ご無沙汰してました、IAAフランクフルトショウ2019。このショウの自分的ショウオブザベストなブースへ・・・3年ぶりに復活した新型ディフェンダーをワールドプレミアムしたランドローバー。
いすゞのビッグホーン乗りでもあった自分としては、新型ディフェンダーはかなり気になる存在。初めてフランクフルトショウに訪れた2011年にランドローバーのブースで次世代型ディフェンダーを想定していたコンセプトカーDC100を見て、それから新世代のディフェンダーに想いを馳せていた者として、やっとこさフルモデルチェンジしたディフェンダーには感慨ひとしおでした。
フランクフルトショウならではのオフロードコース併設の屋外展示。ランドローバーの屋外ブースはその一角にあり、新型ディフェンダーはロックセクションのセットされ、キングオブオフローダーとしてこのロケーションをジャックしていました。このボディは3ドアショートボディの90ですね。
ただし、この裏側にあるオフロードコースで、新型ディフェンダーは試乗することは叶いませんでした。やっていたらショウリサーチそっちのけでお試乗(ため)ししていたことでしょう。
こちらは屋根付きのスタンドに展示されていた新型ディフェンダー110。5ドアの2列シートのロングボディ。90のオフローダー然とした佇まいに対し、110はスクエアでプレーンなデザインに、スマートさがプレスされ、レンジローバーのイヴォーグやヴェラールとは違った都会的な感じがいいですね。
新型ディフェンダー90
屋内展示は、BMWグループがメインのホール11にて。
ショートボディの90は、先代のディフェンダーの時はホイールベースのインチによるサイズから由来した数字名称でしたが、新型のディメンションは全長×全幅×全高=4583×1974×1996mm、ホイールベースが2587mmなので、裕に90インチを超えています。ゆえに3ドアショートボディだから90ってことなんでしょうね。
現代のSUVは、みなスタイリッシュで空力性能を意識して、スラントデザインに走りがちですが、新型ディフェンダーはともすると先代以上にスクエアであることを意識したデザインですね。それでも角や側面がうまく丸められています。
もちろんオフロードでの走行性を意識して、アプローチアングル、デパーチャーアングルともども角度が立っており、これならロックセクションに行ってもなんなくこなせそうな信頼感がデザインとして伝わってきますね。
フロントマスクは近年の先代イヴォーグから始まったフェイスから、ディフェンダー独自のシンプルなヘッドライトデザインで、新鮮ですね。
テールゲートに回ると、センターにマウントされたスペアタイヤは相変わらずのレイアウトですが、テールランプのデザインは先代とは違った配置になっていますが、ここまでシンプルなランプデザインは至極新鮮に映ります。
気になったのは、リアバンパー下に配置されたマフラー。ここまで露出していると損傷を受けやすいような気がします。ガードするカバーがないのがちょっと大丈夫かと思うのですが・・・
全幅が1974㎜と馬鹿でかくなってしまいましたが、この90を外から眺めている分にはスタイリッシュに見えてしまって感じず。でもできることなら1850㎜程度に抑えてくれていたらよかったのに。しかもオーバーフェンダーがないデザインで、ここまで幅広いとちょっと先代のディフェンダーとはカテゴリーの違うクルマに思えてきますね。
新型ディフェンダー110
5ドアロングボディーの110のディメンションは、全長×全幅×全高=5018×1967×1996mmで、ホイールベースが3022mm。こちらも110インチは裕に越え、ホイールベースのインチ表示通りなら118インチになりますね。全長もスペアタイヤを含んだ数値とは言え、5m越えはメルセデスSクラスや、レクサスLSに迫ろうというもの。こうなるとラグジュアリーセグメントのランドクルーザー200やレクサスLX、そして同じブランドのレンジローバーに匹敵するもの。それでもデザインがいくらモダンになり、クオリティが段違いに高くなっても野性味がある。そしてシンプル。この面のつくりは、90以上にスマートに見えてくるから不思議ですね。
シャシーは、ラダーフレームからアルミ製のモノコックへ・・・そしてパワートレインは、ジャガー&ランドローバーグループのインジニウムエンジンを採用し、4気筒2.0リッターから6気筒の3.0リッターのガソリン&ディーℤエルを用意しているようです。エンジンレイアウトは、エンジンルームを覗くと一見横置きか・・・と思いましたが、縦置きのようです。それでもフロントノーズは短く収まっているようです。
フルデジタル化されたメーターディスプレイで、先代とは段違いすぎる近代化を図っているものの、レンジローバーのような華美には走らず、あくでも機能性を重視し、シンプルに、しかも先代を踏襲したようなボディパネルの外板と同じ鉄板が露出したドアトリムに、ビス止めを用いたデザインもなかなかですね。
この新型ディフェンダーを見ていると、いすゞがいつかビッグホーンを復活させたとしたらこんなカタチになってくれるのかも・・・そう夢想しちゃいましたね。その思いを、先日フルモデルチェンジしたD-MAXをベースに、いずれ出るであろう次期MU-Xに託したくなりました。
Posted at 2019/10/31 21:20:48 | |
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IAAフランクフルトショウ2019 | 日記