「スーパーカーウォーズ」という単語は、ちょっと時代掛かっているものの最近でもたまに使われます。
が、最近生まれつつある新たなトレンドが!それが、「スーパーカーのセカンドカーウォーズ」。
名のとおり、スーパーカーやら高級車を所有するユーザーのセカンドカーあるいはサードカー需要をめぐる争いがにわかに活気づきそうですね。
火を点けたのは、アストンマーチン・シグネットという存在。
まだ発売も正式発表もされていませんが、トヨタiQのOEM供給バージョンである小型車。
全長約3メートルの小さなクルマ。
シグネットの狙いは、二人乗りのアストンマーチンのスポーツカーを所有する富裕層の、普段使いのアシとしてのクルマだとか。
もう少し具体的に言うと、街中で乗るためのクルマ需要だとか。
正確に言うと、セカンドカーじゃなくてサードカーやフォースカーかもしれませんね。
セカンドカーには、長距離を快適に速く移動するためのサルーンあるいはSUVがあるでしょうから。
ヨーロッパの狭い道がある(らしい)街中でストレスなく移動する、あるいは近所のチョイ乗りに使うためのアシといった需要を狙ったクルマでしょうか。
シグネットは、トヨタが生産するとはいえ、アストンマーチンが売る製品なのでスタイリングや内外装品質にはアストンマーチンがかなり口うるさく口を出し、高品質によって市場に投入されるのでしょう。
7月26日か8月26日に発売されたクルマ雑誌で、自動車ジャーナリストのどなたかかが「シグネットを革切りにスポーツカーブランドのコンパクトカーウォーズが始まる」と指摘していた記憶があります。
清水和夫さんだったか。
そして果たして、フランクフルトモーターショーでフェラーリが早速一手打ち出してきましたね!
アバルト695“トリビュート・フェラーリ”!
フィアットグループの資産を上手に使い、フィアット500をベースにしたスポーティーブランドのアバルトが出したアバルト500をベースに、さらにフェラーリのブランドも加えちゃった!
チンクエチェント(500)とアバルトとフェラーリのトリプルネーム。
上手いですねぇ。
外装も内装も、上手く雰囲気を出しているのではないでしょうか。
特に内装では、ステアリングの12時位置にイタリア国旗カラーの目印を加えたり、またセレクターレバーを廃して、ポジション選択用のボタンに変えたのはスポーツカーの手法を上手く加えていますね。
セレクターレバーは特に、走りだしたら変速はオートモードないしはパドルで充分でしょうから。
ライバルはどう出るでしょう!?
メルセデスはスマート・ブラバスで、BMWはミニクーパーJCWで既に布石は打ってある?
もっと上のセグメントの高級スポーツブランド、ポルシェとランボルギーニの出方に注目?
この2ブランドはいずれもフォルクスワーゲングループになるから、フォルクスワーゲンのポロ3ドアもしくはコンセプトカーのUP!、いや高級志向でアウディA1あたりをベースですかねぇ。
仮に、参入するとすればですが。
しかし、Bセグメントでランボルギーニのカクカクデザインの再現は難しいか?
せめてポルシェが、「ポルシェデザイン」もしくは「チューンドバイポルシェエンジニアリング」という戦術で参入?うん、これならばフェラーリのように、現実味がありそうかも。
欧州ではメーカーごとのCO2排出量制限がある、という環境もあるので、しばらく注目ですね!
しかしますます、トヨタがiQをレクサスブランドにしなかったのが惜しくなりますね…。

Posted at 2009/09/22 23:55:00 | |
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