
アルファロメオ145のレンタカーを借りてきました〜
名古屋市西区にある「コスモ石油 上名古屋店」では、ガソリンスタンドとしての業務の他に、「スパイスレンタカー」という名でレンタカー事業を展開しています。
そのレンタカー事業というのがユニークで、中古車として仕入れた個性的な輸入車などをレンタカーとして貸し出しているのです。
貸し出し車両が気に入れば、それを中古車として買い取ることもできるようです。
以前から存在は知っていましたが、前に見たときはラインナップがそんなに惹かれるものではなかったのでスルーしでいました。
あいちトリコローレで再びその存在を知り、アルファロメオ145に乗ってみたいと思いまして、借りてみることにしました。
他にも、916スパイダーやクーペ フィアットにも乗ってみたいところですが、今回は初めてだったのと、前に乗っていた147の"FFアルファ"の感覚を久しぶりに味わってみたいと思ったので145を選びました。
22日の午後2時、
電話予約で「4時から借りれますか?」と聞いてみると
「大丈夫ですよ」とすんなり予約できました。
せっかくなので、アルファロメオにはアルファロメオを、
75で行きました。
お店、というかガソリンスタンドに着いたら、内容確認、免許証提示、代金支払い、車両確認をササッと済ませて、
「行ってらっしゃい〜」
こんなにすぐに乗れるとは思わなんだ、です(笑)
早速 発進しようとするのですが、1速のシンクロが死んでいるらしく、1速が入らない!
ガツンと強めに押し込まないとはいりません〜
ごめんよ〜145〜
無事に入れ方が分かったところでいざ出発!
しかし、初めて乗るクルマでいきなり名古屋の市街地に放り出されるのはなかなか怖いもんです。。。
周りはちょうど帰宅ラッシュ、、、
信号が青になって、1速が入らない!入らない!
クラクションを鳴らされることも、、、
ご迷惑おかけしました〜(汗)
そのまままっすぐ帰ろうかとも思いましたが、仲間たちに145を見せつけてやりたくて、呼び出してみました。
モスバーガーで夜ご飯を。
その後は145を観察。
内装も外装も面白い所ばかり。
結構盛り上がりました〜
家に帰って仮眠をとったら、夜明け前にドライブに出発。
慣れ親しんだ道で走らせることで真価を探ります。
国道1号で藤川宿まで。
コーヒー1杯飲んで、また先に進みます。
蒲郡周辺や三ヶ根の麓も走りながら、西尾の端っこへ。
ここからなら日の出が見えるかな?
145で音楽聴きながら、日の出を待ちました。居住性も悪くないね〜
だいぶ明るくなってきて、、、
三ヶ根山の横あたりからお日様が。
来年の初日の出はここから見ようかな?
今日は祝日なので、三ヶ根の麓に行けばどなたかいらっしゃるかな?と思いまして、三ヶ根に戻りました。
まあ誰もいなかったんですが(笑)
写真を撮るには場所も時間も最適でした。
では145というクルマのデザインをよーく観察してみましょう!
まずはフロントから。
このクルマは後期型なので同色バンパーです。
尖った目つき、大きな口、眉間に寄ったシワ。
悪巧みをしている様な顔つきですね。こういう顔はアルファでもあまりないかな?
欲を言えば前期の黒バンパー、網状グリルが好きなんですが。
横からの姿。
車体の1/3もあろうかという大きなドア。噂通りです。狭いとこではちょっと気を使うかな?
147ほどボンネットが長くなく、全体的なバランスはこちらの方がよく考えられている様に思います。
後ろ半分のデザインは商用車みたいでこれまたアルファらしくない感じです。
リアの姿。
特徴的なのは、5角形のガラス窓。
後のアルファロメオのハッチバックに取り入れられることになり、ある意味アルファロメオにとってデザインアイデンティティーとなったデザインです。
多くのクルマがこの5角形窓を真似しています。
145のデザインアイデンティティーといえば、車体を一周する1本のライン。
額に掲げられた盾グリル。
そこから左右に伸びたライン。
それはヘッドライトの上を通り、
フェンダーのアクセントとなり、
車体を横断する
それはドアノブを作り、
テールランプの上へ繋がり、
テールランプの下のラインは反対側のテールランプに繋がる。
見事に車体を一周するライン。
面白いですよね!
たった1つのラインで145というクルマのアイデンティティーを作り出しているわけです。
窓に注目。
後ろも凄いですが、サイドの窓も面白いです。
途中で一段高くなる。この窓、引くぐらい気持ち悪いです!マジ最高!\(^o^)/
この"段"が145らしさを作る一つの要素になっているんじゃないかと思います。
ジュリアだって、段ありと段なしでは"らしさ"が全然違いますものね〜
リヤのガラスはちょっと小さくなってます。
Cピラーが黒く、さらにガラスが被る格好なので、一見ピラーがないかの様に見えますね。
この辺もあまり他では見かけないですね。
例えば最近だと4Cの様にAピラーを黒くしてヘルメットの様に見せるデザインがありますが、145は逆にCピラーを消しているんです。
でBピラーの存在を強烈に引き立たせている、、、この技もあんまり見かけない気がします。
マフラーはオーバーレーシング。
この車両はセンターからリアまでオーバーに変わってるんですが、とても乾いた良い音で、振動も心地よくて、割と静かな音量でした。
見た目も145に合ってますし、音の質も良くていいマフラーでした。
梅ホイールは145が最初だっけ?
これがまた似合っています。
サイドスカートのエンブレムは、最上級グレードの証。
ここの色は薄い緑色だとばかり思ってました(笑)
本来はちゃんと緑なのですね。
イカしたスポイラー。
悪魔のツノみたいでカッコいいですね〜
大きなドアを開けて、車内も見てみましょう。
ハンドルはこんな角度の物です。
個人的には3時、6時、9時のタイプが好きですが。。。
メーターはもうちょっと凝っても良かったのに、、、と思ってしまいます。
ちなみに夜だと
コレはなかなか優しい感じでイイですね〜
シンプルで、視認性は抜群です。
センターコンソール。
エアコンの操作パネルがデカイ?!
まあ操作はしやすいんですが、ここにカーナビ入るだろっ!って突っ込みたくなりました。
ハザードは押しやすいです。
最後に気づいたんですが、ハザードの下のパネルを開くと灰皿とシガーソケットが出てきます。
どうりでシガソケが見つからないわけだ、、、
夜間だとこんな感じ。
無駄に明るい照明がないので、運転に集中できます。
こちらも有名な助手席グローブボックス部。
大きくえぐり取られています。アルファはどのモデルも助手席が広いように作られてますね。
ペダル周り。
147ほどではありませんが、右ハンドル仕様でもペダルの違和感などは感じられませんでした。
むしろ左ハンドルの方が違和感あるのはなぜ?
ヒル&トゥーもしやすいです。強いて言うならフットレストがちょっと狭いかな。
シートを撮り忘れました。。。
座った感覚は、柔らかいクッション入りのセミバケ、という感じでした。
サイドウォール部が凄く出っ張っているので、ホールド性は高い?のかな?
太ももの裏あたりにも分厚いクッションが入っていて、ペダル操作の邪魔でした(笑)
どうもシーポジが合わず、、、
腰が浮く感じになるので、腰が痛くなりました、、、
脚が長い方には良いかも。
ウィンドウスイッチとドアノブ。
まあまあ操作しやすい場所に着いてます。75と違って(笑)
内張りの形が良くて、窓のところに腕を置いて運転すると、腕がいい位置に来るんです。
このために窓が段付きなのかな?
夏に窓から手を出して走りたいですね〜
後席に座ってみました。
後席は前と違い、硬めのシート。
しかしコレは疲れないゾ!
前もこんな感じのシートが良かった。
窓が小さく、直線的で、特急電車のシートに座ってるような気分でした。
後席に座って移動してみたい(笑)
後席は屋根が高く、147の様な窮屈な感じが全くありませんでした。
何これ、、、後席の方が良いじゃん、、、(笑)
最後にエンジン。
これは見慣れた感じのエンジンルームです。
147とは吸気の取り回しが違う様です。
サーモがメッチャ変えやすそう(笑)
チタンのタワーバーが入っています。
あと見所といえば、スペアタイヤが赤い鉄っちんだと言う事でしょうか。撮り忘れました、、、
撮影後は三河湾スカイラインを走りに行きました。
2〜3速で走る中速コーナーが数十も連続するため、シフトアップ→減速→ヒル&トゥー→立ち上がり加速→シフトアップ…
という走り方をできるいいコースです。
145はこのくらいの中速ステージが一番楽しいと思いました。
借り物なので攻めたりはできませんが、フロントがしっかり沈んでロールする感じが面白かったです。
147ほどロールは強くなく、106ほど硬くなく、程よい感じでした。
私は147の鬼の様なロールも好きでしたが、、、
途中でブレラとすれ違った(笑)
展望台のとこで一休み。
今日は天気がとてもよく、名港までハッキリと見えました。
碧南の牛乳パック発電所や、
右側には名古屋駅のビル群 (群と呼んで良いのか?!)
慣れてきたら、だんだんと懐かしい気持ちになってきました。
やはり細かな違い、大きな違いあれど、145と147は血の繋がった車種同士。
前に乗っていた147の感覚がちょっとづつ呼び起こされてきます。
車体のサイズ感、視界、ハンドルの感触、トルクフルなエンジン、左手シフト、ペダル配置、、、
やはり近いものがありますね。
さらに慣れてきて、いろんなことを感じ取れるようになってくると、145と147の違いがちょっとづつ分かってくる気がしました。
やはり1番違うのは、エンジン。
145は2リッターTS。
147はテンロクTS。
違いは排気量だけではありませんでした。
ちょっと比べてみます。
まず、音。
エンジン音の良さは、2リッターTSの方がいかにも4気筒らしい野太く勇ましい感じです。
次はトルク。
これは私の感覚とモデルの世代の違いからくるものかもしれませんが、
発進はテンロクの方が楽、
低回転は2リッターの方が強い、
中回転は2リッターの方が断然強い、
高回転はどちらも変わらず、
って感じでした。
なぜか、発進はテンロクの方が楽だった気がします。エンスト知らずなエンジンだったのですが。
2リッターはエンスト仕掛ける場面もありました。
まあこれは145から147になってチューニングに違いがあるのかもしれませんが。
低回転、中回転は2リッターの方が強いですね。当たり前ですが、、、
2リッターの4000rpmからの音はかなりカッコいい音でした。あれは虜になりますね〜
高回転ですが、TSエンジンは6000rpm以上は回るだけでパワーがない感じがしますが、それはどちらも同じに感じました。
次にフィーリング。
これは誰がなんと言おうとテンロクの勝ちです!!
2リッターは回転の上昇に波があります。
低・中・高回転ではっきりとわかるくらい波がありました。
テンロクは、まるでモーターのようにスムーズに回るエンジンでした。
回転が上がるにつれて雰囲気が盛り上がるような味付けだったのです。
そして、、、
145に申し訳ないのであまり言いたくはありませんが、2リッターはダメな所がありました。
回転をあげると「ヒューん、ヒューん」という音が鳴るんです。
おそらくバランサーシャフトのの駆動音だと思うのですが、コレがせっかくの官能的なエンジンを邪魔しているんです!
主治医が、「2リッターには邪魔なバランサーシャフトが付いている」言っていて、それがなぜ邪魔なのかわかりませんでしたが、意味が良くわかりました。
バランサーシャフトのベルトを外しちゃう人もいるらしいです。
もし私が145を所有するとなったら真っ先にやると思います、、、
これだけはちょっと気になっちゃいました。。。
逆に、147よりも良かったこと。
それは何よりもデザイン!
これに尽きます!
私はエッジの効いたアルファが大好きなわけですが、145は他のアルファよりもキツいデザインで、、、
私には堪りません!!
さてさて、返却の時間が近づいてきました。
また帰宅渋滞に巻き込まれてもつまらないので、早めのお昼過ぎには返却しました。
最後に満タン給油して給油代を支払いました。
24時間借りて、ガソリン代含めて14000円くらい。
この値段で大好きなラテン車に乗れるなら安いものですね。
最安のメガーヌならガソリン代あわせても24時間7000円ww安い!
145〜バイバイ〜
また遊びに来るよぉ〜
次は、、、アレに乗りたいね〜(`∇´)
やっと145に慣れたところで急に75に乗り換えると、感覚が違いすぎてダメですね(笑)
アクセルが吹け過ぎちゃいます(笑)
帰りの高速。
合流で75のTSエンジンを思いっきり回してみたら、、、
ななな!!!
桁違いの官能性だ!!!
75の8Vツインスパークは神すぎるぞ!!