
やっと今夜で〆ることができます、フランクフルトショウ2017レポート。
最後の最後は、今回のフランクフルトショウの第3ホール3Fにて開催された
New Mobility Worldのレポートと、フランクフルトショウ2017の総括、そしてこれからのモーターショウや日本車について色々とワタクシの大変儚い戯言でも語ろうかと・・・
では「ドクターX」最終回の今夜、ラストオペならぬラストレポをどうぞ!

今年のフランクフルトショウが前回までと一番違ったのは、出展メーカーの減少もさることながら、第2、第3、第4ホールの中庭にあったアウディの特設ブースが存在しなかったこと。これは行き慣れているからこそ実感する、盛り上がりに欠け侘しさの象徴かも知れません。

ここが特別企画
New Mobility Worldが開催されていた第3ホール。
New Mobility Worldのネーミングからすると、もっと先進的なイメージのブースばかりが集まっているのかと思いきや、結構緩くてエコロジカルで、木材を多用した森林先進国ドイツらしい雰囲気でした。

もちろんEVのブースは多く存在し、イセッタのEV化されたクルマもありましたね。昔のマイクロカーをEVにリバイバルするのはアリだし、EVの制御でうまくアクセントが付ければ運転も面白くできれば案外イケるかも・・・

実はロンドンタクシーのEV版、eCITYが展示されていました。中国の吉利(ジーリー)に資本参加を仰ぎ、ついにEV化まで漕ぎつけましたね。
ロンドンタクシーの基本的なフォルムは変わらず、外観からはあまりEVとは見えませんが、インテリアはシフトノブに最新ボルボみたいなノブがついていたり、メーターはフルデジタル化されたものが装備されていたりして、かなり先進的でしたね。詳しいスペックや航続距離は不明ながら、イギリスでもロンドン中心に都市部での大気汚染が悪化し、法規制によりEVへの移行は避けれませんから、ロンドンタクシーがEV化するのは必然ですね。

クルマ以外の用品や、カーシェアリングのブースとか色々なブースがありましたが、多くのブースには出展者と観客が対話できるコーナーがあって、商談がラフにできるし、色々と議論ができそうですね。ドイツ人はとかく議論好きなようなので・・・
あまり詳しく見れていないので、レポートがまともにできませんが、まぁこういう新しい試みがあったことをお伝えしておきます。

前回のショウにも設けられていた、屋外でのオフロードコーナー。SUVやピックトラックを試すならこういうロックセクションやヒルクライムのセクションはもってこいですね。結構人気だったので、待ち時間がかかるのが難点ですが、試したかったとちと後悔。まぁうちの現場ででも試すか!
「総括」
まぁ出展メーカーが減って、アウディの特設ブースもなく、主要メーカーのプレスカンファレンスが1日で終わってしまうんですから、フランクフルトショウも衰退とか転換期と言われますよね。
でもEV化とか自動運転化とかクルマを取り巻く環境は変わっているんですから、それに合わせたショウになるべきなんですから、規模や派手さなんか競っている場合じゃないんですよね。
それはわかっていても、ドイツメーカーは自社の凄さをこれでもかと披露する。それだから遠征するのが止められないんですよね。
でもこれだけデカくて出展にかかる費用が大きいとやっぱり費用対効果を気にするメーカーにとっては、出展見送りはやむなしであることも実感させられます。
それにしてもドイツメーカーのデジタル化は、クルマにしてブースにしても徹底していて、この分野で先行していたはずの日本は、かなり遅れを取ったことは事実で、中国メーカーの方が下手をすると進んでいる面は見えましたね。先進性はともすると使い勝手が悪い場合もありますが、それでもこれからのことを考えたら、やってみて熟度を上げていいものを提供していくしかないんですよね。
日産、インフィニティ、三菱、プジョー、DS、フィアット、アルファロメオ、ボルボ・・・
やっぱり日産とインフィニティが出展しなかったのは、ワタクシ的には残念でしたし、2011年に初めてフランクフルトショウに参戦して、日産が出展しなかったことは、2011年の再来だと思ったし、日産もセコイというか、がっかりなメーカーになったもんだと思いましたね。
新型リーフは9月初旬に幕張メッセでワールドプレミアムをやって、海外メディアを中心に対応をしたそうですが、それでも欧州で引き続きEVの覇権を取るのなら出展すべきですよね。
あと今回はプレスデーから参戦いたしましたが、これでワタクシ自身の目標はある意味達成できたので、これでいいのかも。こうしてブログでレポートは致しておりますが、間違ってもジャーナリストにはなっちゃいけないことは実感いたしました。実のところ、Youtubeでの動画投稿で色々なところからお話は頂きましたが、いかんせん思ったほど的確な情報を現地で入手したり、インタビューができたりしませんでしたし、一番の問題はクルマに関する基礎的なところがホントはわかったいるようでいて、あいまいだったりして駄目ですね。
次回の海外ショウ遠征は・・・残念ながら未定で、かつ色々とあって・・・
それでも1月になればデトロイトショウがあって、3月にジュネーブショウで、4月にニューヨークショウ、北京or上海、そして秋にはパリサロンで、12月にLAショウ・・・
かれこれ海外ショウ遠征をはじめて16年経ちますが、やっぱりコンパクトで密度の高くて、出展メーカーが多いショウがいいですね。それはただ一つ、やっぱりジュネーブショウですね。ここは毎年開催ですが、行きたいものです。外しがない!はずれがない!
まぁこれでも本業がめちゃくちゃ忙しいので、行っても現地で時間関係なく仕事をしていますので、また隙ができたらささっと行って、ちゃっちゃと見て、とっとと帰ってこれれば行って来ます。
ゆえにこれでお終いとも、また次もとも言いませんので、またその時が来たら期待せずにお待ちください。