前のブログではF3を買ったと書いたのですが、
今回はレンズです(最近サイフの紐がゆるくて、、、)
お盆にフジフイルムのX-T4を買うにあたって、「ニコンD5500」、「AF-S 18-55mm」と「AF-S 18-200mm」を売りに出すことにしました。
2つのレンズはそれなりの値段が付いたのですが、D5500は液晶割れのために査定が
1000円と言われてしまいました。
さすがに1000円じゃ売らないねっ‼ということで、D5500は残留となりました~
しばらくはレンズも付けずに防湿庫の奥に仕舞っていました。
しばらくフィルムカメラばかり持ち出していましたが、もっとバシバシ撮りたい、という思いも芽生えてきます。
そうなるとデジタル一眼レフも使いたくなってきました。
そこで、D5500。
いままで一番使い込んだこの機種をもう一度使うことに決めました。
しかし、困ったことにD5500でオートフォーカスが使えるレンズがありません。2つとも売ってしまったからです。
「AF-S 55-300mm」は使うことがあるかもしれないと思って残してありますが、これは日常的に使える焦点距離のレンズではありません。
やはり標準域のレンズが一つないといけませんね。
そこで一本だけ、NIKKORの一番安いレンズを買いました。
「AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」です。
正直、DX用レンズだし、これまで全く見向きもしていませんでした…
しかしこのレンズはDXフォーマットのD5500に付けっぱなしにするのに最適任のレンズではないでしょうか。
まず外観を。
絞り環のないGレンズ共通のデザインです。
鏡筒とフードはプラスチックで高級感はありませんが、軽量化には大きく貢献していると思います。235kgととても軽いです。
前玉は他のマクロレンズと同じように奥に引っ込んだ形になっています。
以前はこの引っ込んだ前玉は好きではなかったのですが、フジのXF60mmを手にしてからはマクロレンズ大好きになってしまったので、このフードを兼ねた形状も好きになりました。
廉価レンズには省略されがちな距離指標窓もあります。
そして私がもっとも驚かされたのはこのレンズの最短撮影距離、、、
0.163メートル=16.3センチです。。。
このレンズはなんと等倍マクロなんです。
現代では当たり前のことかもしれませんが、古いレンズばかりに興味がある私にとっては驚くべき性能だなと思ったのです。
ちなみにフジのXF60mmマクロは0.5倍のハーフマクロです。
フォーカスリミッターもついているので、寄る必要のない撮影ではこれも切り替えることでオートフォーカスの速度が上がります。
安いからこういう機能もないかと思っていました。
実際にD5500に装着しました。
フードを付けてもちょうど良いサイズ感です。D5500はあまり小さいレンズを付けても、大きなレンズを付けても様になりません。
前群が繰り出すタイプなので、フードは常に付けたいと思います。
このレンズは被写体にかなり近寄れます。
どれくらいの距離まで寄れるかというと、、、
センサー面から16.3センチの位置に線を引きました。
フードの前面ギリギリの位置まで寄れます。
写真撮影で意外とストレスになるのが「寄れない」ときなんですよね。ここまで寄れるならそういうこともないでしょう。
さて、このレンズが使いたかったので出かけてきました。
マクロ(ニコン的にはマイクロですが)レンズといえばやはり花ですね。
9月はまだブルーボネットに行っていませんでしたので一カ月ぶりに行ってきました。
今回は珍しく、レンズ1本、カメラ2台です。
久しぶりに出てきましたフジのS2Proです。
これはニコンのフィルム機F80にフジのCCDセンサーを搭載したデジカメ黎明期のモデルです。F80がベースなので、Gレンズが使えます。
撮影した写真が多いので、今回はレンズの性能チェック的な写真のみ載せます。
それ以外は次回のブログに載せたいと思います。
まずこのレンズがどのくらい被写体に寄れるのか、もとい被写体をどれだけ大きく写せるのかというのを試してみました。
まずは赤いバラです。
だいたい人間の目で見たときに一番大きく見れるのもこのくらいの距離かと思います。
もう少し近づきましょう。
おしべの一つひとつまで見えてきました。花びらの質感もよくわかります。
さらに近寄りますが、、、
これが限界です。
もっと寄れるのですが、フードが花に当たってしまいそうなのと、フードの影が花に被ってしまうため、これ以上近寄ることはできませんでした。
なので最短撮影距離にピントリングを合わせて花びらを撮りました。
これが等倍です。
花びらが乾いて白く光っている感じがよく分かります。
ちなみにパソコンの画面で拡大してみるたら、被写体ブレしていました。
ここまでの接写になるとピントやブレが非常にシビアになります。
次はピンクのペンタスです。
ペンタスの花は小さい花の集まりなので、上の写真でも結構近寄って撮っている状態です。
次に最短撮影距離の16.3センチにピントを合わせて撮りました。
2センチほどのペンタスの花が画面いっぱいに写りました。
めしべを囲むように生えている白い毛のようなものは肉眼では見えません。
花の研究者みたいです。
次は歪曲チェックです。
歪曲を確かめたくて撮ったわけではないのですが、石の積まれた壁を撮ってみました。
あんまり参考にならなそうですね(汗)
もっと直線的なタイルなどを撮っておけばよかったです。
マクロレンズは書籍の複写などの用途にも使われるため、歪曲の少なさに注力されているそうです。このレンズも歪曲はまったく感じませんでした。
次はボケチェックです。
個人的にはシャープさよりボケの奇麗さ(奇抜さ)の方を求めています。
開放F2.8、F8、F19で撮りました。

F2.8

F8

F19
F値の変化によるボケ量を比べてみました。
マクロレンズのボケは汚い、と言われたのは遠い過去の話です。このレンズもボケは結構きれいだと思います。
ガウラを撮った一枚です。
ガウラの枝は細く、いろいろな向きに伸びるため、背景に枝が写りこむとゴチャついたボケになってしまいます。
私の嫌いな”二重線ボケ”が出やすいシーンです。
右下の枝あたりが若干怪しいですが、はっきりとした二重線ボケはでていません。やはりこのレンズはボケも優秀だと思います。
逆光はどうでしょうか。
これは確認できるような写真を撮ってませんでした。
このような場面ではパープルフリンジが出ますが、このレンズは若干抑えられているという感じでしょうか。個人的にはこのくらいは気になりません。というかこの写真のカメラがS2Proなのでセンサーの問題もあるかもしれません。
この日は天気が良くて、逆光のシーンも多々ありましたが、フレアやゴースト、コントラスト低下はほとんど気になりませんでした。逆光にも結構強いかもしれません。
という感じでした。
ブルーボネットで撮ったほかの写真は次のブログでやりたいと思います。
ファーストインプレッションとしては、とても満足しています。
価格なんですが、このレンズは2万2000円くらいで購入できます。
ニコンのレンズは高いという印象がありましたが、DXフォーマット用の単焦点は他社と比べても安いですね。
画質も良いです。
想像よりもボケが大きく、きれいなボケでした。
しかしフジのXF60mmの方が好きかなと思いました(焦点距離が全然違いますが…)
発売時期が1年しか変わらないので、この2レンズは良いライバルになれそうです。
操作性ですが、これはやはり良いですね。
現行ミラーレスのレンズはバイワイヤのものばかりです。
ピントリングはカメラの電源が切れているときには操作できず、MF切り替えなども機械的な切り替えではなくただのスイッチです。
やはりカメラは機械的な方が直感的で良いです。
クルマで例えるなら、アクセルがワイヤースロットルか電子スロットルくらいの違いです。
ただ、40mmマクロのピントリングはやや硬く、弱い力で回せないので微調整ができません。
MFレンズのようにグリスが封入された滑らかなピントリングだったらなおよいと思いました。
40mmマイクロ、買ってよかったです。
同じ価格帯で「35mmF1.8」や「50mmF1.8」も良いと思ったのですが、自在に寄れるところが良いと思ったのと、40mm(換算60mm)という焦点距離は自分が良く使う画角だったのでこれを選びました。
D5500をまた使えるようになったということがうれしくて、長々と書いてしまいました。
やはり最初に買った一眼レフなので操作や使い心地がしっくりきます。
D5500と40mmの組み合わせは、バイクのツーリングなどに行くときに気兼ねなく持ち出せてよさそうです。