません。(笑
 3階と4階の2箇所に設けられており、3階のそれは喫煙室になっていました。4階は操舵室の直下なので眺めも良く、意外と知られていないので、いつもほとんど人はいません。今回もわずかに3名ほどしかおらず、静かに過ごせました。

 この部屋は新日本海フェリーならではで、苫小牧~八戸航路のシルバーフェリーとか、苫小牧~大洗航路のさんふらわあにはありません。
 ちなみに苫小牧~仙台~名古屋航路の太平洋フェリーは、特等室を取ると、この部分が個室船室になり、部屋に居ながら前方と甲板が見えるので、ものすごく得した気分になれます。(笑
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 これまでは年末年始に乗船していて、冬期はこの窓に鉄板で覆いがされてしまい、中が暗くて閉塞感があるので、これまであまり利用していませんでした。覆いを付ける理由は、かつて時化の時に大波をかぶったら、窓が割れてしまったことがあったからだそうで、冬の日本海の厳しさがわかるエピソードです。
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 そんなわけで、久しぶりにかわねこ的特等席でくつろぐことができました。船は恵山沖からは、もう陸地は見えませんが、眼の前に広がる水平線を、ただぼーっと見ているだけでも楽しいのです。キャンプの焚き火もそうですが、波も常にかたちが変わることから、見ていても飽きることがない、ぜいたくなひとときを過ごせたのです。
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 結局、着港直前までフォワードサロンを離れずに過ごしましたが、やがて前方に苫小牧の街が見えてきました。
 今回は往きと違って、5分ほど入港が遅れるとのアナウンスでしたが、船好きにはむしろもっと遅れてもいいくらい。(笑
 まだまだ乗っていたかったけれど、やがて船は苫小牧東港に入港。
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 苫小牧東港では、秋田港のように転回せず、オモテ(船首方向)から着岸します。
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 最後に後部デッキに出てみると、7月の着港の際は、タグボートがいて着岸補助をしていましたが、今回は自力着岸です。たぶん、7月の時は強い東風が吹いていたので、自力着岸が難しかったのでしょう。

 そんなこんなで無事入港。楽しかった船旅も終わりです。
 今年はイレギュラー的に、船に乗る機会が多かったのですが、今後は帰省する理由もあまりなくなったので、激減するでしょうね。

 さて、次回はいつ船旅ができるでしょうか。
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-おわり-





Posted at 2023/11/25 21:36:26 | コメント(1) | トラックバック(0) | 旅路 | クルマ
2023年11月24日 イイね!

秋の東北旅 -2-

秋の東北旅 -2- 秋田市内で降っていた雨もやがてやみ、峠を越える頃には晴れ間も見えてきました。

 法事にも無事間に合い、従兄弟たちとにぎやかに話に興じた1日を過ごしまして。

 翌日。帰路のフェリーは、翌々日早朝6時半出港なので、秋田に前泊するため、この日はまた秋田へ戻ります。
 
 てことで、来た道をそのまま戻ってもつまらないので、国道282号線を北上。
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 の前に、これまたここへ来たら寄らずにおれない、福田パンで今日のお昼を確保。
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 このコッペパンはスーパーなどでも売られていますが、直売店ではその場で中身を挟んでくれることもあり、美味しさが違うのと、オーソドックスなジャムやクリームなどの他に、キーマカリーやサラダなど中身のバリエーションが豊富なのは、直売店ならでは。
 しかも組み合わせ自由なので、バナナとメロンクリームのように、ダブルのオーダーも可能。

 無事お昼と翌朝分を仕入れて、当初は八幡平の山岳地帯を抜けようかとも思いましたが、天気が今ひとつなこともあり、めったになく国道を真っ当に走ることにしました。
 八幡平あたりの風景は、それまで東北道を北上する時に眼下に見えていて、あそこをのんびり走ってみるのもいいかなあと思っていたので、並走する東北道を見上げながら走るのも、なかなかに楽しいものでした。
 走るのに集中したので、途中写真を撮るのを完璧に忘れていたので、写真はありません。^^;

 平日でしたが、国道は意外とクルマが多いこともあり、あまり流れが良くありません。そこで、鹿角市内には入らず、八幡平市から県道22号に入り、大館までショートカットすることに。

 県道は趣はあったものの、なにしろ道が狭く、途中で停まれそうな場所がまったくありません。どこかで停まって昼食をのんびり摂ろう、と思っていたのですが、これは想定外でした。

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 結局、国道へ復帰したところで駐車帯を見つけ、ここで遅いお昼となりました。
 道路沿いですが、山に向けてクルマを停め、コッペパンを味わえたので良しとしましょう。(笑

 そんなわけで、途中トイレもないまま走っていると、道の駅の標識を見つけたので、トイレ休憩に寄ることに。
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 標識どおりに左折して敷地に入ってみると。おお、これは大館能代空港ではありませんか。
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 なんと、能代の道の駅は、大館能代空港併設なのです。
 秋田港のセリオンとか、網走のように港に隣接というパターンは識っていますが、空港と道の駅のコラボは全国的にも珍しく、ここと能登の2か所しかないとか。

 なので、駐車場は空港のもの。もちろん無料。
 そしてターミナルビルが、道の駅になっています。そのため、当たり前ですがあまり道の駅っぽくありません。(笑
 とは言え、お土産の売店や、レストランも当然併設されています。

 せっかくなので、トイレを借りたついでに、展望デッキへ上がってみました。
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 と、フューエラーが来たので、これはもしかして…と思ったら。
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 ANAのA320が降りてきました。
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 ちょうど羽田からの便が、到着する時刻だったようです。これはラッキー。

 飛行機成分(笑)を補給したので、さらに西へと進みます。

 最初は、男鹿半島あたりにでも立ち寄ろうかと思っていて、それは時間的にも可能ではあったのですが、日暮れが早くなったのであまり楽しめる時間がなさそうなのと、意外と全体にクルマが多く、流れがあまり良くなかったことと、今回はちょっとお疲れ気味なこともあって、珍しくまっすぐ秋田市内へ向かいました。

 このあたりを走るのは、数年以上ぶり。国道をそのまま進むつもりでしたが、秋田自動車道が並走していたので、これを使うことにしました。
 てなわけで、このあとはひたすら走ったので、写真はありません。

 今日の宿は、7月にも泊まったスーパー銭湯内に併設のカプセルホテル。
 前回は安けりゃなんでいい、で、利用したのですが、駅前のホテルよりフェリーターミナルに近い、宿泊者用の広い休憩スペースにマンガがたくさん置いてあってくつろげる、居酒屋風の飲食コーナーの料理が意外なほど美味しい、もちろん温泉も好きなだけ入れる、とあって気に入ったので、今回も利用することにしました。どうせ翌朝4時には起きなくてはならず、船でゆっくり眠れるのでカプセルでの仮眠程度で良いのです。
 施設内の仮眠スペースだとさらに安いのですが、カプセルスペースだとテレビもあり、何と言っても静かなので、ひとり旅ならコスパは良いと思います。
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 ゆっくり温泉に浸かって、夕食は唐揚げ定食をオーダーしてから、そう言えば昨日の夕メシも唐揚げだったと気づいたり。(笑
 おなかを満たしたあとは、22時の消灯時刻まで、休憩スペースでのんびりマンガを読んで、久しぶりにゆっくり過ごせた夜だったのでした。


-つづく- 





Posted at 2023/11/24 21:48:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅路 | クルマ
2023年11月23日 イイね!

秋の東北旅 -1-

秋の東北旅 -1- すでにふた月近く前の話ですが、10月初旬に法事で実家へ帰ることになりました。
 当初は弾丸帰省のつもりで、苫小牧~八戸のフェリーと、八戸でのレンタカーも予約していたのですが。

 たまたまスケジュールに少し余裕があり、これなら1日休みを増やせば、苫小牧東~秋田のフェリーに乗るのもアリかなあなどと、当初は漠然と考えていました。
 試しに費用をキッチリ試算してみると、秋田航路を使うと、八戸航路に比べて航送料がかなり安くなること、高速に乗らずに済むこと、帰りの秋田出港は早朝なので、前泊が必要になりますが、ちょうどポイントが貯まっていたので、安宿なら手出し無しで泊まれそうなことから、軽自動車のあ~るくんで行けば、差額はわずが3000円ほどで済むことが判明しました。
 さらにこの時期、いつも親戚には北海道の農産物を送っていますが、送料が高騰した昨今、これも積んで行ってしまえば、送料が浮くぶん、むしろ安くつくかも、と気づいたのです。

 問題は例の補修失敗で、あ~るくんの外装がかなり酷い状態のままだったことですが、やはりクルマごとフェリーに乗船できる利便性には代えられず、ここはガマンして当初の予定を変更し、あ~るくんでの帰省となりました。

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 出発が土曜日だったため、少し早めの午前中から基地を出発。
 せっかくなので、ひさしぶりに十勝港にも寄ってみました。
 ちょうど漁船が水揚げをしていたこともあり、なんだかヒッチコック映画ばりの様相。クルマに爆弾を落とされないか、ちょっと心配なほどでした。
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 そしてこちら方面へ来たならば、寄らずにおれない、ねこや食堂。
 時刻が15時台とあって、さすがにうどんのオーダーはしませんでしたが、コーヒーと焼きプリンを堪能。
 ここ、コーヒーが美味しいうえに、ポットで出て来るので、たっぷり2杯分楽しめるのです。
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 海沿いの景色を堪能しつつも、日が落ちるのが早く、暗くなってくると途中で遊ぶ気もなくなって来るので、のんびり走っても、苫小牧東港新日本海フェリーターミナルに到着したのは、出港の2時間以上前の17時半。

 さすがにお腹も空いてきましたが、いつも通りなら、出港1時間前の18時20分には乗船できるはず。乗船してしまえば、船内のレストランもオープンしているので、出港前に夕ご飯が食べられそう。
 と目論んで、コンビニに買い出しにも出かけず。この港、近くにコンビニもないので買い物をするには、10㎞ほど離れたむかわ町内まで戻らねばならないのです。
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 しかし。
 ちょうど農産物の出荷時期なこともあってか、大型トレーラーがひっきりなしに乗船していきます。
 ふだんならトレーラーを含む、大型トラックは1階甲板に積まれ、スロープを上がる、2階甲板は乗用車と、せいぜい2t車くらいの乗船なのですが、この日は大型トレーラーもさかんに2階甲板へ登って行き、やっと乗船開始になったのは、なんと出港の15分前。この15分で、待機していた乗用車30台ほどすべてを乗船させたのは、さすがですが。

 到着が早かったかわねこは、比較的早めに乗船できましたが、ふだんなら船室に荷物を置いてひと息ついてから、ゆっくり甲板へ出て出港風景を眺めるのですが、この時はベッドに荷物を置いて甲板へ出るとゲートが閉まり、まさに出港が始まったところでした。
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 主機の振動が伝わり、街明かりが遠のいていくこの瞬間が、旅を実感させるので、かわねこはもっとも好きなひとときです。

 さすがに腹ペコなので、あまりのんびりはせず、さっそくレストランへ。
 長い時間航海するフェリーの食事は、煮込み料理が美味しいのが定番です。その昔は、揚げ物とかサラダ類はあまり美味しくなかったのですが、近年は冷蔵設備やフライヤーの性能向上もあって、ほとんど外れはなくなったのは、ありがたいところ。
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 今宵は美味しそうな香りに惹かれて、カレーをチョイス。今回ばかりはオーダーを大盛りにしてしまいました。(笑
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 船室はここ最近定番の2等A寝台。その昔、余裕があった時代は個室の1等を取っていましたが、日中を過ごすのならさて、この航路は夜に出港して朝に着くので、ケチって寝台です。

 新日本海フェリーの寝台席、現在の呼称は「ツーリスト」なのですが、未だに呼びつけないので、ここでは寝台と呼びますが、昔ながらの二段ベッド式のB寝台と、近年の改修で取り入れられた、カプセルホテル的なA寝台、さらに天井が高い、一段ベッドのS寝台があります。

 S寝台は、昔は新潟航路などで個室より安いことから使っていました。天井が高く、開放感はありますが、近年はケチって使わなくなりました。

 そして今回は、ひと晩過ごすので、少しだけグレードの高いA寝台にしました。
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 二段ベッドのB寝台でも、最繁忙期の盆休み時期でもない限り、同じベッドの他の段に人が入ることはほとんどありませんが、A寝台のメリットは、導風口が付いていること。船の空調って、個室以外では個別の調整はできず、全体に暑いことがデフォルトです。おそらくは、寒いと体調を崩す乗客もいる可能性があるため、薄着にすれば済む、暑め寄りに設定しているのではと思います。

 そのため、昔ながらの大部屋2等も、新日本海航路にはわずかに残されていますが、夜間は消灯されてしまうことと、消灯しても防犯灯が点いているので、真っ暗じゃないと寝付けないこと、二段ベッドのB寝台は、Tシャツでも暑くて寝苦しいことが多いことから、船内で一泊する場合は、数百円ほどの差額なので、最低でも少し快適なA寝台を取るようにしています。

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 ちなみに夜出港の翌日夕方到着、と言った長時間航路ならば、数千円の差額を払っても、個室(新日本海フェリーでの呼称は、1等が「ステート」特等が「デラックス」を取るのがオススメ。ビジホに一泊したと思えば、個室でゆっくりできるメリットは大きいと思います。写真は以前利用した1等和室のもの。
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 大風呂も、昔は窓のない船体中央に、味気ないステンレスの浴槽が置いてあり、3人も入ればいっぱい、なかんじでしたが、現在ではどの航路でも風呂のスペースは大きく取ってあり、大きな窓が付いていて、日中なら海を見ながら入浴できるのが、特長です。
 お風呂も大概は、出港前から開放されていますが、どうせ入るなら外洋に出て、波打つ湯船に浸かりたいのが船マニア。(笑

 ちなみに画像は、さすがに浴室の撮影はできないので、公式のもの。

 唯一、出港後のお風呂だと、売店が営業終了しているので、お風呂上がりのアイスクリームが自販機ものになるのが惜しい。でも、自販機があるだけマシですが。
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 ちなみに夜行航路の場合、ほとんどのフェリーは22時で消灯になります。
 ロビーなどの公室や通路は明るいままですが、大部屋やベッド室も部屋全体が消灯になります。もっとも、ベッドには明るい読書灯が備えられていて、どうせ寝転がって読書することが多いので、消灯になってもなんら問題はありませんが。もちろん、個室だと消灯は自由です。

 いつも本を読んでいるうちに、心地よい揺れで寝落ちするパターンで、今回も23時前に寝落ちし、翌朝は6時に起床。
 天気が良いと、水平線上から昇ってくる朝日を拝めるのですが、この日は残念ながらどんにょり天気で陸地も見えず。
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 秋田港入港時も小雨の中だったのが残念ですが、こればかりは仕方ありません。

 海上のうねりなどの関係でしょう。今回は予定より5分ほど早着、とのアナウンスがありました。フェリーではたまにあることで、マニア的にはふだんならちょっと損な気がしますが、今日は法事の予定があり、遅れるわけにはいかなかったので、ありがたいところ。

 無事下船して、お遊び無しでまっすぐ目的地へ向かいます。

 
-つづく-





Posted at 2023/11/23 21:28:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅路 | クルマ
2023年11月14日 イイね!

冬が迫る

冬が迫る つい先日まで、麦茶を飲みながら暑いと言っていたよーな気がするのですが、気づいたら、温かい玄米茶がデフォルトになっている昨今。
 などと、来なくていいとあがいても、来るべきものはやってくる、というわけで、いよいよスタッドレスタイヤの時期になってしまいました。

 エスクは先日既に交換したものの、街乗り中心のあ~るくんは、まだいいか、と先延ばししていたのですが、さしもの十勝も最低気温の数字の前に、横棒が入るようになってしまったので、腰を上げました。

 この日は朝から強風でしたが、見ると窓の外には、時折なにか白いモノが舞っています。
 先日、道都など道内の西側で、雪虫が大発生したのもニュースになりましたが。
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 これは先日の定期出張時に撮影したもの。煙っているように見えるのは、実はぜんぶ虫です。(汗
 これが脳裏に浮かんで、ついに山脈を越えてきたか、と思ってよく見ると「虫」が付かない、融ける方でした。これはこれでイヤだけど。(笑

 そんなわけで、北風ピープー吹く中、作業開始。
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 最近、ジャッキスロープに使っているのがこれ。雪道のスタック時に使用する、ゴム製のヘルパーですが、スロープ代わりになります。
 あ~るくんだけでなく、エスクもガレージジャッキのマウント位置が意外と奥まっていて、フロントスカート部にジャッキハンドルが当たって上げにくいので、重宝しています。

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 タイヤは納車時に、先輩が新品4本を付けてくれました。
 オートバックスのPBですが、ダンロップでおなじみ、住友ゴムのOEMとか。
 雪道でのフィーリングが、ちょっと楽しみ。

 ホイールは中古のアルミをオクで仕入れてきたものを、先輩が組んでくれました。

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 このタイヤは方向性があると聞きましたが、サイドの矢印マークがありません。実は回転方向ではなく、ホイールの内外でパターンが異なっていたのです。
 ブロックが細かいほうが、内側。なので、タイヤを組む時に間違えなければ、回転方向は気にしなくても大丈夫そう。

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 夏タイヤは中古で購入したので、8,000㎞ほど走行して、3部山というところ。来年は入れ替えが必要かも知れません。

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 先日の下回り塗装の際に、リアのバンプラバーがヘタっていることに気づいていたので、部品を取り寄せて、これも交換しました。
 これ、スズキ純正ですがワゴンR用ではなく、KeiとかHT系スイフト用らしい。81スイスポも適合なので、なにか縁を感じたり。(違
 ネットで取付実績のレポートがあったのと、こちらの方がかなり安かったので、これにしました。

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 タイヤが新品なので、慣らしを兼ねて試走という名のドライブ。
 あ~るくん、夏タイヤは14インチ化していますが、このスタッドレスは標準サイズの13インチ。扁平率も65から80になったので乗り心地が変わって、またぶわんぶわんとボディが揺すられるかな、と覚悟していましたが、意外やサイドウォールの剛性が高めで、乗った印象は14インチとさほど変わらなかったのは嬉しい。

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 交換したバンプラバーも、他車種流用で全長が20㎜長いため、わざとこういう段差を減速せずに通過してみたりしたものの、底付きはありません。
 もっとも、資機材を積んだりすると、また変わるかも知れませんが。でも問題があればウレタンなのでカットすればいいので、 当面はこのままです。

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 しかしなんでしょうね。ホイールが黒くなっただけで、あ~るくん、ずいぶんと印象が変わり、ポンコツ車もカッコよく見えるのは、なぜでしょう。(←自画自賛

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 ちょこっと足を伸ばして、峠のふもとまで来てみると。
 前日にでも降ったのでしょう。路肩には白いモノが残っています。
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 山腹に見えているのは、国道38号線の狩勝峠。山肌も白くなりつつあります。

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 走っていると、道端に古いフォードのトラクターが停まっているのを見かけました。
 1980年代後半から90年代にかけて販売されていたモデルで、昔はよく見かけた覚えがあります。

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 懐かしくて、クルマを停めてよく見てみると。
 後ろに井戸から水を引くパイプがあるな、と思っていたら、なんとこのトラクターは、井戸ポンプとして使われていたのです。
 シンプルな構造だけに、長い年月使われて、トラクターとしての役目を終えても、まだこんな使い方があるのだなあ。

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 11月ももう半ばになり、ほとんどの畑の収穫作業も終わっていましたが、最後の追い込みに、まだ大型コンバインが動いていました。

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 その畑を横切るキタキツネ。動物たちも冬支度で忙しいのでしょう。

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 陽が山の向こうに落ちてしまうと、気温も一挙に急降下。撮影しに、車外へ出ても風が冷たい。

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 日高山脈には厚い雲がかかっています。山ではもう既に雪が降っていますね。

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 この時期、日暮れがほんとうに早いので、17時前でももう暗くなってしまいます。こうなると、なにか早く家に帰らなくては、という気分になるから不思議。
 さて、基地に帰りましょうか。

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Posted at 2023/11/14 22:18:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | WAGON_R | クルマ

プロフィール

「シェルパくんで走りに行ったついでに、池田に寄ってみた。いよいよラリーウィークを実感するなあ。」
何シテル?   08/31 18:24
オートバイとクルマと、野遊びが大好きな「おやぢ」です。(^^ゞ 北海道のど田舎に住んでいます。どれくらい田舎かと言うと、地域で乗っている車種を言えば、...
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1991年にわがやへ来て以来、林道探索に活躍。現在はそのコンパクトさと2ストの加速力で、 ...
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