それは一瞬の出来事でした・・・
令和5年6月24日(土)の朝7時30分、私はアーチェリーの大会に出るため、東京は江戸川区のホテルに宿泊していました。朝食を済ませ身支度を整えて、大会会場に向かう準備として500㏄の水筒に熱湯とティーバッグを入れて、紅茶の準備をしていました。ティーバッグはしばらくしたら取り出して捨てるため、スクリューキャップは閉めずに水筒に乗せたままにしてありました。
支度が整ったので、水筒をカバンに入れようと、椅子に座った状態で水筒を上から鷲掴みにして持ち上げた瞬間、スクリューキャップが外れて水筒本体が机に落ちてそのまま私の右の太腿の上に転げ落ち、脚に熱湯をかぶってしまいました。
大慌てで浴室に走り、熱湯をかぶった太腿にシャワーで水を掛け続けます、しかし熱湯による痛みが強く我慢できず、履いていたジャージを脱いで直接水を掛け続けます。
その間に妻に氷を用意してもらい、ビニール袋に入れて氷嚢を作り、水で冷やした後に今度は氷嚢で冷やしながら、ホテルに近い皮膚科を探します。幸いに歩いてすぐの場所に皮膚科がありましたが、開院時間は9時です。
私が大会に出ている間、妻はディズニーシーに遊びに行く予定でしたので、皮膚科が開くまでの間に妻をディズニーシーまで車で送り届けることにします。
ホテルのフロントで、水筒の熱湯をこぼしてしまったことを詫び、清掃をお願いするのと同時に氷嚢がないか尋ねたところ、大きなビニール袋に大量の氷を用意してくださいました。感謝です。写真は車を運転中に氷嚢をどかして撮影したものです。太腿が赤くなっていますね。
車を運転して妻をディズニーシーに送り届けたのち、一旦ホテルに帰り、車を駐車場に入れてから歩いて皮膚科に向かいます。
皮膚科では事情を説明して、当日と翌日にアーチェリーの大会があること、月曜日に地元で皮膚科を受診可能であることを説明し、応急処置をしていただきました。油絵の具のような薬を患部に塗っていただいた瞬間、それまでヒリヒリしていた痛みがフッと消えてなくなりました、これにはびっくり。
土日にかけて大会に参加したのち、自宅まで車で帰り、月曜日に地元の皮膚科を受診し、事情を説明して治療を開始です。
幹部を確認していただき、火傷の深さは結構ひどく、また範囲が広いため・・・というものの、朝と晩に幹部へプロペトという高級ワセリンを塗って様子を見ましょうという指示。意外にもお風呂に入って患部を濡らしても大丈夫と言われ、火傷にお湯って痛いんではないかと思ったのですが、さほど湯が痛いこともなく毎日入浴できました。ドクターによればお風呂でやさしく患部を洗って清潔にすることが必要とのことでした。
ドクターの指示どおりにお風呂でしっかりと洗い、プロペトを朝と晩に塗り続けたのですが、日がたつにつれてどんどん幹部が黒く変色していきます。大丈夫なのかと心配していると、火傷を負ってから1週間後の7月1日に、幹部の皮膚がベロベロに剥がれてしまいました。この段階で「あぁ、この火傷の後はかなり酷く残るんだろうな・・・」と思いつつ、ひたすらプロペトを塗り続けます。剥がれた皮膚は次の受診の際にドクターに剥がしてもらいました。
プロペトはワセリンですので、体温で柔らかくなります、そのため上からガーゼを当てているのですが、ガーゼを通り越してズボンにまで油分が染み出してズボンを何本かだめにしてしまいました。そうこうするうちに、火傷から2週間が経過する7月8日ころには患部全体にうっすらと白い組織が目立つようになりました。ドクターに聞くと新しい皮膚が再生しつつあるのだとのこと。私の太腿で失われた皮膚が新しく再生しつつあるとのことで、ようやくダメージからの回復が始まった転機となりました。
7月10日ころには、患部に生えている毛が少し増えてきたように感じます。皮膚の再生と同時に毛も同様に増えつつあるようです。
8月3日の風呂上りに患部にプロペトを塗ったところです。幹部は依然として赤みが強いですが、全体に白っぽい新しい皮膚が覆ってきています。
火傷から2か月余りが経過した9月1日の様子です。全体に赤みが少し弱くなってきました。ただ、このころには患部に新しい皮膚が再生する過程で、少しぶよぶよに盛り上がるような状況が見られたため、ドクターに相談したところ、ケロイドになりつつあるためそれを押えるためのリザベンという薬を処方されました。
リザベンを飲み始めてから、頻尿や排尿痛、そして尿意を感じると我慢できないので早くトイレに行かないと漏らしちゃいそうになるといったことが度々あったため、薬局の薬剤師さんに相談したところ、リザベンの副作用の一つであるとのことでした。またひどいようであれば皮膚科のドクターに申し出て、薬の変更などを行うように言われましたが、そのままにして服用を続けました。
10月に入り、幹部は部分的に赤みが強い場所があるものの、かなり落ち着いてきました。ドクターの指示により、プロペトの塗布が終了し、ここからはサポーターで患部を押えるように指示されました。火傷の傷跡を綺麗に治すためには、サポーターのようなもので締め付けて押さえることが必要とのことです。早速薬局で購入です。
ここからはさほど変化はないまま年を越し、2月中旬にはよく見ないと火傷の後がわかりにくいほどに回復しました。私も妻も火傷は酷い痕が残るもんだと思い込んでいましたが、ちゃんと治療すればちゃんと治るもんだとびっくり。
もうそろそろドクターに通院不要との判断をいただきたいところですが、もうしばらく通院しなきゃいかんかなと思いつつ、私と同じように火傷を負ってしまった方が治療を進める過程で希望が持てるように、私の火傷の治療経過を参考に掲載しました。
もしも火傷しても諦めずに治療をしましょう!切り傷のように早く治ることはないですが、治療を続ければきっときれいに治るはず、ケロイドは体質の影響が大きいと思いますが、きれいに治るように頑張りましょう!!
Posted at 2024/03/03 01:22:56 | |
トラックバック(0) |
火傷の治療経過 | 日記